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「挑戦の先に成長がある」トライ&エラーを繰り返したインターンを経て、定まった自分軸 (17年大学卒業予定/山崎彩可さん 長期インターン経験談)

2016.07.23

「病児保育問題」解決を目指し、日本で初めて「訪問型病児保育」を事業化した認定NPO法人フローレンス(以下、「フローレンス」)。そのフローレンスは、2014年秋に日本初の障害児専門保育園『障害児保育園ヘレン(以下、「ヘレン」)』を起ち上げました。「重度の障害によって日常的な医療的ケアが必要な子ども達の預け先がない」という障害児保育問題を解決すべく開園したヘレン。日本初の試みの影には、インターン生の活躍がありました。今回は、そのヘレンの起ち上げにインターンとしてコミットした、山崎彩可さんにお話を伺いました。

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<プロフィール>

山崎 彩可さん / 大学・学年(インターン当時):慶應義塾大学1年

インターン先:認定NPO法人フローレンス インターン期間:2014年3月〜2014年9月

インターン生として“日本初”に挑み、トライ&エラーを繰り返す中で、自分とトコトン向き合った山崎さん。「成長とは何か」「自分はどんな生き方をしていきたいか」「どんな葛藤があったか」「インターンとはどんな経験だったか」などなど、赤裸々に話していただきました。そんな山崎さんの体験談をご覧ください!

社会のために働くソーシャルビジネスを体験したくて、学校の教室を飛び出した!!

-まず、なぜフローレンスのヘレン事務局でインターンすることを選んだのですか?

山崎:大学の授業でソーシャルビジネスの授業があったんです。それを1年生の秋学期にとっていた時に、フローレンスの代表の駒崎さんが、社会を変えるソーシャルビジネスのフロンティアとして授業で紹介されました。駒崎さんが学部の先輩ということもあり、「社会のために働く」ってどういうことだろうと、興味を持ったんです。でも、どんな人が、どんな価値を生産しているか、授業のスライドを見たり、講義を聞いたりするだけでは、全然実感持てなくて。「このまま座って授業を受けてるだけじゃダメだ!現場に飛び込んでみよう」と思い、フローレンスでインターンをすることを決意しました。ネットで調べるとETIC.のサイトで募集していたんです。

-そこでヘレンの事務局インターンを募集していたんですね。応募を決めたのは、これまで障害を持っている方との関わりがあったからですか?

山崎:それが逆になかったんです。これまで生きてきた中で、障害を持っている方と関わったことが全くなくて。学校にもいなかったんですよ。だからこそ、これを機に自分から歩み寄りたいと思いました。

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日本初!障害児専門保育園開園への挑戦

-自ら歩み寄るってすごい行動力ですね。約半年のインターン期間中で、具体的にどんなことをされていたんですか?

山崎:主にヘレンの利用者獲得と情報発信を行っていました。利用者獲得は、営業に近いことをしていました。情報発信は、フローレンス公式のWebやSNSでの情報発信ですね。

-保育園の営業って聞き慣れないですね。どういうところに行ったのですか?

山崎:ヘレンの利用者さんの募集は、はじめWeb経由に絞って行っていました。ところが、ネット経由ではあまり集まらなくて・・・。チームで議論すると「医療的ケア児の親御さんって、そのケアに時間を追われているから、そもそもネットを使いにくい環境にあるのではないか」という仮説が立ちました。そこで、オフライン経由で情報発信していこうって!東京中の障害児施設やNICUのある病院を調べたんです。「資料だけでも置かせてもらえませんか。よろしければご説明させていただけませんか」と、片っ端から電話をかけました。

—本当に営業ですね!それは利用者獲得にどれくらい繋がったんですか?

