DRIVEインターン大学1・2年生からはじめる本気のインターンシップ

毎日ワクワクしながら仕事した1年間は、下手な遊びよりも断然楽しかった!

速水将平さん

大学・学年(インターン当時):横浜国立大学大学院2年

インターン先:株式会社アグリメディア

インターン期間:2013年

仕事内容:新規事業の企画立案

Q.インターンをする以前で学生時代、特に力を入れた活動や将来ビジョンにつながるきっかけとなった経験を教えてください。

5年も大学に行きましたが、『コレ』と誇れる打ち込んだ活動やかっこいい夢はありませんでした。大学では学校に籠ってワイワイやり、課題やレポートを提出直前になんとか徹夜で仕上げ、長期休暇にはバイトをして旅行に出掛けるという、いわゆる理系の学生生活を送っていました。大学の居心地がよかったため、2年半くらいずっと大学に籠っていました。

その反動で大学院では『いろいろやってみよう!』と思い、大学の授業を上限いっぱいに取りつつ、ビジネスプラン、コンペ、まち歩きのイベント、展覧会の出展、行政へのインターン、NPOのコミュニティ活動、学生団体、各種飲み会などなど、一通り思いつくことをかじってみました。その結果、一年間非常に充実はしていましたが、大きな楽しみや満足は得られませんでした。大学にいると、知識をつけたり学んだり計画したりすることはできますが、モノやコトを実現させることは難しく、社会人一年生になった友達の話を聞き、実際に建物を計画したり、創っていて凄いな、とフラストレーションを感じていました。もちろん、学生団体や研究室でも自由な活動が可能ですが、予算とスピードに限界があると感じていました。

Q.どういう問題意識や将来ビジョンを持ち、どのような就職活動をしましたか?結果、なぜ今の内定先に決めましたか?

物心ついた時から建築が好きで、建築が楽しかったので、不動産・ゼネコン・設計会社を受けていました。具体的には、取りあえずリクナビに登録して、四季報を読んでみて、A社とB社の違いがわからない、どんな仕事を実際にするかわからないし、どうしよう・・・みたいな就職活動です。実際、内定先でどんな仕事をするかでさえ、外から見ているだけなのでよく理解できていません。そんな手探りの中で、内定先に決めた理由は創っているモノ(建物)を見て、いいなと思ったからです。また、早い時期に一番行きたい会社から内定を頂いたため、安易に就職活動を終えてしまいました。 問題意識は後付けですが、建物がそこで働く人や生活する人が誰かわからないままつくられ売られていることです。大きな建物の場合、提供する相手の顔が見えないため、標準的なモノが量産され、消費されている。そんな住宅やオフィスで楽しく生き生きと生活ができるのか疑問がありました。

Q.内定後の過ごし方として、数あるチャンス選択肢の中からなぜインターンをしようと思ったのですか?

インターンを知ったのは、ETIC.山内さんの『ソーシャルベンチャーとは』という大学の講義を受けた時でした。当時『半年間、無給で誰がやるの!?』って思いました。知った当時はまさか自分がインターンをするとは思っていなかったです。また、当時ソーシャルベンチャーというものに疑念がありました。その疑念とは、『ソーシャル』という言葉が表面的な見せ方ではないかと思っていました。社会的な〇〇と言いつつお金儲けをしていて、NPOでも高利益率の組織もあります。逆に株式会社でも必要なニーズがあり、社会に役立つ事業を行っている会社はたくさんあり、ソーシャルベンチャーと株式会社という二項対立では考えられない。時代の流行だと思っていました。 その後、内定後に『後一年何をするか』と1週間考え抜いたところ、『2週間以上の期間で何かをする』ことが今しかできない事であると考えました。ここで言う2週間は、日本も長期休暇を推進する会社が増えていて、業種にもよりますが10日くらい休みを取れる社会になるだろうという予想からです。そして長期間やってみたい事として、海外旅行と、内定先とは別の会社で働くことでした。ただ、1年間ずっと海外旅行に行くお金はなく、アルバイトをして自分の時間を切り売りするのは嫌だなと思ったので、取りあえずETIC.のセミナーに行きました。その後、ソーシャルベンチャーにインターンすることになりました。

Q.インターン先を選んだ決め手、インターン先の事業内容、インターン先でどのような仕事を行ったかを教えてください。

決め手は、社長に会って『この人の下で働いてみたい』というワクワク感を得たからです。インターンを始める時には、大学でできなかったことをインターンで経験したい、インターン自体の目標として『事業を起こすことを体で経験したい』と考えていました。このような話をコーディネーターにしたところ、社長に会ってみたらと言われ、行ってみました。 インターン先の(株)アグリメディアは都市住民とその周辺の農業をつなぎ、事業化することで日本の農業の活性化を狙っています。また、余剰農地の増加・生産者と消費者の距離間による農業の課題を解決するソーシャルベンチャーであり、ニーズを汲み取り新しい需要をつくることで利益を生み出す株式会社です。具体的な事業としては、初心者でも安心なサポート付き市民農園、地域の農産物・特産品加工品を集めた複合施設の二本柱があります。インターンの仕事は、大きく二つのことを取り組みました。一つは、市民農園事業の情報を整理して事業計画書をつくること、もう一つは新規事業として農園と農産物の販売所などを組み合わせた複合施設事業をつくることを行いました。

