残暑厳しい中、とはいえ朝晩はすっかり秋を感じます。 今回のニュースは、イノベーションと働き方をメインに集めてみました。イノベーションは私たちの働き方にダイレクトに関わってきます。
だからこそ、幸せな社会をつくるイノベーションを生み出し、よりよいワークライフバランスに結びつけられる知恵はとても大切ですね。前進をおそれず、未来への一歩を踏み出す秋にしましょう。
技術革新生み出す環境 日本は16位
https://www.youtube.com/watch?v=nRMjziaE0q0
世界知的所有権機構WIPOは、イノベーションを生み出す環境がもっとも整っている国として、6年連続でスイスを挙げました。人口が少なく国土も狭いスイスにとって、経済の頼みの綱はイノベーションの力。義務教育の後、学校に通って理論を学びながら実際に企業などでの職業訓練を同時に受けられる教育制度を導入している地域も多く、優秀なエンジニアの育成に力を注いでいるようです。
一方で16位とあまり伸びなかった日本は、「研究開発の質が高く、特許の数も多いが、その割に新たな商品やサービスにつながっているものが少ない」という評価。これは「新しい技術を1つ開発することよりも、複数の技術の組み合わせで新しいサービスをつくり出すことのほうが、経済の成長につながる傾向がある」という世界のイノベーションの傾向に逆行する形です。教育や研究と企業との垣根を乗り越えるための土壌づくりとして、よく聞く産学連携も今後さらに進めていく必要がありそうですね。
1週間に50時間以上働いている労働者が世界一多い国はどこなのか?
ニュースはこちら>>http://gigazine.net/news/20160817-working-50-hours-week/
こちらの記事では、各国の労働時間に関するデータをグラフ化しています。 1週間に50時間以上働く労働者の割合では、1位の韓国と僅差の2位に日本が続き、3位以下に大きな差をつけています。
逆に少ないのが北欧系で、特にオランダではたった0.4%。 オランダと言えば、同一労働・同一賃金の法整備が早くからできて、パートタイムを選んでも働きやすい環境が整った国です。仕事の質の向上などの課題は残っているようですが、多くの人が長時間労働をしている日本でも見習えるところはありそうですね。
自動運転経済の失業者たち
ニュースはこちら>>http://jp.techcrunch.com/2016/08/20/20160818dropping-off-drivers/
長時間労働を解消する手がかりの1つは、ロボットやA.I.に代表されるテクノロジーの活用でしょう。しかしその一方で、たとえば自動運転車が普及した時代のドライバーなど、ロボットに仕事を奪われる職種も今後多く出てくるだろうと予想されています。
そんな近い将来の状況に、ベーシック・インカムなどの社会保障制度が導入されるのか、あるいはこれまでなかったような新しい働き方を作り出すのか、どちらにせよ国が動くのを待つだけではなく、私たち自身が考えてよりよい変革を起こしていければいいですね。
自治体のすべての課でオープンデータ活用へ--伝道師に学ぶ「神戸市データアカデミー」
ニュースはこちら>>http://japan.cnet.com/news/business/35087600/
さて最後は、オープンデータに本気で取り組もうとしている神戸市の試み。行政機関がさまざまなデータを公開し、最終的には市民と協力して課題を解決していくオープンガバメントにもつながる取り組みです。
神戸市はまず、現場職員を対象とした大規模な講習会を開催。10月にはオープンデータを活用した政策立案や業務効率化のための実践的ワークショップを現場職員向けに行う予定とのこと。 オープンデータ先進自治体である福井県鯖江市で活発に行われているような、避難所マップや公園トイレ、ごみ収集日のお知らせなど公共サービス利用の手助けになるアプリ開発はもちろん、オープンデータを基にした市民サイドからの提案を取り入れた政策立案も期待できそうです。
今後こういった取り組みが全国的に広がれば、Civictechコミュニティも動きやすくなるでしょう。行政からの歩み寄りのチャンスを見逃さず、自分の新しい活動につなげていけたらいいですね。
それでは今週はここまで!
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