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「誰も居ない所にいったほうが楽なんです」株式会社ホープフィールドCOO 嘉数正人 (後編)

2016.06.26 

前編では、どんな経緯で電動ねこ車を開発し、株式会社ホープフィールドを立ち上げるに至ったのかに迫りました。後編では、挑戦に対する価値観や判断基準、下の世代へのメッセージなどをお聞きしました。 前編はこちら>>https://drive.media/posts/11285 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
行動しろって球が飛んで来たら、それを受ける方が楽じゃないですか。
―嘉数くんってなんか素直に動いてる感じですね。会社をつくれって言われてつくったりしちゃいますし。 嘉数:いやー、僕、素直じゃないですよ(笑)。僕は、行動力ある人間じゃなくて、ETIC.の周りにいるアントレプレナーとか社会起業家の人って行動派の人が多いですよね、そういう人たちっていいなあって思ってます。会社設立の話は、直感的に面白かったしいい話だったから珍しく迷いませんでしたけど。 ―なるほど。 嘉数:エティックを通じて、大学1年からインターンで下積みをやってる人っていっぱいいるじゃないですか、その学生たちと比べると、僕は特別頑張ってない感じですし(笑)。 ―いわゆる”意識高い系”の活動をしてるっていう感じでもない? 嘉数:けっこうその意識はありますね。もともとそういうタイプではないのでよけいに(笑)。まあ素直にやってるかどうかは別として、自分は行動派じゃないからどんどん行動できる人が羨ましかったんです。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA ―インタビュー冒頭に「自分は保険をかけるタイプの人間です」って話してくれましたが、保険のかけ方が本気なのがおもしろいですよね(笑)。保険をかけてるんだけど、結果的には攻めているみたいな。 嘉数:だって「行動しろ」っていうメッセージの球が飛んで来たら、それを受ける方が楽じゃないですか。そこでやってみればいいわけで、普通だったら自分から行動を起こさなければならないところを背中を押してくれているわけですから、行動できる人は凄いなあとやきもきしていた分、押されたらそりゃやろうってなりますよね。 ―でもその「行動しろ」っていう球は、単にラッキーで来るってわけではないですよね? 嘉数:そうですね。これに関しては自分が何らかの行動をした結果、呼び込めたものだと思います。
僕の感覚だと逃げなんです(笑)。誰もいないところに行きたいですね。
―周りから面白いことやってるねって言われませんか? それに対してはどう思います? 嘉数:面白いことやってますって言いますね(笑)。ごく普通の大学生として自分を見たら、まず賞をとったりってのはすごいかもしれないです。ただ、やってる内容がウェブサービスとかだったらすごいですけど、僕がやってるのは獣害対策だとか乗り物だとか。それって獣を殺そうとしていて、それで殺した獣を運ぶものを作っているんですよ(笑)。だから大学生のキャリアとしても、起業の流行としても外れてるというのがおもしろい。僕自身、外れた方が面白いって思ってやってるんですけど。 後編3枚目

TOKYO STARTUP GATEWAY2014の表彰式の様子

―外れる時って、時に怖さみたいのを感じると思うんですけど、嘉数君からはあまりそういう感じにも見えない。 嘉数:まず、怖くはないですね。僕は器用貧乏だという感じが昔からあって、色んなことをやるのは好きだったんです。ただ、何も突出してないって自分ってどうなんだろうって感覚もあって、ちょっと変わってる人に対して憧れがあります。 ―なるほど。 嘉数:なので子どもの頃から、人と同じことをやりたくなかったんです。たぶんそっちの方が利益があるんじゃないかって思って。多数派の中にいても勝てないっていうか、平均値以下って感覚があって、でもなんか変なことやったら5人中1位とかになれるじゃないですか。僕の感覚だとそっちの方が楽なんですよ。勉強だと東大にいかないと1位じゃないじゃないですか。何か変わったことやらない場合、大学のキャリアとして負けるし、競争したとしても蹴落とされるだけだし。もてないし(笑)。だから、僕の感覚だとただの逃げなんです(笑)。誰もいないところに行きたいんですね。 ―だれも居ないところに行く、っていうのはたとえばどんなことですか? 嘉数:中高生のときも、部活はちょっとマイナーな方に行きますよね。競争率も低いですし(笑)。思い返すと、自分の得意なことしかやらなかったですね、苦手なことはしなかった。自分は体格がよくなかったのでパワー的な練習よりも、コントロールの練習ばっかりやってました。自分は能力も自信もあまりなかったので、自分ができるものじゃないと自信が持てなくて。ホープフィールドだと、得意な分野だから楽しくできている。
天才とか狂ったタイプでなければ、もっと自分のことを客観的に見るべき。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA ―このインタビューのテーマのひとつが「18歳の自分へ」ということなんですけど、何か伝えたいことありますか? 先輩として下の世代に伝えたいことでもいいです。 嘉数:よく思うのが、もっと自分のことを客観的に見てみるのはどうかってことです。色んな人に思います。天才タイプではなく、普通の人なら、客観的に自分を見ないと、背伸びしすぎて、どっかで挫折しちゃうこともあると思うので、もうちょっと客観的に見るべきかなと。そのためにも、もうちょっと人の話を聞くことが大切かと思います。 ―例えば、今までの話だと自分がどこなら勝てるか、どこの役割なら突出した存在になれるかってことですか? 嘉数:そうですね、自分の役割を自分で決めつけない方がいいかなと思うんです。例えば、先輩とか、仕事なら上司の人が自分に適する役割をくれるかもしれないですよね。そうやって、人の見る目に従っていく方がいいんじゃないかなって思うときはありますね。天才とか、狂ったタイプの人間以外は、そういうところを意識した方がいいかなと。 ―どうやったら自分のことを見れるようになりますか? 嘉数:僕は自分のことを後ろから遠目に見るようなタイプでそういうのは得意かもしれなくて、逆に苦手な人もいますよね。でも、自分が尊敬する人とかに聞くのはいいかもしれないですね。 ―嘉数くんは起業家とよばれる人たちの中でもけっこう珍しいタイプかもしれない(笑)。猛烈に頑張ってるような起業家に会うことは多いんですけど、そういう人ってなかなか真似できないところもある。 嘉数:真似できないですし、それこそ、そこって競争過多じゃないですか(笑)。 ―嘉数くんは、こういったことを相当、意識したんでしょうね。 嘉数:いやーそれは最近色んな人に会ってからだと思います。 後編5枚目 ―最後に、今、自分がいる場所の面白さを表現するとどんな感じですか? 嘉数:そうですね、毎日動くことも動く場所も決まってなくて、不意に自分で選んだ道も振れ幅が大きくて、東京だと思ったら今度は静岡だっていうことがあったり、なんだか振り回されているのが面白いです。自由度がありすぎて、それをどうにかコントロールしようとするのが楽しいですね(笑)。 ―ありがとうございます。こんなに笑ったインタビューは初めてです(笑)。今後の展開を楽しみにしています! 嘉数:笑わない会話って苦手なんですよね(笑)。

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