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【実践者限定勉強会】複雑で難解な課題の解決に向けて、社会システムをどう進化させるか? ~インパクト投資やコレクティブインパクトの手法を応用した グローバルな人身売買問題への取り組みに学ぶ~
東京都/City Lab Tokyo (京橋駅直結)
2019/11/11(月)
イベント概要
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『複雑で難解な課題の解決に向けて、社会システムをどう進化させるか?』
インパクト投資やコレクティブインパクトの手法を応用した
グローバルな人身売買問題への取り組みに学ぶ
11 月 11 日(月) 18:30 ~ 21:00
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「社会課題の解決」や「より良い社会の実現」という願いを持つ人、そして実際に行動に起こしている人が増えつつあります。
特に近年は、 SDGs や ESG 投資といった概念の広がりとともに、NPO や社会的企業、行政に加え、企業セクターの取り組みも広がっています。
一方で、多くの実践者の方々と対話していると、「こうした前向きな変化が起き、多くの時間・労力・専門知識等のリソースが投入されているにもかかわらず、課題解決への道のりはまだまだ遠い」という悩みを聞くことが増えてきました。
私たちも国内外の様々なリーダーと対話をしてきましたが、こうした悩みは、世界共通です。
では、願う社会の実現に向けて、私たちはどうすればいいのでしょうか?
目標とする状態を定め、解決までの効果的な道筋を描くのが困難な、複雑な社会課題に対して、世界の先進的な組織では、どのように本質的に解決する戦略を立案し、実践、そして進化させているのでしょうか?
今回の勉強会では、人身取引や紛争という複雑な課題において、社会変革を目指す取り組みをリードしている、米ヒューマニティ・ユナイテッド( https://humanityunited.org/ )のマネージングディレクター、フィリップ・サイオン氏を招き、その実態を紐解きながら探究します。
フィリップ・サイオン氏は、昨年まで米国の非営利組織を対象としたコンサルティング会 社FSG のマネージング・ディレクターとして、コレクティブ・インパクトや CSV のコンサルティングに従事した後、元々移民や難民問題に関心が高かったこともあり、昨年8月にヒューマニティ・ユナイテッドのマネージング・ディレクターとして招かれ転職しました。
ヒューマニティ・ユナイテッドは、 eBay の創業者が立ち上げたオミダイア グループの組織の一つで、インパクト投資とコレクティブインパクトを組み合わせて、人身売買や紛争問題という、解決困難な課題に挑んでいます。
彼らはまず、目の前の課題の解決だけではなく、大局的な見地に立ち、全体を俯瞰しながら構造を見える化します。その上で、課題解決のレバレッジとなる、効果的な介入点を見つけ本質的な策を見いだしていく手法をとっています。
その戦略立案の手法は、人身取引や紛争以外の領域にも応用できるものです。
セッションではフィリップ・サイオン氏からの事例共有だけでなく、相互の対話を重視して進行します。
参加者それぞれのケースに関する質問を歓迎します。
ぜひ、社会変革を起こす戦略づくりを共に探究しましょう。
※同時通訳がつきますので、日本語でご参加いただけます。
<参考> オミダイア グループは、ヒューマニティ・ユナイテッドの他にも多額のな金額の営利・非営利 の社会的な活動に対する資金援助、投資を行っており、傘下の Omidyar Network の資金提供総額は 2008 年の開始時から 1500 億円を超えています。
莫大な資金を社会的な課題を解決する組織(営利・非営利双方)に投資し、その効果を高めるために、社会システムの進化を促す手法を追 求してきた実践知を共有頂き、参加者の皆さまと探究します。
(参考 https://www.omidyar.com/financials )
【ゲストご紹介】 フィリップ・サイオン氏( Humanity United マネージングディレクター)
