政治を見つめる目の「世代間格差」
アメリカとヨーロッパの投票行動について、ノーベル経済学賞を受賞している経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが、若者と中高年との政治への見方を考察した興味深い内容となっています。 1. なぜ欧米の若い有権者たちは「古い政治」を見限ろうとしているのか 記事はこちら。今の中高年世代が「若者」だったときには、がんばって勉強して働けば、定年まで職には困らず、老後までを見込んだ将来の暮らしが保証されていました。ところが、今の若者は、将来どころか奨学金の返済もままならず、「いつクビになるか」「次はどうやって働いていけばいいのか」と今の暮らしを立ててゆくのが精一杯だ、というのです。 そしてその「世代間の不平等」を問題視しているのは、中高年ではなく若者自身。だからこそ、現状維持を叫ぶ保守派には断固反対し、政治の根本を現在の状態から変えていかなくては、自分の明日が危険だ、と感じているのだと。 2. 左派に熱狂する欧米のジェネレーションY:日本の若者に飛び火しない理由 記事はこちら。同じ現象をイギリス在住の”パンク保育士”さんこと、ブレイディみかこさんが書いた記事がこちら。「選挙にいかない世代」だった若者が左派に熱狂するようになった背景、国の分断への危惧など、日本の未来にも示唆のある視点です。日本の政治を見つめる目、いろいろ
では日本ではどうでしょうか。若者のための政治が行われている、あるいはその方向性はあるのでしょうか。 1. 高校生イベントで模擬投票 自民は3位 民主はなんと7位 1位は…(産経ニュース) 記事はこちら。18歳以上が投票できるようになる夏の参院選。それを見据えて「全国高校生未来会議」と題した模擬投票イベントが開催。与野党幹部も会議に参加するなかで、高校生たちの投票の結果は…? 18歳や19歳の投票行動は、20歳以上の若者たちとはまた違う結果になるかもしれません。楽しみですね。 2. 貧しい家庭の子へ学習支援、45%の自治体「予定なし」 記事はこちら。昨今話題になりつつある「子どもの貧困」への行政対応について。NPOなど民間団体がこの課題に取り組んでいますが、貧困の苦しみが親からそのまま子どもに連鎖してしまうことがないような、社会の仕組みやサポートの体制ができていくといいですね。 春はスタートの季節。人生を出発する若者を応援する取り組みに期待します!あわせて読みたいオススメの記事

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