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未来の医療をデザインする。DRIVEおすすめソーシャル・ベンチャー求人【ケアプロ・高齢先進国モデル構想会議】

2013.11.09 

国内の医療費年間総額は増加の一途をたどっています。その主な理由は、高齢者数の増加と、医療技術の高度化であると言われています。

今回は、イノベーションの可能性に満ちた医療業界の注目ソーシャル・ベンチャーをご紹介します。

国民所得の伸びを上回る勢いで伸び続ける国民医療費

h0306-1-13021003 少し古いデータになりますが、2000年に発表された将来推計では、国民医療費の対国民所得比が伸び続けると予測されています。国民医療費を抑えるための様々な制度的対応が考えられますが、同時に生活の質を向上するためには、そもそも病気にならないための予防医療や、医療の提供方法といった領域におけるイノベーションが必要となります。

生活の質を向上しながら、医療費を削減する「予防医療」

そんな状況下で、革新的な「予防医療」の仕組みづくりに取り組んでいるベンチャーのひとつがケアプロ株式会社です。   DSCF4296_3-616x3701 ケアプロが提供するサービスは、500円で手軽に受けられる「ワンコイン健診」。自己採血により、血糖値や総コレステロール、中性脂肪などを5分程度で測定することができます。

また、保険証を持参したり事前予約する必要がないため、誰でも気軽かつ安価に健診を受けることができるのです。現在は、東京都中野区の常設店舗に加えて、催事場やドラッグストア、スーパーでも出張検査を実施しています。

過去1年以上健康診断を受けていない全国3,300万人の「健診弱者」に、ワンコイン健診を届ける

では、なぜ手軽に受けられるワンコイン健診が必要なのでしょうか?ケアプロの創業者・川添高志さんのコメントを引用します。

Aさん(35歳、男性、フリーター)は、入院した次の日に、糖尿病合併症で壊疽(えそ)した足を切断しなければなりませんでした。Aさんは会社では健康診断の機会がなく、長い間健康診断を受けていなかったのです。その後Aさんは糖尿病がさらに進行して血液透析を週3回受けるようになり、仕事ができなくなり、生活保護を受けるようになりました。年間600万円の医療費は、全て税金で支払われることになりました。生活習慣病は、患者さんの人生だけでなく、社会コストとしても大きな影響を及ぼします。

こうした体験をもとに、川添さんは2007年にケアプロを創業しました。(詳しいストーリーはこちらから:ケアプロWEBサイト)定期的な健康診断の機会を持たない3,300万人にワンコインを届けるために積極的に活動を広げた結果、2013年9月末時点で「ワンコイン健診」の健康チェック出張イベントは、年間1,500回以上を超え、累計利用者数は20万人を突破したそうです。

そんなケアプロが募集しているのは、さらに多くの方々にワンコイン健診を届け、予防医療を普及するための肝となる催事運営のスーパーバイザーです。週1日はケアプロ株式会社本社(中野駅/徒歩2分)で、それ以外は催事現場を巡回してより多くの人に健康を届ける、非常にやりがいのある仕事です。

日本の医療制度の崩壊を食い止めるため 一緒に予防医療を広める仲間募集! ケアプロ株式会社

希望ある高齢社会コミュニティの創造に取り組む

次にご紹介するのは、一般社団法人 高齢先進国モデル構想会議(Leading Aging Society Forum)です。高齢先進国モデル構想会議のミッションは、趣意書に明瞭に述べられていますので、一部を引用します。 d9b79d369f7f1b08e997710c43f1bd9a-616x3701  

都市の高齢化は地方を上回るペースで進んでおり、今から10年後には、65歳以上の高齢者の過半数が三大都市圏に居住するという試算です。世帯の4割が高齢者世帯となり、その7割が親子では住まない世帯、つまり多くが独居もしくは老老世帯となります。さらには地域での他者との付き合いが希薄化する傾向にあります。 身体機能が落ちた高齢者の中には、いわゆる「社会的孤立」状態である場合が少なくありません。それがさらに身体・認知機能の低下を招き、ひいては孤独死という悪循環が存在します。さらに、孤立した高齢者は寂しく痛ましい存在であるかのように社会に捉えられ、次世代の人々の将来への不安と悲観となっていることが、日本の将来への希望に大きな影を落としているという社会構造が見えています。

最近の具体的な取り組みとしては、宮城県石巻市に在宅診療所(祐ホームクリニック石巻)を開設し、高齢者の生活を包括的に支えるコミュニティづくりや、富士通との在宅医療・介護クラウドサービス「往診先生」の共同開発などが挙げられます。

また、代表理事の武藤真祐さんは、非常にユニークな経歴の持ち主です。宮内庁の侍医を勤めた後、「現代の日本の医療には、何か構造的問題があるのではないか」と考え、「やるのであれば、世界最高峰の問題解決スキルを習得すべく」マッキンゼー・アンド・カンパニーで経営コンサルタントとして活躍されています。「武藤真祐の対談 Social Dialogue」は、この業界で働くことに関心がなくても一読すべき対談集です。

今回、高齢先進国モデル構想会議が募集しているのは、新しいヘルスケアサービスの構築に向けた新規事業企画・実行のプロジェクトマネージャーです。医療のフロンティアを開拓する活動の一翼を担う、これまたやりがいに満ちた仕事です。

超高齢社会を支える新しい仕組みをいっしょに作りましょう! 一般社団法人 高齢先進国モデル構想会議  

この記事を書いたユーザー
石川 孔明

石川 孔明

1983年生まれ、愛知県吉良町(現西尾市)出身。アラスカにて卓球と狩猟に励み、その後、学業の傍ら海苔網や漁網を販売する事業を立ち上げる。その後、テキサスやスペインでの丁稚奉公期間を経て、2010年よりリサーチ担当としてNPO法人ETIC.に参画。企業や社会起業家が取り組む課題の調査やインパクト評価、政策提言支援等に取り組む。2011年、世界経済フォーラムによりグローバル・シェーパーズ・コミュニティに選出。出汁とオリーブ(樹木)とお茶と自然を愛する。

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