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宮崎県日向市で、中小企業の革新的な“ものづくり”で地域の課題解決を。100年企業を目指し新たな経営人材を募集中!

2017.11.08 

南国情緒あふれる宮崎県の北東部に位置する、日向市(ひゅうがし)。人口6万人ほどで、日向灘に面し、お倉ヶ浜をはじめとした美しいサーフスポットを有し、神話の里でもあるこの土地は、実は県内有数の工業地帯でもあります。

そんな日向市に、1969年に創業し、現在もなお真摯に“ものづくり”と“ひとづくり”、“地域課題”に向き合い続ける「日向中島鉄工所」があります。

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人間の技術力に強みを置き、設計からメンテナンスまで一貫したものづくりを行っている同社は、現在約70名の社員とともに100年企業を目指して、地域資源の活用は中小企業の責務だという想いのもと「地域とともにこれからの50年で何をする企業になっていくのか」を経営から考え実現させていく人材を募集しています

創業50周年を変化の中で迎えようとしている「日向中島鉄工所」で、現社長をはじめとした経営者たちは今どのような想いで地域を、組織を、そこで働く社員たちを見つめているのでしょうか。同社にて、代表取締役社長の島原俊英さんと、取締役常務の山本朝義さん、執行役員 経営企画室室長の加藤凌介さんにお話をうかがいました!

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組織図の一番下は「代表取締役 社長」

 

宮崎ブーゲンビリア空港から車で1時間半ほどの場所に、「日向中島鉄工所」はあります。事務所棟入り口でお客さまをお出迎えしてくれるのは、ステンレスで作られたティラノザウルス。特に繊細な製品を得意とする同社ならではの作品です。

入り口でお出迎え

入り口でお出迎え

 

 

事務所棟の左隣には、数年前に新しくなったばかりの工場棟が。工場内はとても美しく整備されていて、数チームに分かれた社員たちが製品の開発・製造に取り組んでいます。 

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さて、ここまでの光景は「鉄工所」そのものの同社ですが、その組織図はとても特徴的。なんと一番上部にはお客さま、そこから一般的な組織図とはすべてが真逆に配置され、最下部が代表取締役 になっているのです。 

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このような組織図が生まれた背景には、人の「育成」を第一に考える島原社長のリーダーシップ観と、この時代の変換期をチャンスと捉え、今こそこれまでの50年を土台に新たな事業を生み出していこうとする革新的な経営観、そしてそんな社長に魅かれ、人を「育てる」意志を同じくして生き生きと働く社員の姿がありました。 

企業名の変更もOK。社員一人ひとりが自社の50年先を描いていく

 

「私は、“育成”に一番興味があるんです。最終的には松下村塾のような塾をつくりたいと思っていて。宮崎から世界に飛び立つような、コアな人材を育てたいんです」

 

そう語る島原社長は、自社の社員だけに限らず地域の中高生の学校教育にも関わりを持ち、企業に招いてはロケットづくりを通してものづくりの楽しさを伝えています。そんな島原社長が考えるリーダーシップとは、皆をモチベートできることだそう。

 

「“こうありたいよね”というビジョンを皆から引き出し、総意をとり、皆が共感するような未来像を描ける人、そういう能力を発揮することがリーダーシップなのではないかと思っています。そのうえで、自分がやるんだという気持ちで最終的には自分が責任を持って物事を進めていくのがリーダーなのではないでしょうか。

 

自分の内側からのモチベーションでないと意味がありませんから、まずは社長の自分が率先してありたい姿に変化していく。そして、その背中を見せ続けることしかないのではないかと思っています」

代表取締役社長・島原俊英さん

代表取締役社長・島原俊英さん

 

そうしたリーダーシップ観を持つ島原社長が16年間経営を牽引してきた日向中島鉄工所は、島原社長のお父様が1969年に創業された会社です。島原社長は事業を引き継ぐつもりはなく、海外で働きたいとプラント企業に就職し18年勤めましたが、父親たっての願いに応えるかたちで事業を引き継ぎました。

 

そして2019年4月、同社はついに創業50周年を迎えます。同族経営を続けるつもりはないという島原社長の意志のもと、この転換期に今後100年企業を目指して将来的に経営を担っていく人材を募集することとなりました。

 

