誰も取りこぼさない学びの仕組みを作る
.
子どもたちが room-K に参加するルートは大きく2つあります。
(a)自治体・教育委員会にプログラムを導入いただき、その地域の不登校の子どもたちから利用を募る BtoBtoC モデル
(b)「カタリバ相談チャット」などで、カタリバと直接的に接点を持った不登校の子どもたちから利用を募る BtoC モデル
今回の募集ポジションでは主に、
― 上記(a)の自治体連携・事業開発
― room-K プログラムの事務局運営・業務改善
などから経験・スキルに応じて業務をお任せする想定です。
〈自治体連携・事業開発〉
既に room-K の導入を決定している自治体に対して、状況・課題に合わせて room-K を活用いただくための連携モデルの開発、room-K 活用支援を担当していただきます。現在、広島県や東京都世田谷区、埼玉県入間市など6自治体と連携しています。
〈具体的な業務の一例〉
― 自治体ごとの状況・課題のヒアリング
― 自治体担当者との room-K 導入に向けた計画策定
― 個人情報の利活用と保護に関する議論・検討
― 学校・保護者向けの広報活動(資料作成、説明会実施など)
― 利用状況のレポーティング
― 次年度以降につなげるための振り返りと提案
〈room-K プログラムの事務局運営・業務改善〉
room-K プログラムの事務局スタッフとして、より効果的・効率的な運営のための業務改善、プログラム開発、事業内バックオフィス業務などを担当していただきます。
〈具体的な業務の一例〉
― 事業開発項目の整理・優先順位付け
― 業務改善・プログラム開発のプロジェクトマネジメント
― Notion を用いたナレッジマネジメントの仕組みづくり・推進
― 日々の安定的な運営のための全体オペレーション
※その他、現場感を持って上記業務にあたるために、ユースワーク(直接的な子どもへの伴走)の機会も設けます。全体業務に対して1割程度の想定です。
・ ・ ・
〈募集背景〉
文部科学省の調査結果によると、2020年度の不登校児童生徒数(小・中学生)は全国で19.6万人以上。直近5年間で46.7%も増加しました。また、その内の34%にあたる6.7万人が、学校内外の機関とつながりのない状況に陥っています。
一方で、自治体の努力義務である学習補助機関「教育支援センター」の設置は、予算・場所の確保の困難さを理由に、約63%の設置率に留まっています。また、民間の運営するフリースクール等の会費は月平均3.3万円と、家庭負担が小さくありません。その結果、全国各地で居住地や家庭の経済力によって受けられる支援にばらつきが生まれています。
そこでカタリバは、誰もとりこぼさず、すべてのこどもたちにサポートを届けるために、2021年10月にオンライン不登校支援プログラム「room-K」を立ち上げました。room-K では、不登校の子どもたちに対して、臨床心理士や社会福祉士等の専門性を持つコーディネーターらとともに、個別最適化された学びや保護者支援の仕組みを開発しています。
今回、この room-K において自治体連携を中心とした事業開発を担当する新メンバーを募集しています。オンラインでの教育支援、行政と民間支援団体とのパートナーシップモデルにより、誰も取りこぼさない学びの仕組みを作るこの取り組みに、ご参画いただける方を募集しています!
∇オンライン不登校支援プログラム 公式サイト
https://futoko.katariba.online/
募集要項
テーマ | 子ども・教育福祉・社会的包摂 |
---|---|
職種 | プログラムコーディネート営業・接客・カスタマーサポート |
雇用形態 | 正社員 |
組織形態 | NPO・NGO |
その他のキーワード | 社員・職員数50名以上 |
対象人材像 | ・「誰も取りこぼさない学びの仕組みを作る」という事業 Vision に共感する方 ・不登校問題や親子支援に関心のある方 ・目の前の子どものための個別最適な支援と、日本中の子どものための仕組み・政策へのアプローチ、どちらも追求したい方 ・スピード感と裁量のある新規事業に身を置いて成長したい方 |
応募資格 | <必須要件> *toB の顧客折衝経験(業界・職種は不問) <活かしやすい経験の一例> *対行政の業務経験や、行政連携プロジェクトの経験 *成果に向かって計画的にプロジェクトを管理・推進した経験(規模は不問) *顧客ニーズを汲み取った最適な提案が求められるクライアントワーク経験 *業務フローの改善や効率化、ナレッジマネジメントに取り組んだ経験 *ベンチャー企業などで裁量を持って業務にあたった経験 *多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働した経験 |
活動場所 | NPOカタリバ本部オフィス 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ JR中央・総武線高円寺駅徒歩5分 ※リモートワークメインですが、必要に応じてオフィスへの出社も発生します |
勤務時間 | 09:00-18:00 ※始業時間の調整など応相談です |
就業期間 | 無期雇用または有期雇用(3年) *有期雇用の場合の更新は、3年後の面談で双方問題なければ実施いたします |
給与 | 想定年収400~550万円 *ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定 *昇給は半年に1回、人事考課により決定 *賞与は業績に応じ年1回支給 過去3年実績:給与の2ヶ月分以上を支給(初年度は勤務月数により変動) |
福利厚生 | *社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) *産育休制度 *セミナー、研修参加サポート *先進事例視察研修 *健康診断、インフルエンザの予防接種 |
休日・休暇 | 完全週休2日(土日祝) *夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日) *慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇 *有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 |
