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#経営・組織論

人とのつながりを重視!サムライインキュベートの採用方法 by 執行役員COO・池上隼人さん

2013.12.24 

シード・アーリーステージのベンチャー企業を、経営・マーケティング・営業・人事戦略などの側面から現場で実践的に支援する、ベンチャーインキュベーションカンパニー・株式会社サムライインキュベート。事業拡大に向けて将来のCFO候補をDRIVEで募集し、2013年6月に公認会計士の資格を持つ玉木諒さんが参画しました(玉木さんの転職インタビュー記事はこちら)。

今回は、採用側だった執行役員COOの池上隼人さん(31)にお話しを伺いました!

採用はオープンにせず、「人とのつながり」を重要視

岸:今回新しくCFOを採用しましたが、それまでは経理はどうしていたんですか?

 

池上:人事、総務、経理など、バックオフィスは私が全てやっていました。私は浅く広く出来るタイプなので、最初の方の運用はできても、細かいところになってくるとできないんですね。これまでは専門家に相談したりしていたんですけど、玉木さんの場合はそこを1人でできるので、会社の経理業務含め、財務戦略などの運用も、玉木さんにどんどんお願いしています。

 

:今回の採用はDRIVE以外にも載せていましたか?

 

池上:採用はあまりオープンにしないようにしていて、どこかに掲載というかたちはあまりとっていないです。どちらかというと、人を介しての紹介、面談で採用をしています。今回のDRIVEへの掲載も、岸さんから紹介いただいたからでした。

 

岸:ありがとうございます。久々にオープン採用をやってみて、いかがでしたか?

 

池上:結局のところ、人経由だなと思いました。岸さんにDRIVEをご紹介いただいたこともそうですし、玉木さんも、つながりのある友人のFacebookで今回の募集要項を見ています。つながりがないところに募集を出しても、上手くいくイメージはなかなか持っていないですね。採用は人のつながりが重要だと思います。

書類選考では、事実の背景にある問題意識を読む

岸:募集要項を載せるにあたって、特に工夫した部分などはありますか?

 

池上:今回は、CFO候補として具体的なやってほしいことが決まっていたので、より具体的に書くということですね。どういうポジションで人が欲しいのか、働き方、どういった仕事をお願いしたいのかということを現在ある仕事ベースで、イメージしてもらいやすいように書いたということがあります。社内のCFOをお願いしたいですし、投資先の会社のCFOのサポートもお願いしたいという2つの軸があったので、それが明確に伝わるように書きました。

 

岸:書類選考も何名かされたと思うんですけど、どういうポイントをチェックしましたか?

 

池上:基本的には、書類選考ではこれまでの職歴くらいしか見ていないですね。正直、PRコメントなどがあってもそこは読まないですね。文章の上手い方もいらっしゃいますし、なんでも書けますからね。事実しか見ていません。これまでどういう思いや考え方を持って仕事を選んで取り組まれてきたかは、事実に現れていると思うので、そこからなるべく読み取るようにはしています。

 

岸:事実に重点をおくと言う部分を、もう少し聞かせて頂ければと思います。

 

池上:単純に、ある会社ではこんなことをして、この会社ではこんなことをして…という読み取りではないんです。「どうしてこの会社に入って、何をして、なぜ次に移ったのか?」というように、何があったのか、どういう問題意識を持っていたのかということを考えるようにしています。その人の問題意識や、好きなこと、やりたいことと、PR文章と一致するかどうかということを見ます。

 

岸:面接に進んだ後に、採用決定の判断として、最も重要視していることは何ですか?

 

池上:実際に会ってお話をする中で、書類から読み取ったことと、どこがどう違うのかです。また、ベンチャーはいろいろ大変な局面もあるので、それらを併せ呑める覚悟があるかと、大変なことがわかった上で前に進んでいける賢さがあるかですね。

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「仕事が楽しい」の先に、日本や世界が良くなればいい

岸:ベンチャー企業で働く上で必要とされるのはタフさだけではないですからね。池上さんにとって、志を持って働くとはどういうことですか?

 

池上:私自身、志をもって働けているかというとできてないなと思うんですけど。「日本をよくしたい」「世の中をよくしたい」と大きいことを思っているというよりは、基本的に仕事が楽しいからやっているという感じです。楽しい仕事をやって、その結果、日本や世界が良くなればいいんじゃないかなと思いますね。新しく採用した玉木さんにも、志をもって働いてもらっているので、よかったです。

 

岸:楽しく働くのは大事ですよね。最後に、これから採用活動をする団体にメッセージをお願いします。

 

池上:採用に携わっている方ってたくさんいらっしゃると思うんですよ。でも、想いを持っている人と出会えることが少ないので、そこをうまくつなげるためにあるのがDRIVEなのかなと思います。たとえば、このインタビュー記事が掲載されて読むということも、そういう出会いのきっかけの1つなのかなと思います。採用活動を行っている団体は、迷っていたらやってみるといいのではと思います。

 

岸: ありがとうございました!

採用活動の事例はこちら

株式会社サムライインキュベート 執行役員COO/池上隼人

1982年兵庫県生まれ。大学卒業後、株式会社VOYAGE GROUPに入社。2008年サムライインキュベート創業メンバーとして参画し、現在に至る。広範囲なサムライインキュベートのバックヤードをこれまで一手に引き受けてきた影の立役者。

NPO法人ETIC. 聞き手/岸周平

1976年生まれ。千葉育ち。ETIC. インターンOB(Entrepreneur Internship Program)、株式会社VOYAGE GROUP初期メンバー、株式会社jig.jp創業メンバー、現取締役。現在はベンチャー求人情報「DRIVE」編集他。興味は世界一周。

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田村 真菜

フリーランス/1988年生まれ、国際基督教大学卒。12歳まで義務教育を受けずに育ち、野宿での日本一周等を経験。311後にNPO法人ETIC.に参画し、「みちのく仕事」「DRIVE」の立ち上げや事務局を担当。2015年より独立、現在は狩猟・農山漁村関連のプロマネ兼ボディセラピスト。趣味は、鹿の解体や狩猟と、霊性・シャーマニズムの探究および実践。