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地方創生ど真ん中! 熊本県八代市で、地域の中小企業と若者を長期インターンシップでつなぐ新規事業とは?(前編)

2017.01.05 401view 

八代市の風景

熊本県八代市の風景

「地域が元気であること」の一番のポイントは、地域の産業が元気であること。今回、そんな地域活性化に関心があり、「地域の中小企業」「学生」「インターンシップ」というキーワードにピンとくる方に、一押しの求人をご紹介します!

熊本県八代市で、地域の中小企業と学生をつなぐ新規事業が誕生

舞台は、熊本県の八代市。熊本市から車で約1時間、人口約13万人の地方都市です。若者全体の約7割が市外に流出するこの地域で、地域の中小企業と学生をつなぐ「ホンキ系インターンシップ」の取り組みがスタートします。

このチャレンジを支える心強い味方は、岐阜のNPO法人G-net。岐阜県を拠点に、2004年より長期実践型インターンシップを展開しています。NPO法人G-netの最大の強みは、「地場産業」と「大学生」をつなぐこと。そして、「学生目線でよりおもしろく、強く、広く事業を発展させる」こと。

現在、そんなNPO法人G-netに蓄積された事業の知見を学びながら、八代市でセンター長として事業を推進していく人材を募集中です。

八代市だからこそ可能な地域と若者とのつながり、またセンター長の役割などついてNPO法人G-net共同代表の南田修司さんにお話をうかがいました。

求人詳細はこちらから>>「これは、地域に確かな変化を起こす「静かな革命」だ。」

NPO法人G-net 共同代表の南田修司さん

NPO法人G-net 共同代表の南田修司さん

一言で表現するなら、「若者つきコンサルティングサービス」

──熊本県八代市での展開について、まずは概要を教えてください。

今回、八代市が「一般社団法人八代圏域雇用促進センター」を立ち上げることになり、我々は長期実践型のインターンシップを通して、その基盤づくりを任されています。

そこに就任するセンター長は、八代市と若者のつなぎ役になるのが主な仕事。具体的には、同センターではインターンシップから就職採用支援、長期的には県外へ流出した人たちが戻ってくるためのコーディネート業務を行っていく予定で、センター長にはそのためのしくみ作りを主体的に進めていただきます。

──岐阜ではおなじみの長期実践型インターンシップを、八代市でも展開されるということですね。その特徴について教えてください。

企業目線でわかりやすく表現すると、「若者つきコンサルティングサービス」でしょうか。G-netと提携する金融機関でもその名称で紹介されています。

G-netのコーディネーターと学生が一緒に地域に入って、G-netの職員はコンサルティングを通じたプロジェクト設計を、若者はインターン生として実務を担当します。企業へのコンサルティング自体はよくありますが、「結局、誰がやるの?」となりがち。うちの場合は、若者がインターン生として企業に入って、実際に動いていきます。

 南田さん2

──若者がプランを実行するということですか?

はい。企業からすればインターン生が事業計画書のプランを進めてくれるうえ、状況の変化に応じる伴走者がいてくれるので安心感が大きい。学生側にとっても、「うまくいった」「じゃあ、次はこれをやりましょう」とその時々の状況や結果を共有したり、良い変化が続いたりすれば自分事のようにうれしいですよね。「新商品開発ができました」「売上げが右肩下がりの業界なのに、数年で何倍になりました」と、目の前で小さな会社、しかも衰退企業が変わっていく様子を目の当たりにするわけです。

自分が関わっているのですから、すごくおもしろいだろうなあと思います。

提案したいのは、高校生のうちから実感として企業を知ること。

──企業も学生も大きなやりがいを感じられそうですね。

そうなるためにも、学生に対して、信頼できる企業や人だけを紹介することを大事にしています。彼らにもそう約束しています。企業側からすれば、良心的な投資で、やる気のある人材が来てくれる。メリットは大きいと思います。みんながお互いのためになるよう、明確な条件で、我々が一緒にやっていきたいと思う人たちと仕事をしたいと思っています。

──今回は大学生以外に、高校生も対象となっているのが大きな特徴ですね。これは、八代市内に大学がないことが関係していますか?

はい。八代市内には、専門高校・短大はありますが四年制大学はありません。だからその分、高校生のうちに、八代市の魅力を知ってもらいたいというのが市のニーズとしてあります。

現実的には、大学生のプログラムは岐阜と同じく企業の事業を加速化させるものになって、高校生のプログラムは近隣の大学との連携で行う形のプログラムになることをイメージしています。新規事業は当面、この2本柱になる予定です。

──高校生はどんな風に企業と関わるのでしょうか。

長期間の間、高校生が企業で働くことは難しいので、現状の大学生向けプログラムにある複数企業取材型インターンのようなものができればと考えています。

取材型プログラム

取材型インターンに挑戦している大学生たち

具体的には、1日に1、2社企業を訪問し、複数日にわたっていくつもの企業を取材し、社長や現場のスタッフにインタビューをしていきます。

これの何が一番いいかというと、複数の企業の社長や社員、現場を比較して見ていくことで、自分と企業との相性を感じることができるんですね。そういった実感、キャリア観を高校生のうちから持てることは、彼らの将来においてもすごく意味があると思っています。

企業からすれば、そういう過程で会社がどう思われるか、魅力に感じてもらえているかがわかる。しかも訴求がうまくなれば新しいタイプの人物発掘につながる可能性もあります。

地域として利点も多い八代市で「ほぼ起業」してみませんか?

