”国際協力”にはさまざまな形があります。DRIVEで今までご紹介してきた中でも、インフラを整える団体や、人材育成を通したグローバル化を目指す団体、エイズや人身売買という具体的な課題解決に取り組む団体など、その活動は多岐に渡っています。
今回は、その中でもファッションを通して世界を豊かにしている団体をご紹介。 誰にとっても身近な「衣服」から、持続的な未来のあり方を創造してみませんか?
1. 途上国から世界に通用するブランドをつくる(株式会社マザーハウス)
代表取締役社長でチーフデザイナーの山口絵理子さんが、貧しい国々のために何かをしたいとアジア最貧国の一つバングラデシュに滞在した二年間から生まれたブランドが、マザーハウスです。
現地ではびこる汚職を目の当たりにし、援助では到底世界が良くなることは難しいと知った山口さん。一方で、お金持ちなんだから助けてくれるだろうと、外国人をもの欲しげにみつめる現地の人々もいる。そんな中、いったい何が健全で持続的な方法なのか悩んだ挙句に出した結論が、「お客様に単に“かわいい” “かっこいい”と思って頂ける商品を途上国で作る」というマザーハウスの事業だったそうです。
日々新しいシリーズが生み出されているマザーハウスで、今年は「Village」というラオスの伝統手織物から生まれたバック・小物のシリーズの販売がスタートしました。
Village商品(マザーハウスHPより)
途上国で行われるもの作りの形は、大きく二つあるように思います。 一つはとにかく大量生産。もっとたくさん、もっと安く。 もう一つは、伝統の手仕事。わずかな量を、ゆっくりと。 この二つとも私たちが目指すものと違います。 マザーハウスの「Village」シリーズは、第三の選択肢を作り上げたいという大きな志を持って始まりました。 それは、伝統の手仕事を、お客様の手に届く形に「変える」ことです。 見つけるだけじゃ届かない。色、素材、形、生産効率、様々なものを 「村」の人々と共に話し合い、伝統を一歩踏み越えた新たなクリエイションをお届けします。 世界の「村」のもつ可能性と、世界の多様性を皆様に届けるために。 (マザーハウスHPより引用)
山口さんお一人から始まったマザーハウスも、今では日本と海外をあわせて20店舗を超え、バングラデシュ直営工場のスタッフ数は160名を超えたそうです。
現在、ますますの事業拡大のため、販売に加えて経理、WEB担当者を募集中。「途上国」という言葉で一括りにされた場所にも素晴らしい資源と可能性があることを、マザーハウスで伝えていきませんか?
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2.エシカルファッションとしての創造から、“人とこと”に関係する(株式会社 Humming)
ブランドデザイナー・ディレクターの北村ヨナさんが、フリーランスのデザイナーとして活躍を続ける中で感じた、すべての人が生きるために必要な「衣」を生み出す過程において「すべての命を尊重する」という在り方を実現させたのが、エシカルファッションブランド「NADELL」です。
NADELLは、“撫でることの心地よさ”からインスピレーションを得て名付けられたブランドです。母の胎内で聞いていた、ゆったりと力強い鼓動に包まれるように、「ただそこにいるだけでいい」という感覚に心がほどけていく。纏うことで、揺るぎのないおだやかな気持ちでいられるように、自分を解放し、本来の自然体でいられるように、そんな願いを込めて、NADELLの製品は作られています。 商品に使う原材料やその製造過程を環境に配慮したものにするだけでなく、売上の一部を、人を救う・助ける、そして環境を守るために活動している団体への支援として使うなど、顧客とともに、よりよい環境作りに取り組んでいます。
現在は、ブランドの売上の一部でカンボジアに学校と縫製工場を作り、従業員もスタッフとして現地に入り、子どもたちの手に職を作っていくことを目標に事業を拡大中。そんなNADELLで、ブランドデザイナー・ディレクターと共にブランドを自発的に成長させていく仲間を募集しています。
株式会社Hummingの一番の魅力は、洋服やドレス作りなどひとつの事業にとらわれることなく、拠点となる京都市の地域活性化事業にも携わるなど、自由な発想で物事を捉えさまざまな事業を展開しているところです。
「みなそれぞれが事業の責任者になればいい」という北村さんの想いのもと、一経営者としてNADELLで自分の“面白い!”を形にしていきませんか?
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3.バングラデシュに雇用を創る(株式会社ボーダレス・ジャパン)
株式会社ボーダレス・ジャパンは、代表取締役会長である田口一成さんが“自分は何者になりたいのか”と大学時代に悶々とした日々を過ごす中、たまたまテレビで食べ物が無くて栄養失調になっているアフリカの子どもの映像を見たことから始まりました。
衝撃を受けた当時19歳だった田口さんは、“貧困で苦しんでいる人を助ける仕事をしよう。これなら、自分の人生をかける価値がある。”と決意したそうです。
その後、様々な方にお話をうかがう中、あるNGO職員に「本当に社会を変えたいならダイナミックかつ継続的に支援できるための資金が必要」という教えを受け、ビジネスでの貧困解決を目指した「ソーシャルビジネスを量産する、社会起業家のプラットフォームカンパニー」として株式会社ボーダレス・ジャパンを設立しました。
そして昨年度には、バングラデシュで雇用創出するための子供服ブランド“Corva(コルヴァ)”が生まれたのです。 Corvaの事業のテーマは、「バングラデシュに雇用を創り児童労働をなくす」ことです。これまでお揃いがしたくてもできなかった兄妹でのお揃い服を中心に、ベビーとキッズでのお揃いや親子で楽しめるお揃いに特化し、出産祝いとしてもとても人気の高いブランドに成長しています。
現在、東京・国分寺、代官山への進出を控え店舗運営・販売を統括する店長を募集中!社会のために、自分のプロフェッショナル能力をCorvaで役立てていきませんか?
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