昨年10月、「人気就職先ベスト10にNPO・NGOが登場!イギリスの2013年文系就職ランキング」という記事を書いたところ、ちょこっと反響いただきました。
今年もUNIVERSUMによる2014年版の調査結果がリリースされたので、アメリカ・イギリスの文系就職先ランキングトップ10をご紹介します。
アメリカ:Teach For Americaは前年と変わらず5位
まずはアメリカから。米国内において、一流大学の卒業生を教育困難地域へ2年間送り込むという斬新なプログラムを展開するTeach For America(ティーチ・フォー・アメリカ)は、前年度と同じ5位をキープ。
また、Teach For Americaの派遣モデルの原型となったとも言われる国際ボランティア機関Peace corps(ピース・コー)も変わらず7位となっています。
アメリカ(US)文系学生人気就職先ランキング 2014年
No. | Company | Trend(2013) |
---|---|---|
1 | Walt Disney Company | → 1 |
2 | ↑ 4 | |
3 | U.S. Department of State | → 3 |
4 | United Nations | ↓ 2 |
5 | Teach For America | → 5 |
6 | FBI | → 6 |
7 | Peace Corps | → 7 |
8 | Apple | → 8 |
9 | UBCUniversal | ↑ 10 |
10 | National Security Agency(NSA) | ↓ 9 |
調査:UNIVERSUM
イギリス:Teach First、Oxfamは若干順位を落とす
続いてイギリス。Teach For Americaの英国版、Teach Firstが順位を6位から2つ落として8位へ。また、100カ国以上で貧困根絶のための支援活動を展開している国際協力NGO、Oxfam(オックスファム)も順位を3つ落として6位にランクイン。
アメリカ・イギリス全体では、両国において去年に引き続きTeach For Allネットワークの事業者がトップ10入りしていることに加えて、Googleの躍進が目立ちます。次々と革新的なサービスを生み出すクリエイティブな仕事であること、また自由度の高い仕事環境が、大学生たちに高く評価されているのかもしれません。
イギリス(UK)文系学生人気就職先ランキング 2014年
No. | Company | Trend(2013) |
---|---|---|
1 | BBC | → 1 |
2 | Channel 4 | → 2 |
3 | ↑ 6 | |
4 | Civil Service | → 4 |
5 | ITV | ↑ 7 |
6 | Oxfam | ↓ 3 |
7 | British Council | ? |
8 | Teach First | ↓ 6 |
9 | Apple | ↓ 8 |
10 | NHS | ↓ 9 |
調査:UNIVERSUM
なお、日本で活動するTeach For Japan(ティーチ・フォー・ジャパン)も常勤スタッフ・教師(フェローシップ・プログラム)ともに募集中です。人気ランキングはともかく、大学生のキャリア選択肢のひとつとして定着していくことを願って、ここで少しだけプログラムの告知を。 日本国内では、外国人の児童生徒、学習障がい(LD)を抱える児童生徒、外部環境によって学習が遅れている児童生徒などの教育支援にも取り組んでいるTeach For japan。
現在、第3期となるフェローシップを募集しており、締め切りは12月8日です。「教育に関心はあるけれど、いきなり先生になるのはちょっと・・」、「ビジネスもいいけど、教育への熱意も捨てきれない・・」という方、ぜひトライしてみてください。
あなたの情熱と経験を、日本の教育課題を解決するために。 「いつか」じゃない。今、飛び込んでみてください。 フェローシップは、2015年3月から2年間有効です。フェローに選出されると、3週間の研修合宿に招待され、赴任開始から2年間、継続的な支援が提供されます。フェローシップ期間修了が近づき次第、修了後のキャリアカウンセリングを行い、それぞれの選択を支援します。研修・教師支援にかかる費用は、原則としてすべて当法人が負担し、フェローの費用負担はありません。 Teach For Japan フェローシップ・プログラムの期間と概要より
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