山崎:それで実際に看護師さんと話す機会ができて、「親御さんにヘレンを紹介してもらえませんか?」と伝えると、「この病院を退院すると行き場所がなくなっちゃう子どもたちが、たくさんいるんです。どうぞよろしくお願いします」と言ってくれる病院が何件かあって!実際に足を運んで、説明させてもらえたところもありました。後日開催した利用希望者説明会でアンケートを取ったのですが。「知ったきっかけは?」という項目に、「病院の看護師さんからの紹介」という回答があって。社会に価値を生み出すってこういうことなんだ!と、初めて実感しました。 2

「私」て何者なの?自分とトコトン向き合った、トライ&エラーの日々

-社会に価値を生み出す実感ってすごい・・!そういう成果をいくつも残されたんですか?

山崎:それがそんなに簡単にいかなくって(笑) 成果は、すぐに出せるものじゃないんだって初めて実感しました。それこそ、インターンを始めたばかりの頃は、かなり意気込んでいたんです。だけど、なかなか成果に繋がらず、もどかしい時間を過ごしました。ETIC.の先輩方の中には、「起業しました」とか「何千万円の利益を自分であげました」という方々がたくさんいらっしゃったので、本音は自分もそうなりたいと思っていたので、比べて落ち込むこともよくありました。でも、やればやるほど空回りしちゃって・・。そんな時にフローレンス代表の駒崎さんに「ざっきー、ABCを大切にしなよ」と言われて。

-ABC・・・?なんですかそれ!?

山崎:圧倒的な成果を出すまでに必要な過程ってたくさんあって。チームの中でゼロから信頼関係を築いたり、約束を守ったり、土台を築くことが不可欠なんです。それがABC、「当たり前のことを、バカになって、ちゃんとする」です。

-(A)当たり前のことを、(B)バカになって、(C)ちゃんとする。基本に立ち戻った感じですね。それって、気持ちを切り替える時、結構大変だったんじゃないですか?

山崎:すごく苦しかったです。悩んで悩んで、失敗もして・・・、葛藤だらけの日々でした。チームのことを考えられていなくて、迷惑もたくさんかけました。「早く成果につなげたい」「大きい仕事につなげたい」という気持ちと仕事の結果が反比例してしまって・・。やればやるほど空回りしてしまいました。この方向に進んで自分の思う成長が手に入るのかとか、“会社の人が求めてる私”と“私がなりたい私”はどう違うのか。そんなことを、はじめの3か月は考え抜きました。そんな中で、自分の適性と社内で求められていることを見極めて、小さいことでもなんでもやって。約束を守る、決めたことをやりきる、目標でもなんでも自分の言ったことに責任を持つ。そうすることで自分の役割を築いていきました。すると、自然とチームの信頼も得られた実感があります。そこから高いモチベーションで働けて、成長できたり、新しい仕事にチャレンジさせてもらえる機会が多くなりました。 1

失敗を恐れず、ないものは作ればいいじゃん。社会との関わり方が一変したインターン

-フローレンスでのインターンは、ずばりどんな経験でしたか?

山崎:代表の駒崎さんが、「フローレンスはロールモデルをつくる組織だ」とよく言っていたんです。そしてロールモデルをつくって、社会的に仕組み化するために「フローレンスのいいものはパクってください」っていうスタンスで。私は最初、「なんでそんなおもしろいものをパクらせるの!!?」と思ってました(笑) でも駒崎さんは「社会をよくするためには必要なんだ!」って言いはるんです。

-確かにもったいない気がしますね。そういう押し問答で価値観が変わっていったんですか?

山崎:フローレンスが、最前線で社会を変えている理由がわかりました。フローレンスでインターンをする前は、「ルールや仕組みがないから諦める」ことがほとんどでしたが、インターンをした後は「失敗を恐れず、無いならつくればいい」という価値観に変わったんです。行動することって、すごくエネルギーを使うことだと思っていたんですけど、やってしまったもん勝ちだなって。周りの環境をよくするために、恐れずに自分からアクションするようになりました。

-すごい!価値を生み出して社会を変える側になったんですね!

