DRIVEインターン大学1・2年生からはじめる本気のインターンシップ

DRIVEインターンTOP > コラム > 【ブログ】 事務局 せきねの”ねほはほ”のはなし Vol:2 「世界一スタートが生まれるまち」で感じた、挑戦の舞台としての可能性。

【ブログ】 事務局 せきねの”ねほはほ”のはなし Vol:2 「世界一スタートが生まれるまち」で感じた、挑戦の舞台としての可能性。

2016.08.23

こんにちは。 DRIVEインターン事務局のせきねです。

せきねは先日、夏休みをいただいて「apbank fes 2016」に参加! 強烈な日差しが照り付ける中での開催だったため、後日、会う人会う人に「(そんなに黒くなって)どうした?笑」と笑われる日々を過ごすはめになりました。ただ、黒こげになる価値のある場でした!(日焼け止めを塗れという話もありますが笑)

apbank(加工済)

さて、最近気になることを根掘り葉掘りリサーチしてお伝えしていく、事務局せきねのブログ!今回は、夏休みをもらって訪問してきた宮城県女川町について根掘り葉掘りしていきたいと思います!

東京から車を飛ばして7時間!宮城県女川町に到着!

女川駅

女川に着いて、まず出迎えてくれたのはリニューアルされた女川駅! 東日本大震災で打撃を受けた駅がいよいよ復活し、鉄道も開通していました!

さて、今回、女川に来るきっかけとなったのは、現在、女川町のNPO法人アスヘノキボウさんでインターンをしている遠藤くんに会うためでした。

遠藤くんとカマス

こちらが遠藤くん。 遠藤くんとの出会いは彼が大学1年生の頃。せきねが大学でETIC.の取組みを講演させていただいた際、声をかけてもらった時にさかのぼり、かれこれ2年くらいの付き合いになります。今、こうしてETIC.のプログラムを通じて、ご一緒できているのが、なんだか感慨深くあります。

遠藤くんは、ETIC.のプログラムを経由して、今年の4月から女川で休学インターン中。 将来は地元の岩手に帰って、地元を盛り上げる仕事を立ち上げていきたいという学生さんで、その目標に向けて、先進的なまちづくりを行う女川で修行中なのです。

こちらが遠藤くんの活動場所のひとつ「女川町フューチャーセンターcamass (かます)」です 。

カマス外

カマス中

ちなみに、かますとは、「かきまぜる」という意味だそうです。 まち内外の人やものが、かきまぜられながら、色々な新しい取り組みが生まれます。 実際に、女川は公民連携のまちとして注目されていて、camassはその機能を担う場所となっています。

女川「居酒屋ようこ」で遠藤くんに女川のことを聞いてみた!

今回は、遠藤くんに、公民連携のまち女川町のことを根掘り葉掘り聞いてみました!

居酒屋ようこ

場所は、女川駅近くにある「居酒屋ようこ」。 女川に最近できた「シーパルピア女川」という商店街に店を構える地元の方々、憩いの飲み屋さんです。

しかし、話を聞けば聞くほど出てくる、女川のまちが持つ魅力とポテンシャル!

以下、関根が聞き、感じた「女川のここがすごい!」をごくごく簡単にですが、紹介していきます!

100年後を見据えたまちづくりに関われるまち女川!

みなさんは、100年前の日本の人口ってどれくらいか知ってますか? 幕末の頃、人口は約3000万人くらいだったので、ここ100年くらいの間で1億人くらい急激に増加しているんですね。それにしても、ものすごい伸びですね…。驚

しかし、ここから100年の間に、日本の人口は急激に減っていくと予想されています。

統計

女川も東日本大震災の影響もあって、震災前の人口の約10000人から、現在は6000人程度になってしまっているとのこと。

こういった現状を見据えて、女川では100年後を見据えたまちづくりが行われています。つまり、人口爆発期の考え方と、人口減少期の考え方は異なるというのがベースにあるのです。

それを表す取り組みのひとつが、「Public」・「Private」・「Non-profit」が業界の垣根を越えて協力し合う「公民連携」の取り組みです。簡単に言うと「できることは一緒にやろう」、「ひとつのセクターではできないけど、一緒にやったらできることは一緒にやろう」という話です。

その中で、例えば、女川町とアスヘノキボウとランサーズの連携によって「勝手にフリーランス特区」という、フリーランスで働く人向けの体験移住の取り組みが生まれたり、

日本政策金融公庫や町商工会などと連携して、「創業本気プログラム」という起業支援プログラムが生まれたりしています。

「創業本気プログラム」は、そうそうたる方々から起業に向けた支援が受けられるプログラムで、なんと、女川で起業する予定でなくても受けられて、とにかく本気で起業したい人が集まる、とてもスパイシーなプログラムです。

公民連携で商店街もすごい!シーパルピア女川!

実は、「居酒屋ようこ」がある「シーパルピア」も、公民連携の商店街で、廃れたまちの象徴として捉えられるシャッター商店街にならないような仕掛けが施されている。

シーパルピア

(シーパルピアの様子。写真はhttp://mainichi.jp/articles/20151224/k00/00m/040/074000cより)

シャッター商店街になる理由のひとつが、店舗と商店主の家が一体となっていることが挙げられます。つまり、後継ぎがいなくなった商店は、商店主の引退とともにシャッターが閉まるというわけです。

一方で、このシーパルピアは、土地と建物は女川町の所有で、テナントが入る形式となっています。管理・運営は民間のまちづくり会社が行い、テナントの管理を厳しく行っているため、利益のあがらないテナントは撤退を余儀なくされ、次のテナントが入る仕組みです。

シャッター商店街が生まれてしまう構造を分析し、そうならないような工夫が施された商店街というわけです!なるほど!