「弊社は現在、歴史があり30年もお付き合いしている素晴らしいお客様ばかりに囲まれています。また、マーケット自体の規模は小さいけれど、そのマーケットの中でトップシェアリングを誇るエンジニアリングの企業さんと良いお付き合いをさせていただいています。ただ、これから先を見たときに、恐らくこのマーケットは縮小していくでしょう。そこで、この先100年企業を目指し、ともに新しいことにチャレンジしていく方を探しています

 

社内では、2年ほど前から若手社員を中心に構成された「未来プロジェクト」、そして今年度からは社員自ら人事評価を改定していく流れをつくる「人事評価改定プロジェクト」が進行中です。そこでは、日向中島鉄工所がこれから何をする企業になっていけばいいのか、創業精神を基盤に社員自らが考える場となっているそう。「企業名の変更もOK!」だという大胆な取り組みの背景には、社員一人ひとりが“会社をつくる”意識を持って自ら事業を生み出していく企業にしたいという社長の想いがありました。 

生産体制があり技術があり営業がいるからこそできる、アイディアの即実現

 

「我々はこれまで、ものづくり企業として成長してきました。お客さまに依頼を受けて、いかに早くいいものをつくるか、ということをやってきたわけです。けれど、これからは何をつくるかということを、自分たちで考えて社会に提案し、いろいろな方々と連携して実現していく時代だと思うんです」

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そう語る島原社長は、これから経営人材として同社に入ることの面白みをこう考えます。

 

「チャレンジするための“ものづくり”という素材は、私たちは持っています。それを何に活かすかなんですね。つまり、そういったことを考えられることがすごく大切だし、そこが面白みだと思っています。自分たちの技術は何に活かすことで社会に貢献できるかと自分たちの頭で考えて、自分たちで活かしていく。ものづくりの技術はここにあるから、アイディアさえあればすぐにできる。その強みはすごいと思うんです。

ものづくりの現場

ものづくりの現場

設計も社内で行われています

設計も社内で行われています

 

たとえば私たちが今やろうとしているのは、サステナビリティを実現するための自給型エネルギーに関連する機械の開発です。これまでの事業からは一見離れていますが、ものづくりができるということで、色々なことを考えたら色々なことにチャレンジができるんですよ。それは、資源があるからです。生産体制があり技術があり営業がいる。そこにどういう仕事を入れるかというのが、ここでの経営です」 

県の産業特性を活かし、新しい仕事をつくる

 

2016年6月、日向中島鉄工所は産業用ガスを扱う宮崎県延岡市の日之出酸素株式会社とともに「ひむか野菜光房」という水耕温室栽培ハウスを建設しました。その背景にも、これまでの技術を活かし、より地域に貢献できる事業を生み出そうとする想いがあります。

 

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一日7000株のレタスを生産・収穫・出荷しています

一日7000株のレタスを生産・収穫・出荷しています

 

「地方には資源も課題もあります。それを高度成長期の中で中央へ放り出してしまい、地方で本来やるべきことが壊されていってしまった。本来は外から何かを持ってくるのではなく、地方の中でやれることはたくさんあります。それを見つけることで、仕事が生まれ地方が活性化されてくる

 

たとえば宮崎は、データで見れば第2次産業が県の売り上げのトップにありますが、それでもやはり宮崎の主要産業は農業畜産業です。これを加工することによって、大きく収入が増えたり、製品が増えたりする。そこにまだまだやれることがあり、食品メーカー向けの機械をつくってきた我々としても、できることがたくさんあると思っています。

 

そこで始めたのが、ひむか野菜光房です。生産工程を自分たちが体験し、野菜をつくるというプロセスを知ることで、たとえば農家の方へこちらから『こういう機械があったらいいんじゃないですか?』と提案できるようになることを目指しているんです」

 

このひむか野菜光房での実績を活かした機械開発については、もうすでに芽が出始めているとのこと。農業の未来を変えるものづくりが、宮崎から始まっているのです。

4種類のレタスを広く西日本に出荷しています

4種類のレタスを広く西日本に出荷しています

基本は楽しく働くもの。苦労したときには助けてもらう

 

そんな革新的な島原社長の姿に惹かれ、こっそり日向中島鉄工所のドアを叩いた経営メンバーがいます。

 

