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ツクルゼ! 学生100人100色の未来 file:1 斎藤大斗くん(大学3年生) ―「食卓に手料理が必ず待っている豊かなライフスタイル」

2016.03.08 784view 

これまでにない新しいものをつくり出そうとしていたり、今までにない方法で社会の課題を解決しようとしている大学生に会ってみたい! 学生だけど社会で活躍していて、社会人のようだけど学生。そんな彼らは「僕らの未来」をどう考えているのだろう?

最初に会いに行ったのは、「食べる」という日常を考え続ける大学生、齋藤大斗くん(東京大学3年)。「食」から豊かなライフスタイルを届けるために「株式会社ふらりーと」を立ち上げました。齋藤くんがチャレンジするのはなぜ? そして、どんな10年後をみているのだろう。自分の人生を歩み始めた大学生と出会うシリーズ始まります。

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ふらりーと代表であり、現役大学生でもある齋藤大斗くん

便利な「食」ではなく、豊かなライフスタイルを届けたい。

- 10年後、どんな未来をつくりたいと思っていますか?

僕は今年の1月に、「少しだけ上質な暮らし」「洗練された暖かみ」をコンセプトに、栄養士や主婦の方がユーザーさんの家でご飯を作り置きする、家庭料理に特化した個人向けの家事代行事業「ふらりーと」を立ち上げました。それを通じて、食の先にあるライフスタイルを豊かにしたいです。単純に「食」で完結するというよりは、「ふらりーと」のごはんを通じて、食にとどまらず、その先にある生活を提供したいなと思ってます。そうやって、頑張る人を支えたいですね。

- 具体的には、どのようなライフスタイルでしょうか?

例えば、共働きのご家庭で、帰宅後に子どもにせがまれながらごはんを作っていたストレスがなくなったり、子どもがいなかったとしても、夫婦間で「どっちが家事やって」みたいな喧嘩がなくなったり(笑)。あとは、ライフスタイルをこえて、疲れて帰ってきたあとに必ず手料理がその家で待ってるような社会をつくれたらと思っています。

技術の発達で、性能の高いサプリメントや完全代替食がどんどん盛り上がっていくと思うんです。ただ一方で、利便性がめちゃくちゃ高いものだけじゃなくて、食べる行為の価値は絶対残り続けると思うんですよ。そうなったときに、利便性の高い食事よりは付加価値の高い食事を提供する、日常にあった食事のプラットフォームになりたいなと思っています。

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ふらりーとをつかえば、栄養士や調理師の方が依頼者の家で家庭料理を作り置きしてくれます。

自分と同じ学生が起業してる。圧倒的に悔しかった。

- 齋藤くんの「食」、そして「起業」への興味はどこからきているんでしょうか?

僕、そんなにファッションや音楽にお金を使わないので、「どこに金使うんだ」ってときに飯くらいしかなかったんですよね、単純に(笑)。あとは、めちゃくちゃお酒が弱いんですよ。缶チューハイ一杯も飲みきれないくらいで。だから、大学生のとき3000円の飲み放題で、枝豆メインみたいなパッケージが不満で仕方なかった。そんなときに、飲食店に学生向けの食が充実した特別メニューを導入してもらう活動をしている学生団体に出会って、「これだ!』って思って飛び込みました。

その活動をする中で、ある日「学生起業家」と出会って、それがまぁ、すごい衝撃だったんですね。「学生でも会社をつくれるんだ」っていう衝撃。あとは、圧倒的に悔しかった。負けた気になったんです。当時、自分はやりたいこともないし、周りに合わせて商社か官僚か外資系企業に行こうと思っていて。でも、「どうして目指すようになったの?」って聞かれたとき、自分で言えることが正直何もなかった。それがとても恥ずかしかったというか、ずっとモヤモヤしていて。でも、その学生起業家の方は、「こういう社会を創りたい」「こういう人になりたい」という目的があって、それを達成する手段として「起業」を選んでいて。やっぱり熱量とか出てくる言葉とか目の輝きとかがまったく違ったんですよね。その出会いがあった日から、一気に興味関心がベンチャーや起業に傾いていきました。それが理由で、情熱を傾けて代表まで務めた学生団体をやめて、「起業」の道を選びました。だから、起業するっていう感覚は、学生起業家の人と出会うまでまったく頭の中にありませんでしたね。

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- 人によっては、そこで「自分とは違う世界だな」と感じるかもしれませんが、齋藤くんは「敗北感」だったんですね。

「自分とは違う世界だ」と思わないようにできるからこそ、学生起業って意味があるのかなと思っています。例えば、僕の友達がこの記事を読んで「齋藤って、そんな優秀でもなかったよなぁ。齋藤でも起業できるんだ」って思うかもしれない(笑)。でも、この記事が僕ではなくてソフトバンクの孫正義さんだったら、「違う世界だなって」たぶん思っちゃいますよね。

動き続けていれば、「これだ!」っていうものが見つかると思う。僕は、たまたまそれが「起業」だった。

- なぜ、起業ということに出会って、すぐに自分も挑戦しようと思ったのでしょうか?

