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「立ち止まるための休学から、踏み出すためQ学へ〜休学中の僕から伝えられること〜」

2017.11.28

はじめまして。大学4年生の清水と申します。

僕はいま、大学を休学してETIC.というNPO法人でインターンをしています。そして偶然にも、ETIC.で今度Qをテーマにイベントを行うことになりました。※「え?休学じゃなくて?」と思った皆さんは、サイトをご確認ください。笑

そこで今回、当事者として日々感じていることや、休学してみて気付いたことを書いてみないか、とお声がけをいただきました。ということで、自分が休学を迷っていたあの頃に、こんな情報欲しかったなとか、こんな事例を聞きたかったなという実体験をレポートすることにしました。昨年の僕のように、学校で過ごす毎日に何か引っかかるものを感じながら生きる学生に向けて、同じ立場で書いてみます。

とはいえ、大層なことがかけるわけじゃないので、あくまで僕の実体験をベースに、これから「Q学」や「休学」を考えるみなさんに、楽しんでもらえたらと思います。

以下、もくじ。

・休学という選択肢が割と普通になってきた

・今いる場所から抜け出したいと思うひとへ

・明日から自由に時間を使えるとしたら、何をする?

・2017年に休学をしようとした、清水さん(22)の場合。

・休学をするのに、すごそうな理由なんていらない

休学という選択肢が割と普通になってきた

シンプルに世の中の休学というものの変化に最初に目を向けてみようと思います。

大学の休学者は過去5年で50%増加しているというデータがあります。

僕は数字を操る能力が欠如しているため、資料を5度見くらいしながら読み取ると、2007年から2012年にかけて、休学者の数は45,577人から67,654人と約1.5倍になっています。もしこの伸び率が維持されているとすると、2017年には9万人もの学生が休学をしていることとなります。(出典:文部科学省『学生の中途退学や休学等の状況について 』)

文科省が正式に開示しているデータは2012年までのものしかないため、実際の人数を測ることはできませんが、休学という選択肢が少しずつ一般化していることが予想できます。

 

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ここで注目すべきは、積極的な理由の休学が、全体の6割を占めていると考えられることです。

経済的理由や病気などのネガティブな理由が全体の38%に留まっています。消極的な理由はこのグラフでほぼ網羅されているように思われます。

それ以外の、より自主的な休学と推測される海外留学(15%)、その他(48%)が全体の6割程度となっています。(その他で約半分がまとめられるってどういうことなの…)

と、かく言う僕も、休学届の"その他"欄に丸をつけた人間です。過去からの慣習かもしれないですが、休学届にポジティブな休学理由の選択肢が載ってなかったんですよね。(´・ω・`)

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このようなデータから、積極的に休学という仕組みを利用する学生が増えていることが分かってきます。

学生としての僕の所感ですが、僕が休学を決める前に既に、周囲に3人ほど休学する学生がおり、今年度入ってからも新しく10名ほどの休学者と出会っています。類は友を呼ぶのは否定できませんが、全員が偶然の出会いであり、示し合わせて休学を決めたわけでもありません。身体が弱い、もしくはお金がない人だけが休学をするものという考えは、もう古くなってきています。

休学という選択肢は、僕らにとって割と普通になりました。

今いる場所から抜け出したいと思うひとへ

皆さんは、毎日の学生生活に満足していますか?

僕の場合は、所属していた学生団体に時間をがばがばと大量投下する側らで、自分はこのままで良いのだろうか…という迷いもあったのを覚えています。

当時の僕は、学生団体メンバーをマネジメントする立場にいて、彼らのチャレンジを後押しすることを信条にしていました。人のその人らしい"やりたいこと"を実現することが僕の"やりたいこと"だと思っていました。

でも、ある環境の中にずっと居続けた僕は、やりたいことを言うことが本当に良いことなのか自信が持てなくなってしまいました。そもそも、本当にこれが僕のやりたいことなんだっけ?

休学して気づいたことの一つに、このような焦りや不安の感覚を、多くの学生が抱えていることがあります。休学してから、学生向けのイベントをいくつか運営してみたりして、他校の学生と話す機会もずっと増えたのですが、多くの学生が、自分の胸にこのままで良いのかなというモヤモヤや、自分らしく何かを仕掛けたいなというムズムズを胸にしまっていることに気づきました。

僕らの世代は、インターネットで絶えず人と繋がり続ける時代に生まれました。繋がり続けるということは、自分の発言が思わぬところで誰かに届いてしまったり、届けられてしまったりするということでもあります。だから僕らは、人に見られることを強く意識しながら、自分の発言にすごく敏感になって過ごすようになりました。

IMG_9499(被写体:インターン先の後輩、太郎くん。インターネット感を出すためにスマホをいじってもらう。)

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さらに、経済と社会の不安定さを目にしてきた僕らは、父母の世代のように、マイホームやマイカーを買う、みたいなモノの形で自己実現を描くことが減りました。(信じられないけど、いま母に聞いてみたら本当に夢がマイホームだったそうです。あんたたちはそうじゃないの?って聞かれました。ちゃうねんで、母さん。)

自分がどんな人間でありたいか、というような曖昧で抽象的なものを目指すようになったが故に、他人に上手に伝えることもとても難しくなりました。

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こんな発言をしたら変に見られるんじゃないか?

