【大学1、2年生向けコラム】“オンタマ” ~インターン経験学生から未来への恩おくり~ Vol.2:1秒でも早く「挑戦」をはじめる。
2016.08.15
「恩送り」。それは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること。
「オンタマ」は、大学の中と外を縦横無尽に行き来してきた先輩学生を”語りべ”として、様々な挑戦の中で学び、経験してきたことを「ことだま」に込めて未来につなげる企画です。
今回の語りべは、横浜国立大学経済学部3年の小梁川くん。『1秒でも早く「挑戦」をはじめる』をテーマに語っていただきました。
<今回の語りべ>
小梁川裕也くん
1994年神奈川県生まれ。横浜国立大学経済学部。
入学後、カンボジア、インドなど児童買春問題の解決に取り組む「NPO法人かものはしプロジェクト」でインターン。海外ビジネスプログラムなどの参加を経て3年次には大学を休学。立ち上げ期のマルケト日本法人にインターン生として加わると、日本最年少で認定エキスパートとなりマーケティング オートメーション”Marketo”の全NPOへの導入を行った。復学後の現在はNPO法人Make it Betterを設立し共同代表として活動中。最近ハマっているのは『僕のヒーローアカデミア』。
“It’s never too late”…ホントに?
It’s never too late to start.(始めるのに遅すぎるなんてことはない)
いくつになってもハングリーなまま新しいことに挑戦していきたいですよね。
しかし、大学生には同じことが言えないかもしれません。
学生生活はたったの4年間で終わり。3年生以降は就職活動を視野に入れる方が多いでしょう。そのため留学や、ワーホリ、学生起業、長期インターンなど期間を要するものに全力で取り組める時間は実は限られています。「気づいたらサークルとバイトで2年間終わっていた、留学に行ってみたかったけど諦めて就活しなきゃ…」と後悔してからでは遅いのです。そこで本来得られたであろう経験は、ただの「思い出」ではなく自分の「軸」として就職活動やその後のキャリアに影響を与えたはずなのに。
せっかくの大学生活なのだから、脳裏に「失敗したらどうしよう」「私にできるかな」なんて言葉がチラつくくらいの、自分の中で「挑戦」と呼べるものに向かってとにかく早く一歩踏み出すことが、その後の学生生活、はたまた社会人生活を大きく変えてくれるはず。
それは必ず糧になる。
しかしいざやってみようと思い立った時に不安に思うかもしれません。
もし思うような結果が得られなかったら、打ちのめされたら、自分が進みたい方向とは違ったら…etc.不安の種を上げたらキリがないですね。そして1年生や2年生で始めて取り組む以上、失敗に終わることも十分に考えられます。だけどそんなことに躊躇してやらないのはもったいない。
なぜなら早く始めたら「次」があるから。
最初から成功させなきゃいけない訳じゃないんです。その時に結果が出なくても、次の反省材料になる。打ちのめされても、思い出して踏ん張れる。方向性に違いを感じたら、自分の進みたい方向を探る鍵になる。挑戦した経験を「糧」にして、また次の挑戦をすればいいんです。
最初から上手にできることはないのだから、いかに早いタイミングで大きく舵を切れるかがとても重要です。
思わぬ収穫も
そして一度飛び込んでしまえばこれより楽しいことはない。
新しいことに挑戦する刺激的な日々はもちろん、そこで出会うのは単に大学のサークルや近所のアルバイトでできた友人とは違う、同じようにあなたと一歩踏み出した結果出会った「同志」。お互いに意識しあい切磋琢磨し刺激を得たり、恥じることなく将来の夢や目標と語り合ったり、壁にぶつかって悩んでいる時には真剣に向き合う、そんな人間関係やコミュニティを今は持っていますか?
さらに「将来私もああなりたい」と強く尊敬し憧れる先輩や大人、いわばメンターだって現れるでしょう。 そういった「一生ものの出会い」を大学生活で手に入れることは、今後のあなたの人生で計り知れない価値になること間違いありません。