山崎:フローレンスを卒業した後に、ベンチャー企業でもインターンをしたんですけど、まだ改善できると感じるところが多くって。フローレンスでは、失敗してもいいから何でもやってみようという文化なので、「もっとこうやればいいのに!」と思うことがたくさんありました。たとえば、週報制度がなくてチームメンバーの仕事内容が見えなかったり、ミーティングを毎週いつやるか決まってなかったり・・。チームのメンバーがどんな仕事をしているかが見えなくて、動きにくいと感じることがありました。上司に相談すると、「思ってたけど手をつけれてないんだよね。だからつくってくれない?」と言ってくれて。でもフローレンスでやっていたことが全てではないし、すべての組織に合うとは限らないと思って、社内の人にヒアリングを繰り返しました。メンバーの意見を聞きながら、その組織に合う形でつくっていって、浸透させていきました。その会社ではそれからずっと週報や定例MTGが続いています。

-まさにフローレンスをパクって社内のインフラを整えたんですね(笑)

山崎:そうなんです(笑) わたし、フローレンスではレジェンドになれなかったんです。圧倒的な成果や価値を残せていなくて。でもフローレンスで教えてもらったことを、卒業してからこんな形で社会に発信していくのもありなんだなと思いました。フローレンスでの学びを社会に還元する。駒崎さんはこういうことを言っていたんだ、なるほどなって。フローレンスの外に出て、初めて気付きました。 13689377_738041593000880_1241726427_n

半年のインターンを通して定まった自分軸。「誰のために何をやるか」を考え抜くことで価値を生み出せる

-半年のインターンで得られたものは、なんですか?

山崎:ずばり自分の軸ですね。こういう人とだったら私は働きやすいんだなとか頑張れるんだなあとか。インターンをきっかけに、自分がどんな環境だと価値を発揮できるかを考えることができました。

-ずばり、それはどんな環境なんですか?

山崎:初めは「成長できる環境かどうか」が、人生で選択する上での大きな軸でした。でも考えていくうちに思ったんです。成長するために働くもんじゃないなって。成長ってたぶん、誰かのために頑張ったり、努力したりすることの対価なんじゃないかと思うようになって。「誰のために何をやるか」が、結構大切だなって。成長を目的にすると自己満足で終わっちゃうかもしれないなと思ったんです。

-「成長」って、結構漠然とした言葉ですもんね。

山崎:その通りなんです。就活である企業の方に「わたし、成長したいです!」と、勢いよく言ったんです。そしたら、「成長してもらうために採用するわけじゃないからね」と言われて。私は「そりゃそうだよな」と思いました(笑) 結局、どの会社行っても成長できると思うんです。成長って自己満足だし。だから成長を目的にしているうちは、いつまで経っても社会に価値を生み出せないのかもなって。半年のインターンを振り返ってみると、「誰のために何をやるか考えて行動していたあの頃は、いいモチベーションで働けていたなって」って、価値を生み出すための大事なポイントだったと思いました。「誰のために何をやるか」が自分にばっちり合っていることが、社会に価値を生み出す上でのポイントだと思います。

-「誰のために何をやるか」が自分にばっちり合っていることが大事。身に染みます・・。

山崎:(笑) 環境についてもう少し話すと、「自分が挑戦できる環境かどうか」はかなり大切です。インターンを経て、挑戦できる環境に身を置くことが、結果的には成長につながると思いました。

山崎さんのインターン哲学:迷っているなら、飛び込まないともったいない

-これからインターンに挑戦する人へのメッセージをいただけますか?

山崎:私は、右も左も分からない大学1年生のころにインターンに飛び込みました。正直、半年という期限付きの中で大きな成果を残すのは難しいです。しかし、まだ何にも染まっていない当時の自分はあらゆることをスポンジのごとく吸収したことで、インターンを終えてから見える世界がガラっと変わりました。それは長い人生の中で、たった半年間の経験。それが自分の生き方を変える濃い経験だったことは間違いありません。私は、インターンの半年でインプットしたことを、今後の長い人生をかけて自分なりにアウトプットし続けていきたいと思います。それが、私のアントレプレナーの形だと思っています。もし迷っているのであれば、迷わず挑戦してください。飛び込まない方がもったいないと思います。 そしてそこで得た経験を、これからの人生をかけて、世界中のいろんな場所から、社会へ発信していく人材が増えていってほしいなと思います。

山崎さん、本日はありがとうございました!

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