この言葉は誰かを傷つけやしないか?

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他人の目を気にしながら、正しいと言われるものを選んできた僕らは、自分が言いたいこと、やりたいことを自分の胸にしまい込むようになります。

僕は、「やりたい」と発言するのがとても苦手でした。一拍おいて、心構えをしてから言います。ここまでではないとしても、自分の欲求以外の、体裁や責任や立場を過度に気にしてしまうことってありませんか。

明日から自由に時間を使えるとしたら、何をする?

休学は、言い換えると"明日から自由に時間を使えるとしたら、何をする?"という問いだと思います。やらなきゃいけないことがたくさん詰まった人生に突然出現した(ように見える)空白の時間、それを再構築して、埋めていくには意思を使うことになります。

好きなことやろうとか、準備しようとか、復学するのかとか。時間ができると選択肢が広がりますが、その選択肢を選び取るには意思が必要です。そうやって自分の選択をしてわくわくしながら立てた計画が、結局うまくいかなかったりもします。

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僕はその過程で、自分の人生は他人じゃなく自分の時間で、自分で選んで取り組むこと、それでも試行錯誤して進まないと望むものには近づけないこと、みたいな超絶当たり前で誰もが知っていることを実感し直すことになりました。

休学中は意思と選択が普段よりも必要になるので、この過程の中で意思が育まれて、また自分らしくなっていくんじゃないかと思います。逆に、当然のことを知っている人は当然にいます。

その人は既に有意義な時間の使い方をしてきていそうだから、そういう人はもっと別の理由で休学するか、そもそもしないかだと思います。

言い換えると、休学しようがしまいが本当は毎日は選択の連続で、自分の意思によって出来上がっていくということです。(意思以外の偶然性ももちろんありますが。)

例えばこの記事を読むことを実はあなたは選択しているかもしれなくて、読み終わった後何をするかも選択次第です。

これを読み終わった後、”やりたいこと”はできそうですか?

そもそも、行動を起こせるくらいの具体性を持った”やりたいこと”って、ありますか?

自分らしさややりたいことは、立ち止まって悩んでいるだけでは、確信を持つことはできないのかもしれない…と当時の僕は思いました。自分の視点や意識が変わらない限り、この先にある、自分が見たいという景色は見つからない。

だから、僕は"明日から、幅広い人と出会って、価値観を広げる時間を作る"ことにしました。これが一応の、僕の休学理由です。

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さて果たして…僕の休学理由は「正しいもの」だったのでしょうか?

2017年に休学をしようとした、清水さん(22)の場合。

では具体例として、僕の話を書こうと思います。

僕は休学をした後、TOKYO STARTUP GATEWAY(以下、TSG)という、都が主催しているビジネスプランコンテストの運営に携わらせてもらうことになりました。今年の応募者は1000名を超えます。昨日会社辞めてきちゃいました☆という人から、行政のとてもお堅いところに勤めておりますという人まで、吃驚するくらい広い幅の人々と出会うことができました。大勢の"やりたいことがある人たち"でした。

例えば、「高層ビルから目的地へカプセルで移動する。世界初の乗り物を東京から世界へ!」というアイデアがあります。——え?何言ってるか分からない?大丈夫です、僕も分かりませんでした。

ちょっと説明すると、東京にはたくさんのビルがありますよね? 駅からちょっと離れたビルからその駅に戻る時、めんどくさいですよね…あ、じゃあビルの屋上からカプセル状の乗り物に乗って駅まで斜めに直接降りていけたら超楽しそうじゃないですか?何それめっちゃエキサイティング!

…てことです。え?理解が追い付かない?大丈夫です、僕もです。これを言い出したのは誰もが知っているような大企業に勤めている方です。まじか。社会人か。というか、こんな発想していいんだ。職場で浮いてないか心配だ…!笑

そんなこの方は、コンテストのオーディエンス賞を受賞しました。

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(超楽しそうにしゃべるんですこの方…)

他にも、この前まで禅宗のお寺で修業してたんだけどやめて、修行僧のための草履を作りたいんだ、という人がいます。(なんというか、超絶、ニッチ。)でも修行で駆けずり回るうちにプチプチ切れる草履の鼻緒について話す(元)お坊さんは、なんだか素朴に楽しそうでした。

IMG_9328(話すとにじみ出るお坊さん感。)

他にも、Made in Japanのお皿が大好きなんです!という女性もいました。飲み会の時、居酒屋で出てくる食器の産地が大体分かっちゃうその人が目指すのは、食器で食卓のコーディネートするサービスを立ち上げて需要を作り、お皿職人たちが仕事をしやすくすることです。他にも他にも、機械を着るように身に着けられるようにしようという人、アレルギーや成分についてなんでも調べられる食のWikipediaを作りたい!という人、エトセトラエトセトラ。