国際的な人身売買の問題に、インパクト投資およびコーディネーション や調査、アドボカシーなどを組み合わせて取り組む、 eBay の創業者が設 立した組織 Humanity United (ヒューマニティ・ユナイテッド)マネージングディレクター。東南アジアのシーフードビジネスにおける労働問題、カタールのワールドカップに向けたネパール等からの人身売買問題、シリアやソマリアの平和構築等に、セクターを越えた協働等を通じて、システム変革を行い解決をリードしている。
昨年夏までは、社会変革のための戦略コンサルティングファーム米FSG 社のマネージング・ディレクターとして、長年フォーチュン 500企業へ のフィランソロピー、 CSR 、 CSV の取り組みに対するアドバイザリーに従事。中東、南米やアジアなど、米国以外の地域におけるコレクティブ・インパクトを推進し、セクターを越えた協働をリードしてきた。
世界経済フォーラム( World Economic Forum )の事務局、およびマッキンゼー・アンド・カンパニー( McKinsey & Company )、ブリッジスパングループ( BridgespanGroup )でのコンサルタントを経て現職。
【ヒューマニティ・ユナイテッドのアプローチの一部ご紹介】
人身取引・強制労働の問題を解決するために、 7000 社のサプライチェーンの健全度合いをチェックするなど企業へのアプローチをする一方で、政策へのアプローチもとっています。
また3 9 万人の脆弱な環境にいる人を巻き込み活動し、 16,047 人を奴隷状態から救い、 36,231 人の子どもが学校に行けるようになるという直接的な成果もだしています。彼らのポートフォリオの組み方も参考になります。
平和構築領域では、これまでの国際 NGO の活動に加えて、市民の力を活かすこと、地域に根ざしたローカル NGO の活動を重視しています。
その一例として、テクノロジーの力を使い、スマートフォンで弾劾の場面を市民が撮影し、それを通告する仕組みをシリアで取り入れています。
【ファシリテーター】
番野智行( NPO 法人 ETIC. ソーシャルイノベーション事業部 事業統括 / マネージャー)
番野よりメッセージ:
「 2017 年から 2 年間、様々なご支援を頂きながら米国 FSG 社のフィリップ・サイオン氏を招聘 し、コレクティブ・インパクトや CSV をテーマとしたセミナー/研修を開催し、多数の方にご参加いただきました。
彼の現在の所属は、ヒューマニティ・ユナイテッド。昨年 8 月にマネージング・ディレクターとして招かれ、転職しました。
今年の 5 月、これまでの総括と今後に向けた話し合いを持つべく、米国出張の途中にサンフランシスコに立ち寄り、ミーティングを持ちました。そこで彼が新 天地でどんなアプローチで人身売買や強制労働の問題に取り組んでいるのか、その戦略やアプローチの具体を聞き、衝撃を受け、日本のリーダーの方々と共有する機会を作ろうとすぐ決意しました。
コレクティブインパクト、インパクト投資、社会運動 ... 様々なアプローチを組みあわせて社会を動かしていく、様々なヒントが詰まっていることは間違いなく、 私自身も楽しみにしているセッションです。ぜひご参加ください!」
【開催概要】
● 日時: 11 月 11 日(月 ) 18:30~21:00 ( 18:15 受付開始)
● 場所:City Lab Tokyo
https://citylabtokyo.jp/access/
・東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結
・東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口より徒歩2分
・都営浅草線「宝町駅」A4番出口より徒歩2分
・JR「東京駅」八重洲南口より徒歩6分
・JR「有楽町駅」京橋口より徒歩6分
● 対象:
・ソーシャルベンチャー、非営利組織等で、社会課題の解決を目的とする戦略策定をすでに実践している方
・企業で社会課題の解決のための戦略策定を実践している方(経営企画等、所属部門は不問)
● 定員: 40 名 ※参加者登録は先着順です。定員に達し次第、お申し込みは終了いたします。
● 参加費:一般 10,000 円 (当日現金払い)
民間非営利組織もしくはそれに準じる社会的企業 6,000 円
【参加お申し込み】 下記 WEB フォームよりお申込みをお願いいたします。
https://forms.gle/gK3SeFyuMnv9G16a8
【運営団体・お問い合わせ】
特定非営利活動法人エティック 担当:本木裕子 incu@etic.or.jp