こんにちは!オリンピックもあった暑い夏、いよいよ終盤です! 今回はITと市民の政治参加をテーマにニュースを紹介していきます。ITが日進月歩で発達し、SNSを中心に急速な広がりを見せています。
それとともに、いよいよ市民が活発に政治参加し、自分たちの社会を自分たちの手で改革していく土壌が整ってきたのかもしれません。後半でご紹介する「CivicTech」=市民テクノロジーが、政治や行政をよりよくしていくキーワードになりそうです。
「完全自動運転」目指すグーグルがロビー活動に17億円
ニュースはこちら>>http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160802/biz/00m/010/001000c
自動運転車の安全規制をめぐって、自動車業界に新規参入するGoogleと伝統的な自動車メーカーのフォードが連合を組み、ワシントンDCで活発にロビー活動を展開しています。
これまでロビー活動の中心だった製薬業界や製造業に加えて、2015年にはGoogle親会社アルファベットが1666万ドル(約17.5億円)を投じるなど、IT業界もロビー活動に力を入れています。
業界の利益を追求するロビー活動にアレルギーがあるとも言われている日本ですが、よりよい社会活動や市民の利益のためには政治的側面からのサポートも重要な要素。新しいロビー活動の形を探していきたいですね。
ITで政治を変える 欧米の若者たち
ニュースはこちら>>http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2016/08/0801.html
日本でも、選挙でネットを活用するのはもはや当たり前になってきました。海外ではさらにもう一歩進んだ形でITが政治に活用されているようです。 スペインの若者主体の政党「ポデモス」や、彼らに支持されて2015年に就任したマドリード市長は、公共予算の使い道を市民に問うなど、ITを使って市民が直接政策に関われる仕組みづくりに取り組んでいます。
一方アメリカでは、ボランティア団体「コード・フォー・アメリカ」が既に全米に80以上の支部を持ち、スマホのアプリを開発して公共事業の透明化に取り組むなど、若者主導でITを活用して活動しています。
ITと金融サービスを組み合わせたFinTechに対して、ITと市民の活動を組み合わせたCivicTechの概念も面白いですね。日本でのCivicTechの可能性を探っていきましょう!
行政サービスのIT化支援=渋谷区と初の協定-LINE
ニュースはこちら>>http://www.jiji.com/jc/article?k=2016080300616&g=eco
続いて日本の話題。渋谷区がLINEと提携して、行政サービスにITを活用していくと発表しました。未就学児向けの検診案内などを皮切りに、最終的には公共料金の決済サービスにまで踏み込むとのこと。世界に先駆けたLINE活用、今後の展開に注目です!
最後に、ちょっと目先を変えた話題。7月25〜28日に開催されたアメリカの大統領候補者を指名する民主党大会の様子を宮崎県議会議員が視聴したレポートです。日本の政治家から見たアメリカの政治ショーの見どころと、日本との違いを記事にしています。
「私は奴隷が建てた家で、毎朝目覚めます」 羨ましいほどの熱気を帯びた民主党大会
ニュースはこちら>>http://kiyoyama.jp/1438
鮮烈な印象を残す冒頭の言葉で大きな話題を呼んだミシェル・オバマの演説は、オバマ大統領が就任した歴史的な意義、そしてヒラリー・クリントンが勝利することの歴史的意義を、コンパクトかつ効果的に訴えています。
さらに2日目のビル・クリントンによるまるで映画を見ているかのような人間味あふれる演出に続き、3日目のオバマ大統領の言葉「America is already great」には、対抗するトランプ氏の「Make America Great Again」に対して今のアメリカを肯定する力強さを感じます。
そして最後は4日目のヒラリー・クリントン氏による1時間以上の指名受諾スピーチ。スピーチの内容の濃さはもちろん、随所でテンポよく会場に語りかけるヒラリー氏に応える場内の声、そのやりとりに圧倒的な熱気を感じます。
日本の政治家の演説も、たとえば単純に成果を報告する代わりに、実際政策で助かった市民の言葉を紹介したり、演説のときに聴衆に語りかけて応えてもらったり、もう少し聞き手を巻き込んで惹きつける工夫が欲しいな、と思います。
今回はここまで。夏バテに気をつけて、残りの夏を楽しみましょう!
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