職場の雰囲気 | リモートワークメインのはたらき方です。オンライン上に仮想オフィスを設けており、そこで全員が顔を合わせたり、オンラインランチ会も実施するなど、工夫をしながら連携を深めています。仮想オフィスの他、日常的なコミュニケーションには、Zoom、Slack、GoogleWorkspace などを用いています。定期的に、東京・高円寺にある本部オフィスへの出社や、担当自治体への出張などが発生する可能性もあります。 チーム体制としては、事業責任者である代表・今村のもと、事務局メンバー11名(業務委託パートナー含む)を中心に、支援計画コーディネーター、キャスト、メンター、担任スタッフ、プログラム講師など総計80名程が所属しています。 |
選考プロセス | ▼書類選考 ▼一次面接(採用チーム) ▼二次面接(room-K 瀬川)+Web適性検査 ▼最終面接(代表理事・事務局長) ▼内定 ※原則、オンライン面接で対応しています |
応募方法 | 下記URLからエントリーください。 https://www.katariba.or.jp/recruit/job/roomk_gr/ |
その他 | 副業も可能です(内容に応じて要相談) |
この仕事のやりがい
日本中の不登校の子どもたちに対して、世界中から伴走者を募り、完全オンラインで支援する仕組みをつくる、社会的意義の大きな新規事業です。どうしても家から出ることが難しい子どもたちに対して、家からでも安心して参加できる支援を届けるために、デジタルツールを駆使した事業づくりを進めています。
加えて、多くのステークホルダーが関わるプロジェクトのため、自身にとっても学びの機会に溢れた環境です。世界中から参画する年齢やバックグラウンドも多種多様な伴走者をはじめ、研究者、臨床心理士、社会福祉士など、それぞれの専門性を持ち寄ってプログラムを支えてくださる方々から知見や視座を得られる、常に新鮮で刺激的な環境です。
私たちのビジョンとミッション
■ビジョン(実現したい社会)
どんな環境に生まれ育っても、未来をつくりだす力を育める社会
■ミッション(私たちの使命)
意欲と創造性をすべての10代へ
予測不能な変化が起きる時代を100歳まで生きるかもしれない、今の子どもたち。自ら人生を切り拓き、豊かに生きていくためには、生涯学び続ける「意欲」と変化の激しい時代を楽しみチャンスに変える「創造性」が、すべての子に必要です。
しかし、教育機会が平等に行き届いているはずの日本で、目には見えない、意欲と創造性を育む「きっかけ格差」が広がっていると感じています。NPOカタリバは、すべての10代が意欲と創造性を育める未来を目指して、様々な活動に挑戦していきます。
代表者メッセージ
代表理事/今村 久美
田舎で育った今村久美の、都会で感じた都市と地方の分断や、表現しにくい分断社会に対する憤り。
都会の進学校で優等生だった三箇山優花が出会った、わがままで面白い生き方を自分で選び取る人たちの生き方。
2001年の夏、私達は江ノ島の朝日が昇るまで、海辺でそんな他愛もない話を繰り広げながら、教育を学校の外側から新しくする仕事をしたいと決めたのが、NPOカタリバのはじまりでした。
どんな環境に生まれ育っても、10代の、まだこれからなんにでもなれるあの時間に、未来はつくれると信じられる意欲と、わくわくしながら知りたいことが広がり続ける創造性を、誰しもが手にできる当たり前をつくりたい。
当時は、NPO法人という法人格の認知度も低く、周りの家族や友人たちを心配させましたし、世間知らずの大学生だった私たちに、思い描いたことを仕事にできる実力もありません。
形にならない日々に悩みながらも、「一緒にやろう」と言っていただける学校の先生方、
たくさんの支援者の方々に支えられながら、ここまで走り続けて、まもなく20年。100名以上の仲間とともに、今日も走り続けています。
経済的に厳しい環境で生きる子どもたち。ある日突然の災害で日常の環境を奪われる子どもたち。一見すると遜色ない生活をしているように見えていても、思春期ならではの葛藤で悩む子どもたち。
さまざまな環境で生きる10代と出会ってきましたが、ひとつ自信を持って言えることは、
すべての子どもたちが変化できる可能性を持っているということ。その可能性を引き出す場所は、学校だけでも、家庭だけでもないし、親や先生だけの責任ではない。
大切なのは、いまその瞬間、そこで生きているという現実を一緒に受け入れながら、
誰しもが持つポジティブな気持ちに光を当てて、一歩踏み出す出会いと機会を周りにたくさん散らすこと。
それが私たちの仕事です。
みんなが、互いの可能性を引き出せる存在になれる。10代は、社会をつくる近い未来の担い手です。学校に教育を丸投げしない新しい当たり前を、みんなでつくっていきたい。
これからもNPOカタリバは、日本中の10代の意欲と創造性を引き出せる社会を目指して取り組んでいきます。
想いをともにするみなさんの参画をお待ちしています。
[プロフィール]
慶應義塾大学卒。2001年にNPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、2020年には、経済的事情を抱える家庭にPCとWi-Fiを無償貸与し学習支援を行う「キッカケプログラム」を開始するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組む。ハタチ基金代表理事。地域・教育魅力化プラットフォーム理事。文部科学省中央教育審議会委員。経済産業省産業構造審議会臨時委員。
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企業・団体概要
設立:2001年11月1日(2006年9月21日に法人格取得)
代表者名:今村 久美
従業員数:129名(2022年2月現在)
売上高:16億3674万円(2021年8月期の経常収益)
事業内容:
●高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)
●被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)
●災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)
●地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)
●困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
WEB:https://www.katariba.or.jp/
住所:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
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