それなりに充実した大学生活を送っていたんですが、どこかモヤモヤしてて、「何かしたい」っていうのはずっとあったんですよね。学生起業家に出会って敗北感を味わったときに、それがある種「刺激」というか、そこから脱する原動力として働いたんだと思います。

- 「出口が見えた!」みたいな感じですか?

そんな感じです。ほんとに「これがモヤモヤを解決する方法だ!」と、すごく思いました。例えば、「これをやりたい」っていうのがあるけど、モヤモヤしていたとして、そこで終わったらたぶん何にもならないんです。だけど、それを「なんとかしたい」って、動き続ける。どこかでめちゃくちゃインターンしてみるとか、学生団体頑張ってみるとかする。動き続けていれば、絶対「これだ!」っていうのが見つかると思うんですよね。僕はたまたまそれが「起業」っていう選択肢だった。ただそれだけの話だと思います。

切れ者の大人のスタートアップに24時間はりつけ!

- 18歳の自分に「これはやるべし!」とオススメしたい経験はありますか?

本当に優秀な大人が新しく始める事業に24時間張りつくことですかね。そこで事業を立ち上げるスピード感や事業の成長のさせ方を、自分の中の平均値としていくっていうのはめちゃくちゃ意味があるなって思います。創業期にどうやってビジネスを立ち上げて、ユーザー数を伸ばして、営業をしていくのかっていうのは、やっぱりビジネス経験のない自分にはわからないんです。だから今、完全に暗中模索にしかならなくて。お茶汲みでもなんでもいいから、仕事を一緒にすることは絶対にやっておけって言いたいです。

キャリアも仕事も手段。大事なのはどうありたいか。

- 起業が普通の選択肢になったら、みんな飛びつくと思いますか?

起業って結局、手段だと思うんですよ。僕は、起業が偉くて、商社とか官僚が偉くないとか1ミリも思わなくて。キャリアに上下はないと思っています。別に起業じゃなくても、「漁師になる」とか「ミュージシャンになる」、そういうので全然良かったかなと思うんです。むしろそういう人が増えた方が面白いなって思う。大事なのは、キャリアも仕事も全部手段として、「じゃあ、その先に何を見てるのか」「どうありたいのか」っていうこと。それを意識したうえで道を選べる人が増えたら、すごく楽しいなって思っていて。その象徴のひとつが、起業なのかなって思います。

- 自分の頭で考えて仕事を創ったり選んだりすることが当たり前になるといいですね。

それがまさしく僕がやりたいことの一つです。大学入って、サークルやって、3年になったら就活して、いい企業に就職してみたいな人生も、別に悪いとは思わないです。でも、それ以外の選択肢もあるんだよっていうのは伝えたい。そしてそっちの世界は多分、思っているよりも面白いんだよっていうのを、自分の存在で示せればなって思ってるんです。まだ、なんにも結果を残していないので、偉そうに言えませんけど(笑)。

- 最後の質問です。小学4年生を対象にした授業ができるとしたら、何をしますか?

えっ(笑)。……今年に入って一番難しい質問(笑)。なんだろうな~。たぶん「好きなこと言って、好きなことしなよ」って、ひたすら言うのかなって思います。どうしても大人が自分たちの尺度で狭めて考えて、子どもの発想を阻害しちゃう側面ってあるのかなって思っていて。「非常識なことをしろ」とはあえて言わないですけど、自分が良いと思うんだったら、それは大人に言ってもいいし、否定されるんだったら、そいつのことはちょっと見下しとけみたいな(笑)。そんな感じのことを言うかもしれないです。

- 14歳の齋藤くんに伝えたいことを教えてください!

「死ぬ気で打ち込めるものを探せ」ですね。いま結果を出してる人って、ジャンル関わらず何かに本気で打ち込んできた経験がある人だと思うんです。それはスポーツであっても、ビジネスであっても。そういう人たちが本気を出したときの集中力・突破力ってものすごいなと思います。一方で、僕は中2のとき何か死ぬ気でやってたかといわれると、勉強もほどほどにやって、クラブ活動もほどほどにやって、株もほどほどにやって、パソコンもほどほどにやって、みたいな(笑)。中学生には酷かもしれないですけど、言えるんだったらこれを言いたいですね。

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- 今日はありがとうございました。

この記事を書いたユーザー

高橋 鈴佳

高橋 鈴佳

立教大学社会学部在学中。大学では国際協力の分野を研究している。講義の一環で訪れた被災地の現状に衝撃を受け、昨年12月よりETIC.震災事業部に参画。趣味はぶらり旅、散歩、映画、妄想。

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