人種の振り幅がでかすぎて紹介しながら息切れしてきましたが、この濃さの人があと100人ほどいます。出会った方々は本当に幅が広かったのですが、この多様性、伝えられたでしょうか。

そんな多様な人たちがいる中で、それでも僕は1つ共通点を見つけました。やりたいことをこれからやろうとしている人たちはみんな、活き活きと目を輝かせて話をする、ということです。その日カメラ係だった僕は、どこにレンズを向けてもそういう人の顔があることに、すごく胸が躍りました。

図1

学生でも、おじさんでも、外国人でも、フリーターでも銀行員でも、こんなに活きた表情ができるんだ。

自分がやりたいことを安心して言える空間が目の前に広がっていることに、なんだかすごく感動して、初めて持つ高そうなカメラで夢中にシャッターを切りました。

休学をするのに、すごそうな理由なんていらない

僕の休学理由は「正しいもの」だったか?

先に自分なりの回答じみたことを書くと、1年間の休学の3分の2くらいが過ぎたさなか、僕は、

毎日にたくさんの"楽しい"を見つけて、のびのび生きるようになったと自分では思っています。

さてこれが成功した休学なのかどうかは、見る人によると思います。

人の生き方に正解が無いのと同じように、休学中の生活に正解はありません。人によって、憧れる在り方や将来像は違います。ならば、人が今行う選択も違うはずです。

目的のない休学は失敗するという人もいます。ぶらぶらと放浪して休学2年目に突入する人もいます。色々な中で結局、最終的な価値判断をするのは、その休学生活を送るその人自身、その人生を生きるその人自身、つまりあなた自身です。

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(インターン先のお仲間たちとの写真。)

一番大事なのは、モヤモヤやムズムズがある自分や、それを放置してしまっている自分を全てひっくるめて俯瞰して見つめることです。

気付いてほしいことは、「周りと意見が違うからって間違っているわけではない」ということです。

環境によって人の意見など変わります。それまでいた場所によって、その人の価値観や目標は変わっていきます。だからたまたま意見が違っただけで、自分の意見を押し込めることは止めるべきです。

正しいか、なんて変わっていく。言っていることもやろうとしていることもバラバラな人たちで満ちたあの空間で、それでもみんなが共通して楽しそうなのを見て、僕が学び取れたことです。

もし今いる場所が少し意見の偏った狭い場所ならば、そこから飛び出してみるのもアリだと思います。研究室とか、学生団体とか、インターン先とか、実は同じような見方の人がたくさんいるだけで、世の中には本当に豊かな価値観に満ちています。そういう色々に触れて、これからの人生を考えてみてもいいんじゃないかなとも思います。

僕は今は、アイデア実践支援プログラムを自分で企画してみて、実現に向けて協力者探しと広報準備をしています。休学期間が終わって復学しても、そのプログラムはやろうと思っています。僕はどうやら、人の多様な働き方を作ることにそもそも興味があるようです。僕の休学したいと思った理由は、就活のためでも、まして何かを成し遂げたいという大それた理由でもなくて、自分の生き方を自分の頭で模索してみたかった。ただそれだけなんだなと今は思っています。

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休学をすることに、行動をすることに、大それた理由なんて必要ありません。

自分が大事にしているものや、大事にした結果の行動なら、それが立派な理由だと僕は思います。

そんなこんなで今度イベントがあります——時間をとって、"明日からの自分"について考えてみよう

さて、日々に不安や焦燥、モヤモヤムズムズがある皆さま、今度そういう自分について時間をとって考えてみるイベントがありまして…

いやそんな「結局販促かよ」みたいな目で見ないでください。そういう案内で記事書いてる手前、書かないわけにいかないじゃないですか!笑

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休学すごくいいぞ!みたいなことを言うつもりはなくて(こんなこと書いたら、スタッフさんに怒られるかな…笑)

最初の方で書いた通り、休学をするか悩んだ際に僕がちょっと困ったのが、フラットな立場で相談する相手が見つからなかったことです。なんか休学反対派は頭から休学するなって言ってくるし、逆も然り。休学して得られるもの得られないものなんて、人によって違うに決まっていて、だから全員に当てはまる答えはないと僕は思います。

普段自分も周りも若者である環境にいると気づきませんが、本当は社会には、若者の力を必要としている場所や、若者を応援したいと言ってくれる人がたくさんいます。これも僕は休学してから改めて気付いたことです。

この企画も、そういった思いから生まれた企画です。迷っている学生に向けて企画をしたいという所から始まって、それに共感してくれたスピーカーが集まり、そして思っていることを共有できる学生同士が参加者として集まります。

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モヤモヤやムズムズが生まれたなら、それが行動のチャンスです。

あなたの”これやりたい”や”こうありたい”を活かす時が、いま来ています。

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2日間だけ、今いる場所から少し抜け出して、色んな価値観に触れに行きませんか。

ちょっとだけこれからの自分のために、少し踏み出す選択をしてみませんか。

Q学のすすめはこちらから

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休学をしようとしまいと、このイベントに参加しようとしまいと、

(本当は参加してほしい!笑)

この文章が少しでも何かの役に立てたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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