イベント概要
社会起業家が育つエコシステムとして最先端と言われる英国。しかし、EU脱退や新型コロナウイルスの拡散、孤独や物価高騰の問題など、近年社会を取り巻く課題の深刻さを増しています。こうした山積する課題を前に、人種や文化など多様性に富む英国社会では、社会起業家エコシステムにおいてどんな新たな挑戦が行われているのでしょうか。
この夏ETIC.では、英国で社会起業家支援を行うHatchEnterprise(ハッチ・エンタープライズ、以下ハッチ)の創業者ダーク・ビショフ氏を日本に招へいし、日本と英国の起業家エコシステムの連携や協働可能性を探っています。
ビショフ氏は、社会主義国家であった旧東ドイツの生まれで、英国に移住してからの20年間、社会起業家として活動してきました。
ハッチでは、女性や有色人種など、従来の枠組みでは特に起業が難しい・支援が届きにくいと言われる層に対して創業支援を行なっており、これまで6,000人以上の起業をサポートしてきました。2020年からは、プログラム型の支援にとどまらず、助成金と融資を組み合わせたブレンドファイナンスで、社会起業家に対して資金的な支援にも乗り出しています。
ハッチの活動の根底には、起業家支援の領域は近年大きく拡大してきたが、女性や有色人種、社会課題解決に取り組む起業家向けの支援の中でも、特にアイディアレベル・ゼロからスタートする人たちへのサポートが足りないという課題意識があります。さらには、黒人女性起業家に対するベンチャー投資は全体の0.4%に満たないといった構造的問題にも着目し、創業期の起業家に対して資金的援助も行うことで、問題の抜本的是正に取り組もうとしています。
本企画では、ビショフ氏からハッチにおける取り組みの他に、英国における社会起業家支援のトレンドについてもインプットをもらいます。また、ETIC.のソーシャルイノベーション事業が展開する社会起業家育成のアプローチも共有しながら、ゼロから始める起業家たちの支援において共通する向き合い方や有機的なエコシステムを育む上での考え方を検討します。
日本と英国の支援者が協働し、起業家支援のより豊かなエコシステムの創造に関心のある方々より、ご参加をお待ちしております。
《ゲストプロフィール》
DirkBischof(ダーク・ビショフ)氏
HatchEnterprise(ハッチ・エンタープライズ)CEO兼創設者
東ドイツ出身。起業家人生20年。2004年以来、持続可能性、職業訓練、起業家精神に焦点を当て、イギリスとヨーロッパで50以上のプロジェクト推進に取り組んできた。2013年にHatch Enterpriseを創業。専門領域はアントレプレナーシップ・サステナビリティ・若者の就労支援。 日本を愛し、コロナ以前は毎年日本に来て古武道を習得した。自転車通勤者である彼は自転車が大好きで、英国と日本を巡る1,000マイルのチャリティーライドを行っている。1 ビジネス研究を伴う社会人類学の学士号、社会人類学の修士号(ゴールドスミス)を修了。 妻、子ども3人、愛犬と暮らしている。
●ハッチ・エンタープライズ(HP):https://hatchenterprise.org/
●ダーク・ビショフ氏(Linkedin):https://www.linkedin.com/in/dirkbischof/
《開催概要》
●日時:6月23日(金)18:00〜20:00
●開催方法:対面・オンラインによるハイブリッド開催(配信用リンクは後日後送)
●対面会場:ウェスレー財団(東京都港区青山)
●参加者:30人程度
●参加費:無料(懇親会は別途会費を徴収します)
●お申し込み:申し込みフォームからお送りください。
https://forms.gle/XX3dVEey1nqAc3Q3A
(〆切:2023年6月21日(水)正午)
公式ホームページ・関連サイト
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