──では、今なぜ八代市なのでしょうか。

今回は八代市からの委託事業ですが、直近の課題として、「若者の流出を止めたい」という市の想いがあります。八代市の特徴としては、熊本市から車で約40km(約1時間)、人口約13万人の地方都市(2016年11月末現在)。若者全体の約7割以上が市外に流出し、熊本県全体ではこの5年で年間平均約3,650人の若者が流出しており、なかでも20代の流出は増加傾向にあります。それにあわせて八代市もどんどん若者が減っている状況です。「何とかしたい」と八代市が動き始めて、たまたま我々を見つけてくださった。

八代市には昔、プライベートで2週間ほど滞在したことがありますが、みなさん本当に優しくて。「関西から来たんです」というと、「ほんじゃ、これ食ってけ」って寿司をおごってくれたり、祭りで知り合っただけの方が家族と一緒に市内観光をしてくれたり、よくしてもらいました。

九州三大祭りの1つ、八代妙見祭りの様子

九州三大祭りの1つ、八代妙見祭りの様子

──それはいい思い出ですね。そういう土地柄は今も変わらず残っていると。

そうなんですよ。熊本県自体がいい街だなと思います。食文化や観光資源が豊かで、お酒も球磨焼酎をはじめ豊富。長崎から船がたくさん入るし、阿蘇山もあります。そして八代市は都市部の福岡市、地方都市の熊本市の衛星都市でアクセスも悪くない。とてもやりやすい土地だと思います。

──やりやすいとは、具体的にどういった意味でしょう?

取り組みやすい、という意味です。八代市だけでなく、熊本県域で考えれば地場産業はあるし、熊本市まで行けば若者もぐっと増えます。通勤可能な範囲には大学もある。魅力的な企業を発掘さえできれば人は呼べると思います。

妙見祭の獅子舞

妙見祭の獅子舞

「発掘」という意味では、今回のセンター長の仕事は、ほぼ起業に近いと考えています。もちろん市が立ち上げるプロジェクトなので、外部の理事はいらっしゃいますが、実働者として最も動くのはセンター長です。関わる人も多彩で、全国のネットワークもかなり組みやすく整えていますから、あとは挑戦するだけです。

南田さん3

年収600万円。「おもしろい仕事をつくりたい」を地域で加速させる仕事

──募集されているセンター長の待遇について、年収600万円とありますが、詳細について教えていただけますか?

諸手当、各種社会保険などを含めて月額50万円です。今回の八代市の事業期間としては、今年度含めて5年間の計画で、その後は自立した取り組みとして継続予定です。

地方都市で展開されている主な仕事としては地域おこし協力隊が代表的ですが、今回のセンター長の仕事は、目的が異なります。地域おこし協力隊は、自治体の「おもしろい仕事をつくってくれ」という要望に応えるのに対して、我々の仕事は「おもしろい仕事をつくりたい」という想いや行動を、仕事を通して地域の中で加速させていくことだと思っています。

ある事業者が新たな仕掛けをやりたいと思っている。でも何かが足りなくて、それが加速化されていない。そこにはぐっと青天井に伸びていく可能性がありますから、それを見つけるお手伝いをしていくのが我々の仕事です。一創業者としてそこに入っていくというより、その街自体の産業にイノベーションを起こしていくのです。

>>後編へ続きます。

>>求人詳細はこちらから。「これは、地域に確かな変化を起こす「静かな革命」だ。」

NPO法人G-net共同代表・理事/南田修司さん

2009年、三重大学大学院教育学研究科を修了後、新卒でG-netに参画。2015年より共同代表。地方随一の実績を誇る長期実践型インターンシップ事業の責任者として、若者と中小企業のコーディネート、大学連携プログラムの企画開発、コーディネート人材の育成に取り組む。さらに同年よりUIJターン事業の企画運営などにも従事、採用や定着支援領域にも力を入れているほか、若者と地域の魅力的な企業が段階的に出会う仕組みづくりを推進している。

この記事を書いたユーザー

たかなし まき

たかなし まき

1971年愛媛県生まれ。松山東雲短期大学英文科卒業後、地元の企業に就職。その後上京し、業界新聞社、編集プロダクション、美容出版社を経てフリーランスへ。いろいろな人と関わりながら新しい発見をすること、わくわくすること、伝えることが好き。

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