福井ってどんなところ?
福井県は日本海に面した北陸三県(福井、富山、石川)の一つ。京都と滋賀の上に位置しており、東には石川県が。人口は約80万人。県は大きく分けて若狭湾側の嶺南(旧小浜藩)と、石川県に近い嶺北(旧越前藩)の2つのエリアに分かれます。
県庁所在地である福井市は、北の嶺北に位置し、人口は約27万人。近年の歴史では、1945年太平洋戦争末期の空襲で89パーセントの市内住居が焼失。復興中途の終戦から3年後、1948年には震度7の福井地震により、全壊率80%以上という壊滅的な打撃を受けます(死者合計3,769名)。さらに震災の一ヶ月後には洪水に見まわれるという三重の被害が。
当時の福井市の主要産業は繊維で、県内992軒の工場のうち717軒が被災しましたが、基幹産業であったこともあり徹底した支援が行われ、9ヶ月後には被災前の状況以上に復旧し、さらに拡大がはかられたそうです。このこともあって福井市は「不死鳥のまち」を合言葉にしていて、市内には「フェニックス通り」という名前が残っています。
幸福度ランキング1位!
そんな福井を、数字から見てみましょう。
日本総研が発表した『全47都道府県幸福度ランキング2016年版』では、福井県は前年に引き続いて堂々の総合1位。
ランキングは、国、自治体が公開している統計データをもとにした65の指標で算出されています。(*)基本指標は「人口増加率」「県民所得」「選挙投票率」「食料自給率」「財政健全度」の5つ。加えて健康・文化・仕事・生活・教育の5分野でそれぞれ10指標。追加指標として、「平均寿命」「信金利回り」「女性労働力」「自殺死亡率」「子どもの運動」。これら指標を総合的に分析しての1位。 (*)
(*)『全47都道府県幸福度ランキング2016年版』 。
移住者の幸福度ランキングでも子育て世代については1位です。 他に目立った指標を上げてみると(*参照)…。 *
・社長輩出数(出身地別・人口10万人当たり/平成27年)
1位 福井 1,453人
・三世代で同居している割合(平成22年)
2位 福井 17.6% (1位 山形 21.5%)
・預貯金現在高(1世帯当たり/平成26年)
1位 福井 1,202万円
・救急車の出動数の少なさ(人口1万人当たり年間救急出場件数の少なさ/平成26年)
1位 福井 335.3件
・低い失業率(労働力人口に占める完全失業者の割合の低さ/平成27年)
1位 福井 1.8%
・住まいの広さ(持ち家住宅1軒当たり延べ面積/平成25年)
2位 福井 173.3平方メートル(1位 富山 177.0平方メートル)
こうしたランキングを見ると、福井には独自の文化や価値を生み出す何かがあるように思えます。しかしそれが何なのか、福井の人たちに直接聞いてみても、あまりはっきりとした返事が返ってきません。それも、”らしい”特徴とも言えますが…。
”福井らしさ”、そして、”らしい働きかた”ってなんだろう? それをはっきり取り出すことができたら、福井の、そしてこれからの日本の地域の一つのモデルになるかもしれない。そうした背景をふまえ、福井市が音頭を取ってはじまったのが、「未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト」です。
プロジェクトは、主に4つの事業から構成されています。 事業創造プログラムの「XSCHOOL」、学生のアイディアソン「メークファイト」、福井市内企業から選ばれた10人の”アンバサダー”による「次代の”あたりまえ”な働き方研究所」、そして外の人たちが福井を知るための「幸せの秘密を探るプログラム(しあわせの秘密を探る取材の旅 )」。
次の記事では「次代の”あたりまえ”な働き方研究所」のワークショップを通して、福井人たちの働き方を見てみましょう。
福井での仕事や暮らしに興味を持った方は、「未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト」で募集している、
をチェックしてみてください!
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