どんな体型でもその人なりの魅力や色気があると信じている筆者ですが、やせ体質の男性のなかには「太りたい」と切望するかたもいらっしゃるようです。
そんな望まないガリガリをなくすために立ち上がった一人の勇者が、菅谷岳洋さん。「GARIZAP」を生み出すまでの奮闘記をお届けします!
GARIZAP・菅谷岳洋さん
やせてることに悩んでる人がいない世界をつくる!
- 10年後のために、どんな未来をつくりたいですか?
やせてることに悩んでいたので、やせてることに悩んでる人がいない世界をつくりたいなと思っています。このままやせていたいって思う人は、別にそのままでいいと思うんですよ。ただ、太りたいって切望してるやせてる人たちに対して、明確なソリューションが今ないんですよね。
- 確かに、わたしも昔からやせ体質で、やたらと「やせてるねえ」と言われることがどうしたもんかと思っていたクチですが、そんなソリューションは聞いたことがないですね。
そうでしょう。本当に困ったもんですよ。やせてる自分から卒業したいなと思ったときに、Googleで検索したらすぐに解決策が見つかる世界……「こんな方法あるんだ!」「ここに入れば、太れるんだ!」っていうことが当たり前になっている世界。「ハゲ、悩み」って検索したらアデランスが出てくる、「デブ、悩み」って調べたらライザップが出てくるみたいな感じで、「やせてる、悩み」で調べたらうちのサイトが出てくる世界にしたいなと思っています。
- ちなみに、そういったサービスは日本以外には存在しないのですか?
アメリカで筋トレ初心者を対象にしたジムはありますが、それ以外は聞いたことがないです。「太りたい」というニーズはアジアで生まれやすいのかなと思うのですが、韓国では兵役制があるので男性は割とがっしりした体格らしいんですよ。ただ、東南アジアとかでは需要があるんじゃないかなと思っていて。アメリカでも、日本より筋肉信仰の国なので、太りたいけどちょっと恥ずかしいみたいなギークな人たち向けて後々展開できたらなと思っています。
GARIZAPトレーナーのbefore・after(同一人物さんらしいです)
共同研究でエビデンスを得ていくことが課題
- 世界中の男性の救世主ですね。事業化される中で、ぶつかった壁はありましたか?
やっぱり健康に関わる事業なので、明確なエビデンスがないと難しいなと思っています。今はまだ試驗段階で、サービスに対するお金をいただいていないから実践知のレベルでやっているんですけど、今後ちゃんとお金をもらってサービスを提供するようになった場合は、ちゃんとこういう研究結果があって、これらをこなせばこれくらいの期間でだいたいこれくらい太りますよって言えなくてはいけないなと思っていて。そのためにはどこかしらと共同研究をする必要もあると思うので、そこが今向き合っている壁になります。
栄養士さんとの食事指導のようす
オンラインでの食事指導
- なるほど、今はご自身の体を使っての人体実験中なのですね。
そうなんですよ。一時期は単純に量を多く食べればいいんじゃないかと思って、1食につき2000キロカロリーのご飯を食べていたんですけど、逆にお腹壊してやせちゃうみたいなことがあったので、今は小分けの食事法にたどり着いたところです。
こんな感じのバランスの良い食事
- 消化できる量を、ちょっとずつですね。ちなみに、ガリザップを始めてからの菅谷さんご自身の体重変化を教えていただけますか?
180cm55kgから、65kgまで太りました!(2016年3月1日現在)
- 素敵です!これからも菅谷さんの脱ガリガリロードを見守っております!
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