執行役員 経営企画室室長・加藤凌介さんは、他社の社員として出会っていた島原社長の人柄に惹かれ、「彼のもとで働いたら面白いのではないか」という想い一つで、定年退職後こっそり同社の採用に申し込んだそうです。

 

ひむか野菜光房を案内しながら、社員自らが開発した機械を自慢気に紹介してくれる執行役員 経営企画室室長・加藤凌介さん

ひむか野菜光房を案内しながら、社員自らが開発した機械を自慢気に紹介してくれる執行役員 経営企画室室長・加藤凌介さん

「社長を見ていると、スーパーマンじゃないかと思いますね(笑)。体力と調整力は抜群だし、何より憎まれない人ですから。

 

経営をするなら、苦労を楽しんでやれる人が本来は望ましいのでしょうが、なかなか苦労を楽しむ域に人は達しません。だからきっと、苦労しているときに周囲から、『あいつは助けてやらないと』と応援してもらえるキャラクターが必要なんでしょうね」

 

そう語る加藤さんは、新卒をはじめ若手社員やパートで働きにくる女性たちにも気を配る、社内で人々に頼られる存在です。経営を語る真剣な表情と、社内での若手とのコミュニケーションを冗談を混じえながら語るお茶目な笑顔が、社内で大きな存在であることを感じさせます。

 

「加藤さんなら許されちゃうことが、不思議とあるんですよねえ(笑)」

 

加藤さんを見ながらそう楽しげに呟くのは、高校を卒業後、数年間東京で過ごしてからは同社一筋で勤務しているという取締役常務の山本朝義さん。

 

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「基本楽しくやらないと、どんな場面でも。大変なときも『あいつ倒れたな、大丈夫かな』と思っていると、『じゃあ、またやってやるか!』と起き上がってくる。そんな、どんなときでもへこたれない人とともに経営にチャレンジしていきたいですね」

 

日向中島鉄工所には、自らが変化することで背中を通して社員を育てる社長に、ときには愛ある厳しさを持ちつつも、社員を見守り育てる経営陣がいます。 

新しい分野ではベンチャー企業そのもの。変化の時代にチャレンジする人と出会いたい

 

日向中島鉄工所のこれからを、島原社長はこう語ります。

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「中小企業は、社内に圧倒的に経営資源が不足しています。だから色々な人と連携していかなくては、成長できません。現状維持ならば問題ないのですが、弊社はそうでなく成長発展を選びたいと思っています。

 

その上で一番重要な視点となってくるのは、地域の中でどんな課題があるのか、それをどう解決していくのかということ。そのチャレンジが、事業をつくるということになるからです。我々は自分たちの得意分野では老舗のような顔をしていますが、ひむか野菜光房のような新しい分野では、ベンチャー企業そのものです。特にそういったベンチャー企業的な部分に、経営人材にはぜひチャレンジして欲しい

 

そして、社会の変化が激しい今の時代を、島原社長は大きな岐路だと捉えます。

 

「この変化の時代、ものすごいチャンスが転がっていると思っています。そこでどんな仕事が生まれていくのか、考えることが大切です。そうして、弊社をみて面白いなと、ここをこうすればまだまだ発展する可能性があるなという像を描けて、それを面白いと感じる、どこはもう手を引かなくてはいけないのかという目線で組織を考え、再構築する感覚を持っている、将来に渡って変革と成長を続ける中小企業の牽引役になりたいという方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています」

新入社員、桜の入社記念植樹

新入社員、桜の入社記念植樹

 

 

社長は続けて、「専門性はなくてもいい」と語ります。専門家は社内にたくさんいるので、彼らからものを教わり自分の知識にしていけばいいと。

 

同社の経営陣の事業・育成への想いに共感した方、「地域課題の解決×ものづくり×中小企業」そんなキーワードにピンときた方、ぜひ一度日向中島鉄工所の扉を叩いてみませんか?

株式会社 日向中島鉄工所の求人詳細::ものづくり×地域課題解決。事業継承を見据えた社長候補募集

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桐田理恵

1986年生まれ。学術書出版社にて企画・編集職の経験を経てから、2015年よりDRIVE編集部の担当としてNPO法人ETIC.に参画。2018年よりフリーランス、また「ローカルベンチャーラボ」プログラム広報。

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