DRIVEインターン大学1・2年生からはじめる本気のインターンシップ

インターンを通して、ちょっとだけ違うぼくが垣間見えるようになった

瓜生原琢実さん

大学・学年(インターン当時):東京工業大学大学院1年

インターン先:NPO法人かものはしプロジェクト

インターン期間:2012年7月~2012年12月

Q.瓜生原さんは、休学インターンに挑戦したとのことですが、なぜ休学をしたの?
世界一周しようと思ったからです。 中学高校の6年間は男子校で過ごし、大学は理系のみの単科大学である東京工業大学に進学しました。 このように狭く、偏ったコミュニティを選択してきました。特に中学高校の6年間は学校へは行くものの、誰とも話さないというひきこもりに近い生活をしていました。そんな生活でも唯一打ち込んでいた部活、それも大学に入学するとなくなり、新しい環境へと放り出されます。 偶然をたどったその先で、ぼくのいた世界には出てこない人たちに出会いました。それぞれが「いいな」と思うことに取り組んでキラキラしている。でも、これも日本という「小さな世界」の中での出会い。日本の外にはもっとおもしろいことがあるんじゃねぇの?潜在的にあった未知への欲求をくすぐられ、22歳になって爆発しちゃいました。単純にもっともっとたくさんのことを知りたい。まだ見ぬ世界を見てみたい。 そう思ったから、休学、世界一周しました。
Q.休学することに、迷いはありませんでしたか?
休学することに迷いはありませんでした。 未知の中にあるワクワクを知らないまま時が過ぎ去っていく方が怖い。どうすれば休学できるのか、いくらぐらいかかるのか。自然と実現に向けて走り出しました。休学することに関しては一切の迷いがありませんでしたが、1年間という時間をどのように使うかという点では迷いがありました。実際にかものはしプロジェクトの面接を受けた後、一度辞退しています。 1年の休学期間の内、半分にあたる6ヶ月という時間を、今まで何の関わりもなかった組織に入り委ねて良いのかと疑問が生じたのです。 必死になって探せば、自分で働き口も見つけられるだろう。それなのにかものはしプロジェクトにお世話になるのは、楽な道を選ぶ、逃げなのではとも思っていました。単純にびびっていたんですね。 密度の濃い時間を過ごせるかは自分の行動次第であることを忘れ、インターン期間中の生活が選択した時点で決まるかのように考えていました。もう一度面接の機会を設けていただき、このご縁を大事にしよう、自分の行動でいかようにも変えられる。と考えを改め、休学・世界一周に海外インターンが加わりました。
Q.休学をするにあたり、何がハードルになりましたか?また、それをどう克服しましたか?
周りの方にとても恵まれ、休学をするにあたってのハードルはほとんどありませんでした。 強いて言うならば、休学中の生活費を貯めること。国立大学は幸いなことに休学中費用はかかりませんでしたが、それでも1年海外で過ごすとなるとそれなりに資金が必要となります。卒業研究、論文に取り組みつつアルバイトをして生活費を貯めるのはかなりストレスがかかり、自分史上最高体重まで膨れ上がりました笑。
Q.休学中のチャレンジとして、なぜインターンを選んだのですか?
海外でのインターンという選択をした、元々の発端は大学3年次の旅にあります。 大学3年次の夏と冬にヨーロッパと東南アジアを巡りました。旅人であり、お客さんである立場では、その国の文化やその国の人たちのことを深く知ることができないと感じていました。共に働く立場に立ち、その国に一度根を張れば、同じ目線に立てるのではないか、より深く知ることができるのではないか。好奇心、知りたいという欲求の先にあったものが海外でのインターンでした。
Q.インターン先、インターン先の事業内容、そこで取り組んでいる仕事を教えてください。
NPO法人かものはしプロジェクトは、子どもがだまされて売られてしまう問題を解決するために活動している国際NGOです。 現在はカンボジア、インドで活動していますが、ぼくはカンボジアで行われている事業のひとつである「コミュニティファクトリー経営」のセールス部門に携わりました。子どもが売られてしまう問題の根本原因として、「貧困」があります。その「貧困」からまず抜けだしてもらうために、シェムリアップ近郊にコミュニティファクトリーを設立し、農村部の女性たちに働いてもらっています。(詳しくはこちら→ http://www.kamonohashi-project.net/activity/) 直営店の売上向上、現地の情報発信、コミュニティファクトリーを訪問されるお客さまのガイドなど取り組んだ仕事は多岐に渡ります。 