ビジネス、行政、NPOを同時に経験できるまち女川!

遠藤くんとエルファロ

(エルファロで仕事を行う遠藤くん。写真はアスヘノキボウさんのHPより)

遠藤くんのインターン受入先はアスヘノキボウさんであるが、実は、女川町役場やトレーラーハウスを使った宿泊施設「エルファロ」でも仕事をしています。

つまり、NPO、行政、民間という3つのセクターをまたいで仕事をしているのです。

地域の規模によるけど、地域で仕事をしていくときには、民間は民間、行政は行政、NPOはNPOといった取り組みだけでは、この人口減少社会においては、できることが限られていきます。

だからこそ、「一緒にできることはやろう」の精神で、セクターを越えて連携をしようと思うけど、多くは形だけに終わったり、継続的な取組みにすることが難しい。

そこで、注目されるのが、民間、行政、NPOのセクターをまたいで活躍できる人材です。 俗にトライセクターリーダーと呼ばれる人材ですが、民間・行政・NPOの連携の現場において、それぞれの立場を理解し、連携の橋渡しを行っていくことが期待されています。

様々なセクターにまたがって活動ができる女川は、公民連携やトライセクターリーダーに関心がある人や、女川のような規模の地域でまちづくりや地域の課題解決にあたっていきたい人にとっては、ものすごく学びのある現場ではないかなと思いました!

女川では、色々な形で公民連携が起きています。しかも、女川の公民連携は形だけでなく、草の根から生まれていったもので本物。こんなまちで、経験を積めるなんて、遠藤くんが本当に羨ましい!

東北随一のチャレンジ精神を誇るまち、女川!

女川は、東北随一の起業家マインド溢れるまちだという話も聞かせてもらいました。

例えば、女川は、震災の被災エリアの中でも復興が早いと言われていて、その背景には、まちの方々が被災してからすぐに復興連絡協議会を立ち上げて、動き始めたと言います。

また、ウソか本当か、誰かが「女川でこんな商品をつくりたい!」と言えば、ほんの数週間でまちの人たちが協力し合って、アイデアをカタチにしてしまう程、チャレンジ精神溢れる人が多いらしいのです。

3人の写真

「居酒屋ようこ」で食事をしていると、カラオケの音が。水産の町というだけあって、海にちなんだ曲や男気溢れる曲が聞こえてきます。

しかし、少ししてから、とある違和感を覚えました。 なぜか、みんな、曲を最後まで歌い切らないのです。

不思議に思って、カラオケの現場を確認してみると、納得! みなさん、採点モードでカラオケしていて、しかも一定の基準に達すると曲が強制終了させられてしまうモードで歌っていたのです(笑)。

つまり歌い切らないのではなく、歌い切れていなかっただけだった!(笑) なんてシビア…、起業家マインド溢れるまちは、カラオケもチャレンジングな形で行います!

と、これは冗談ですが、女川がそういった気質のまちであるというのは、女川の成り立ちに隠されているそうです。

まず、女川は町としての歴史が浅く、90年くらいしか歴史がないといいます。つまり、2代、3代前の人たちが切り拓き、ビジネスをつくっていったまちなのです。

ちなみに、「居酒屋ようこ」に行ったら、ぜひ「つゆもち」というメニューを頼んでほしい。ほんとに、衝撃の美味しさです。

「世界一スタートが生まれるまち」が持つ、学びの現場としての可能性

今回、女川というまちに触れ、色々と教えてもらう中で、女川は、100年後を見据えて、新しいチャレンジや色々な社会実験が行われているまちだということが今回わかりました!

そこには、地域だからできないとか、地域だから東京よりも劣っているというくだらない既成概念はどこにもありませんでした。

また、コンパクトで、公民連携を大切にしているまちであるがゆえに、政治も、行政も、ビジネスも、まちづくりも自分ごととして、近い存在として感じ取れるまち女川。そんなまちで、持ち前の起業家的マインドを発揮して、どこよりも先進的なまちづくりを住民一体となって推進する女川の人々。

こういったまちで数か月、数年過ごすと、どんな感じになるのだろうかということを、ふと考えました。

東京に住んでいると、どうしてもどこか遠く、他人ごとに感じてしまう政治も、行政も、まちづくりも、ここではすべてが自分ごととして感じられるし、住民ひとりひとりがまちに影響を与えられます。

インターン生、遠藤くんに何気なく会いに行った今回の旅でしたが、女川町のインターン生として活動するかのような遠藤くんから色々と話を聞いて、実践的な学びの現場としての女川のポテンシャルを感じずにはいられない旅となりました。

「世界一スタートが生まれるまち女川」というスローガンを掲げる女川町に、これからも注目です!

女川のみなさま、この度は大変お世話になりました! また、つゆもち食べに行きます!笑


【関連リンク】女川のアスヘノキボウさんでは大学生向けプログラムの参加者を募集中!http://bit.ly/2bhVyrV

【関連記事】●「セクターを超えた“協働”の最前線」横浜での長期インターンシップから形成される、 これからの社会に必要とされるキャリアとは?https://drive.media/intern/blog/10168

●Eターン-いま、“地方で起業”がおもしろい-https://drive.media/special/12082

コラムの一覧へ