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常勤職員募集! Teach For Japanで世界36か国の仲間と日本の教育を変える

2015.04.04 

あたたかな春は、新入生に新社会人と新しいチャレンジを始めた人たちが街にあふれる季節ですね。そんな活気ある雰囲気に刺激されて、働きだして数年の社会人も、これまでの自分を振り返りこれからの働き方を改めて考えるタイミングのように感じます。

 

社会人として数年経ち、学生のころの自分に思わず自慢をしたくなるような、素晴らしい経験を積み重ねてきた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 そして、自分の経験を振り返ったときに、「今までの学びを子どもたちと共有して、より良い未来をつくりたい」「社会で生きるためのパワーを、子どもたちに伝えていきたい」そんな想いを抱いたのだとしたら――その想いを「いつか実現したいこと」にしておくのではなく、Teach For Japanで「今、実現させること」にしてみませんか。

Teach For Japanとは

教育系の認定NPO法人であるTeach For Japan(TFJ)のミッションは、「教室から社会を変える」こと。代表で元体育教師の松田悠介氏は、大学卒業後に教師として教壇に立ったのち「激変する社会で、20年後に成長した子どもたちが主体的にキャリア選択をできるような教育を生み出したい」という想いから、アメリカ留学中に出会ったTeach For America(TFA)の日本版としてTFJを設立しました。 TFJ

世界36か国が加盟するTeach For Allの一員としてのTFJ

TFAは、一流大学の卒業生を教育困難地域へ2年間送り込むという斬新なプログラムを運営しており、アメリカにおいてすでに20年以上の歴史があります。2010年度のアメリカ文系人気就職先ランキングでは、GoogleやAppleを抑えて堂々の1位を獲得。その教育改革の取り組みは、イギリスのTeach First、日本のTFJなど、世界36か国で展開されるTeach For Allというネットワークへと成長しています。 Teach For All 「この国で一番情熱を持っている教師を、この国で社会的にも経済的にも一番厳しい状況にいる子どもたちのもとへ」――その想いのもと、先進国・途上国、宗教を問わず、一つのグローバルムーブメントとして、今この瞬間にも世界中でTeach For Allのモデルを信じて奮闘している社会起業家たちがいるのです。

応募時点で教員免許がなくてもフェローになれる!Next Teacher Program

TFJの活動の中心は、Next Teacher Programという先のTFAのモデルを日本に適応させもの。教育に関心があって非常に多様な経験をしてきた社会人、教師に適性のある社会人に研修を提供し、2年間フェロー(非常勤教師)として公教育の現場に派遣します。

 

このプログラムの一番の革新性は、何といっても応募時点で教員免許がなくともフェローになれるということ。今の日本の制度では、教員免許を持っていない方の場合は、2~3年の間、大学の通信教育を受講し、かつ、場合によっては退職して仕事を辞めたうえで教育実習に行き、それでようやく教員免許を取得することができるのです。そして、これが時間とコストがかかる方法なのは確かです。

 

そのような状況を前にして、「多様な経験をした人材が、教育現場にもっと入っていく方法はないか」と模索した結果、TFJでは特別免許状という制度の活用を推進しています。教師への情熱と適性、そして相応の経験やスキルを持った方に関しては、フェロー(教師)への応募時点で教員免許状がなくても、教育委員会からの認定を受けて特別に教師として教育現場に立つことができるようにしているのです。 TFJ研修風景

他でもない“あなた”こそ、他でもないこの学校へ

また、通常の教育採用試験を経て教師になる場合には、どの学校に配属されるかを教師側が選ぶことはできません。しかしTFJでは、「他でもないあなたが、他でもないこの学校へ行く」というように、その方の経歴や個性、課題意識などを、学校側のニーズや課題と合わせ、学校単位でのマッチングを行っています。

 

例えばフェローが貧困地区の出身で、親族のなかで自分が初めて大学に行った存在であったり、ホワイトカラーの大人に接したことがあるのは自分だけで、海外に行ったことがあるのも自分だけ……という生い立ちだった場合、子どもたちのロールモデルとして似た問題を抱える地域で働くことができるのです。 教室での風景

「子どもたちの可能性を信じる」TFJのスタイル

少なくとも赴任開始後2年間、フェローは教師として社会課題の解決を試み、TFJがその支援に当たります。「教室から社会を変える」というミッションのもと、まずは目の前の子どもたちにとっての最高の教育を模索していくのです。

 

TFJは、子どもたち、そして教師たち個々人の能力、志向、関心によって、「最高の教育」の意味するところは変わってくると考えています。そのため、TFJ自体は「最高の教育」をあえて定義していません。具体的な実現方法は、各フェロー個々人にゆだねられています。

 

「可能性を信じる」という代表の松田氏によって語られる言葉からは、“おちこぼれ”とされてしまった子どもたちへの想いももちろん、教師として子どもたちに向き合うフェローに向けられた信頼を感じ取ることができます。 TFJ研修風景2

さまざまなセクターで志を持って教育に挑む同志を支える

フェロー(教師)として子どもたちと向き合った2年後には、再度キャリア選択をする機会が設けられます。そのまま教師として働く選択をする人、行政からのアプローチの必要性を感じて政治家を目指す人……TFJのモデルだけでは足りないと、新しく起業する人もいるかもしれない。広い社会において、さまざまなセクターで教育に対する課題解決を試みる人を応援するプログラムが、TFJのNext Teacher Programなのです。 TFJのOG これまでもこれからも、本当に多くの大人たちが、それぞれの信じる方法で未来の子どもたちのために教育を良くしようと奮闘しています。TFJは、その中の新たな方法の一つです。

 

世界36か国の同志たちとともに、「この国で一番情熱を持っている教師を、この国で社会的にも経済的にも一番厳しい状況にいる子どもたちのもとへ」という想い、ぜひとも実現させてみませんか? Teach For Allには、志のある仲間が集っています。実現させる強い気概を持ったあなたを、TFJは心からお待ちしています!  

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桐田理恵

1986年生まれ。学術書出版社にて企画・編集職の経験を経てから、2015年よりDRIVE編集部の担当としてNPO法人ETIC.に参画。2018年よりフリーランス、また「ローカルベンチャーラボ」プログラム広報。

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