Q.インターンをしていて、面白かったことや、やりがいを感じたことを教えてください。

インターン=面白かったことです。仕事・業務の背後に何があるか、事業の何に役立つか、非常にわかりやすく感じていたため、様々なことがわかり毎日面白くやっていました。例えば、各市町村の市民農園の住所をexcelで入力していく地道な作業も、地図上に各農園をポイントで落とすことで各地域の市場環境を知り、どのエリアで営業すべきかなど次の行動に移っていきます。新しく事業上のポイントを発見した時は非常に面白かったです。 また、1年という短い期間でしたが、事業をゼロからつくることは非常に面白かったです。インターン開始当初は、農園・農産物の販売所・飲食店・駐車場をつくって、このくらいの単価・売上・利益になる(だろう)という絵に書いた餅のようなA4一枚の紙でした。そこから、どんな先行企業がいるか、先行企業はどんなことをしているか、事業のポイントは何か、どこでやるか、店舗名は何にするか、何を売るか、売るものをどう確保するか、値段はどうするか、どんな取引先を探せばいいか、どんな人が必要か、どんな売り場が必要か、店鋪にどんな椅子を置くか、スペースの名前は何にするか、などなどやることは無限にありますが、考えて行動することに大きなやりがいがありました。

Q.インターンで辛かったこと、悔しかったことを教えてください。

『当たり前』が出来なかったことが反省点です。例えば、自分が報告・相談を怠ったため、納期がギリギリになり社内外の関係者に迷惑をかけてしまったこと、事業計画書づくりにおいても調べの裏付けが不十分で上手くいかなかったことなど、基本的なことを自分が徹底していないために起きたミスがありました。自分のツメが甘く、当たり前のことを当たり前に仕上げることが非常に重要だとわかりました。 また、内定後という時間が限られた中でのインターンであったため、途中で仕事を辞めなければならなかったことも辛かったことの一つです。

Q.インターンを通して得たものは何ですか?

起業家のすぐそばで仕事をする経験を得たことです。多くの起業家は四六時中、会社に関して様々な角度から考え、判断し、行動しています。インターン先は社員が2人だったので、起業家の前に座って仕事をしたり、鞄持ち的に取引先に同行したり、一緒に車で出掛けて渋滞に捕まれば3時間以上も議論したりする日々の中で姿勢や考え方を知ることができました。議論の内容は、今日の行動のシュミレーションから、中長期的にどんなことをすべきかであったり、人生観や恋愛観であったり(笑)様々な角度から影響を受けました。インターン中は社長に負けないようにと、一挙手一投足を見よう見まねすることで、視野が広がり物事を多角的に考える癖をつけることができたと思います。インターンを通して、尊敬できて相談できるメンターを得ることができました。

Q.将来ビジョンや問題意識に対してインターンが与えた影響やもたらした変化は何ですか?

日本の余暇時間を変えたい。短期的には、『日本一楽しい広場』をつくりたいと思っています。インターン中に携わった市民農園事業や複合施設事業も、休日に農園やカルチャー教室・店鋪で過ごす楽しい時間を提供しています。余暇という概念は、住んでいる場所と働いている場所、それをつないでいる、移動している場所のいずれでもない時間と場所です。働いている時間が短くなり、退職される世代が増えるため余暇時間が増える中で、長時間労働・通勤によって時間の過ごし方が下手ではないかと思っています。ヨーロッパのように外でのんびりしたり、イベントやお祭りで盛り上がったりとその場にいる人や街の人が楽しくなる広場をつくりたいと考えています。 また、こうした考え方はインターンの節目にあるETIC.主催の合宿で明確になっていきました。例えば、仕事や人生を通して『誰に何を提供したい』のかという根源的な問いを考えたり、『10年後の自分発表会』があったり、合宿のプログラムの中で話していくことで考えが整理されていきました。普段は恥ずかしくて言えないこともぶっちゃけられる空気がインターンの仲間にはあり、非常に助けられました。 この一年間を通して、自分にやりたいことが明確になりました。自分にやりたいこと(目的)があれば、その実現のために必要な行動をとればいいだけになり、とても楽になりました。振り返ると、就職活動中の行動は『選ぶ』ことでした。自分が何をしたいのか、何をしてきたのかを考えましたが、最終的には会社を選ぶ行為でした。そのため、選択肢を調べたり、比較したりすることに時間を取られ、ただ疲れるという負のスパイラルに陥っていたのだと思います。

Q.これから内定後のインターンを考えている人にメッセージをお願いします。

これから企業研究や面接をする人は、大変で辛いですが就職活動を全力でやってみたらよいと思います。内定後には『こんな遊びをしたいとか、こんな旅行をしたいとか』妄想していました。 無事に内定を貰った人、おめでとうございます。内定後の過ごし方として、3日に1回遊びに行って、お金がないから半分はバイトして、っていう人が多いと思います。残り1年という短いようで長い自分の時間を細切れに社会に差し出すことはもったいなく、経験・体験の蓄積・密度も薄まっていきます。1年間インターンをした結果、旅行に行く暇はなくあっという間に1年間過ぎてしまいました。良くも悪くもあっという間でしたが、毎日ワクワクしながら仕事していたので下手な遊びよりも断然楽しかったです。

インターンシップ経験談TOPへ戻る