その中でも、かものはしプロジェクトは黒字化・現地化、つまりカンボジア人スタッフのみでコミュニティファクトリーの運営ができることを目指していたため、直接的な売上向上ではなく、所属したセールス部門のスタッフのスキルアップに最も注力しました。 具体的には、直営店の売上を分析をする際に必要なことを資料にまとめてレクチャーしたり、今後の戦略を一緒になって作成したりと、いわゆる"PDCA"が自分たちの手で回せるようになるということを目標に取り組んでいました。 就業経験のない人間が上司にレクチャーするという構図は、日本でのインターンではありえないと思います。これは海外のインターンならではの経験でした。
Q.インターンで辛かったことや悔しかったことは何ですか?
同僚に伝えたいことが伝わらない。期限を守ってもらえなかったり、やってもらえなかったりと行き違うことが多々ありました。何故うまくいかないのか。どうして進まないのか。深く理由を考えてみると、ぼくの中に原因があることが見えてきました。 容量を超えたお願いをしていたのはぼく、解けない問題を出していたのはぼく、伝わっているのか確認しなかったのはぼく、一度伝えれば大丈夫と思っていたのもぼく。ぼくの持つ当たり前、思い込みという枠が原因で、いろいろなことがうまくいっていなかったことに気づきました。非常にシンプルですね。 相手の責任にしているからうまくいかず、進まなかった。何があっても、じゃあここから自分はどうすれば良いかと考え、動けば良い。それに気付けていなませんでした。気づいてからは、こんな根本的なことに気付けていなくてごめんなさいという気持ちになりました。
Q.学校との両立ではなく、休学して臨んだからこそ、よかったことはなんですか?
学校と両立しながら海外でインターンをするとなると、長期休暇中に取り組むことになると思いますが、仮にインターン期間が2ヶ月ほどでは、取り組むことや目標が明確になった時点で帰国することになってしまうと思います。 個々のスキルによって変わるとは思いますが、それでも短い。休学したからこそ得られるのは、24時間を何に使うのか全て自分で決定できるという自由。必修科目があるから大学へ行かなければいけない、といったことは起こりません。つまり、自分のひとつひとつの行動によって全てが決まります。素晴らしい時間になるか残念な時間になるか、全て自分次第です。こんなにわくわくすることはないと思いません?
Q.インターンで得たことや、インターンをする前と後で自分が大きく変わったことはなんですか?
ぼくは人はそんなに変わらないと思っているので、インターン前後でそんなに大きく変わったことはないのではと思っています。高校時代の友だちに会えば、その当時のままのぼくが出てきますし。 インターン前後で変わるというよりは広がったという表現がぼくにはしっくりきます。インターンを通して、少しだけ経験を積み重ねて、ちょっとだけ違うぼくが垣間見えるようになった。でも、インターンをする前のぼくもいる。特別変わってはいないと思いますが、これから先ものすごく楽しくなる、幸せになるという強いイメージが今はポッケに入っています。
Q.インターンを経た今、新たにチャレンジしようと考えていることや、今後のビジョンなどがあれば、教えてください。
みんなが「いいな」と思うことに取り組める世界にしたいです。休学、インターン中に出会った人にこう言われました。 「たくみは日本人だからできるんだよ。本当はこういうことをしたいんだけど…。」 とても歯痒い経験でした。この1年間は「いいな」と思う気持ちに常に従って動いてきました。そしてそんな生活がとても楽しく、最高に幸せでした。そう強く感じていただけに、とても歯痒く、そしてつらかったです。 あの国のあの子の家に、電気があれば読書ができて、調べ物ができて、「いいな」と思うことに一歩近づけるかもしれない。24時間電気があり、お湯が出て、それが当たり前の日本。そんな日本に生まれた人たちだけでなく、みんなが「いいな」と思うことに取り組めるようにしたい。そんな世界にするにはどうすれば良いか考えています。
Q.休学を考えている人にメッセージをお願いします。
どっかのすごい人が言っています。やる後悔より、やらない後悔だと。 どっかのすごい人が言っています。成功の反対は失敗ではなく、「やらないこと」だと。 休学、しちゃえば良いと思います。

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