4月14日に発生した熊本地震。現在でも余震が続き、多くの方がいまだ自宅に戻れない状態が続いています。 遠方からでも熊本のために現時点でできることをまとめてみました。お役に立てれば幸いです。
1. 支援金と義援金は何が違う?
寄付する前に、まずは支援金と義援金の違いから。
支援金 被災地での救急/救命活動支援を展開しているNPO等に届くお金。関心や応援したい分野に関わる団体を選んで 寄付しします。
義援金 被災地での救急救命活動に対してではなく、被災された方に公平にお金が届きます。届くまでに時間はかかりますが被災者に直接お金が届きます。
どちらも最終的には被災者の方々に届きますが、そのスピードや方法が違います。寄付をする先に悩んだら、一つの基準にしてみるのもありかもしれません。
2. 寄付をする
以下に寄付先をいくつかピックアップします。
<支援金>
1.災害復興支援特別基金 平成28年熊本地震 ボランティア活動資金募金(日本財団)
https://kifu.www.nippon-foundation.or.jp/kmeq/index.html
1,000円から、クレジットカード決済と銀行振り込みで寄付ができます。被災状況やニーズ調査のための先遣隊 を現地に派遣し、家屋倒壊に伴う人命救助のための災害救助犬も救助犬訓練士協会を通じて派遣を決定している 日本財団。今後、災害ボランティアセンターや災害FMラジオの支援、福祉等の専門職ボランティア、学生ボ ランティアの派遣を検討していくとのことです。
<義援金>
1.平成28年度熊本地震義援金の募集について(熊本県)
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15416.html
熊本県による義援金募集。銀行振り込みで、肥後銀行と熊本銀行に振り込みが可能です。また、同一金融機関で の本支店間の振込手数料は免除されるとのこと(ATMは有料)。県が発行する「受領証」がなくても税制上の 措置(控除)が受けられます。 銀行振り込みとは別に、熊本県の出先機関(事務所)に義援金箱を設置しての募集も行っているとのこと。 設置箇所は、東京・大阪・福岡の各熊本県事務所、熊本県内の各広域本部・地域振興局、くまもと県民交流館となっています。
2.平成28年熊本地震災害義援金(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/28/
預けた義援金は、被災地に設置された義援金配分委員会を通じ全額が被災された方々に届けられます。方法は、以下の三つ。 1. 郵便振替(ゆうちょ銀行・郵便局) 窓口でのお振り込みの場合は、振込手数料は免除されます。 2.銀行振込 三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行に口座が開設されています。 3.熊本県支部での受付 肥後銀行 、熊本銀行に口座が開設されています。
3.平成28年熊本地震 災害義援金の募集について(中央共同募金会/赤い羽根共同募金)
http://www.akaihane.or.jp/topics/detail/id/399/
熊本県共同募金会・中央共同募金会に口座が開設されています(肥後銀行、熊本銀行、三井住友銀行)。預けた義援金は、必要書類はありますが税制上の優遇措置対象(地方公共団体に対する寄附金に該当)になります。
<支援金+義援金>
1.熊本地震災害緊急支援募金(Yahoo!基金)
http://donation.yahoo.co.jp/detail/1630023/
100円から寄付ができ、クリック数や入力情報などが少ないのが特徴。Tポイントでも寄付ができます。寄付と同額をyahoo JAPANが寄付する仕組みになっています(2,000万円が支援金、残りが義援金)。
団体へ直接寄付する
1.【熊本地震】緊急寄付の受付開始(ピースウィンズ・ジャパン)
http://peace-winds.org/news/emergency/9577
被災地へ救助犬・レスキュー隊を派遣、避難所のニーズ調査や益城町へのバルーンシェルター設置などの支援をしている特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジュアパン。寄付は、それらの支援活動やレスキューチーム・災害救助犬の育成などに使用されます。クレジットカード、楽天銀行を通じての寄付、郵便振替、PayPal対応です。
2.【熊本地震災害緊急支援】募金受付を開始!(シビックフォース)
http://japangiving.jp/p/3946 http://civic-force.org/news/news-1643.php
災害支援を専門とする公益社団法人Civic Force。14日23時ごろから、先述したパートナー団体のピースウィンズ・ジャパンと緊急支援チームを結成しレスキュー隊員12名と災害救助犬2頭を広島県神石高原町より派遣しています。寄付は、緊急チームやボランティアの派遣にかかる費用、その他の被災地のニーズに使用されます。三井住友銀行、ゆうちょ銀行、クレジットカード、電子マネー対応です。
3. ボランティア・物資支援情報
1.全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
現地の災害ボランティアセンターの情報などが随時更新されています。
2.被災地支援・災害ボランティア情報 熊本地震特設サイト
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議が、全国社会福祉協議会はじめとする構成団体や関係団体との連携のもと運営しているサイト。被害にあわれた方々の支援を目的に、被災地支援や災害ボランティア情報が集約されています。 *参考:”九州外”からのボランティアについては、上記サイト等を参考に、県外ボランティア募集開始後にご検討ください。 「被災地の社会福祉協議会では災害ボランティアセンターの開設準備を進めています。しかし、現在はボランティア活動の受け入れや活動が非常に困難な状況にあります。」(“全社協 被災地支援・災害ボランティア情報”より 2016年4月18日15:30時点) *また物資支援は、”現時点では”ネット経由の情報ではなく、一次情報(知人からの要請)がある場合のみ対応をお願いします。
4. その他情報
1.配慮が必要な人の避難生活のための参考情報(平成28年度熊本地震)【日本財団CANPAN】
http://blog.canpan.info/cpforum/archive/557
熊本市内の災害時における福祉避難所、障害者・要介護者の避難所、高齢者、障がい者に提供される宿泊施設の情報、子どもや妊産婦、アレルギーや糖尿病の方、外国人など、特別に配慮が必要な人たちのための情報はこちらをご参照ください。
2.被災地の障害者・高齢者・要支援者に関する支援情報や相談窓口(NHK ハートネットTV)
http://www2.nhk.or.jp/heart-net/voice/bbs/messagelist.html?topic=3819
被災地の障害者・高齢者・要支援者に関する支援情報や相談窓口をNHKのスタッフの方々が取材し、掲載しています。福祉避難所、食料や水などの救援物資、自治体・NPOの問合せ先などを案内。さらに、当事者団体などの取材で分かった、支援側へのお願いや注意点、当事者の方へのアドバイスなども記載されています(NHKスタッフが取材したものが書きこまれているとのこと。情報は取材時点のものとなります。)
あわせて読みたいオススメの記事
「ふつう」って何?インクルーシブ教育専門家の野口晃菜さんが大人と子どもに伝えたいこと