向かって右が採用担当者の中島さん、左が転職者の井澤さん
DRIVEキャリアを通じて、採用に成功された求人企業・団体の採用担当者様にその秘訣をたずねる【採用活動のポイント】シリーズ。 今回、お話を伺うのは、LGBTを含めた全ての子どもが、ありのままの自分で大人になれる社会を目指す認定NPO法人ReBit(リビット)。互いに成長しあえる仲間に出会うためのポイントを、事業本部長兼人事の中島潤さんに伺いました。
認定NPO法人Rebit 中島潤様プロフィール
団体設立時よりReBitに関わり、出張授業やイベント企画等に関わる。大学卒業後、民間企業に就職し、営業職を経て、販売企画部門課長職としてマネジメント業務に従事。その後、より深く「多様な性」をめぐる課題を研究すべく、大学院にて社会学を専攻、修士(社会学)。現在は、「LGBTも含めた誰もが、自分らしく働き、生きることを実現する」という目標のもと、研修講師をつとめながら、各事業の運営と人事を担当。
※DRIVEキャリアでは、人材採用にお困りのNPOをサポートしています。
お互いのカルチャーフィットがとても大事
NPO法人Rebitは、2009年に学生団体からスタート。今年で10周年を迎え、次の10年に向け、16名のスタッフが一丸となって取り組みを加速させています。NPOとして、ミッションを掲げて取り組みをしているので、採用には、価値観の共有やカルチャーフィットはとても大切だと思っています。
組織の雰囲気や温度を伝えたいと思い、2020年1月から You Tubeでオンライン説明会の動画を配信しました。
https://www.youtube.com/watch?v=iP5kej7ubrI&feature=youtu.be
仕事内容と同じくらい、誰と一緒に働くかは大切だと思っています。だからこそ、実際に一緒に働くメンバーが話している様子を見てもらい、空気感を伝えたいと思ったのです。
やってみた結果、応募動機に採用動画の1シーンを挙げてくれたエントリー者の方が複数いらっしゃったので、よい機会になったのではないかと思っています。
また、2020年7月から、 初めての試みとして、1次選考では応募者の方に動画を送っていただいています。話している様子を見るだけでなく、LGBTやダイバーシティ&インクルージョンというテーマについてどう捉え、自分の言葉でどう表現されるのか、知りたいと思ってはじめました。
加えて、面接以外の場で候補者の方にお会いする機会も設けています。私たちが主催するイベントや研修などに参加してもらい、普段の現場やスタッフを見てもらうことで相互理解を深める機会をつくっています。
これまで採用したスタッフにも、採用前から期待や目指していることを伝えていました。お互い共通してそれを認知できていれば、期待とのギャップも生まれづらいし、成長にもつながっていけると思っています。
採用前に様々な接点を増やしていくことで、お互いに期待とのズレがなく良い関係を築けるように工夫をしています。
人事の専任を置けないNPOが効率的に採用活動するには?
私たちの団体には、人事専任のスタッフはいません。そのため、応募者の一元管理がしたくて、採用についてはDRIVEキャリアに窓口を絞りました。
自団体の採用情報ページにも、DRIVEキャリアのリンクを掲載。Facebookなどで採用について問い合わせいただいた場合にも、応募はDRIVEキャリア経由だとご案内していました。
以前は、口コミでの採用を行っていたのですが、採用の間口を広げるタイミングでDRIVEキャリアに窓口を絞った結果、応募者管理はとても楽になりました。NPOのみなさんにはこの方法をおすすめしたいです。
募集媒体をDRIVEキャリアに決めたのは、その媒体のユーザーと一緒に働きたい層がマッチしそうだったからです。また、掲載されていた求人に「この表現はいいな」と思う求人記事が多かったのも理由です。温度感がある記事でした。ミッションに共感してくれる仲間を集められるのではないか、という期待で選びました。
DRIVEキャリアを運営するNPO法人ETIC.(以下、エティック)さんには、元々、社会起業塾(起業家支援プログラム)などでお世話になっていたので、そのご縁もあります。
募集要項=来てほしい人材&叶えたい目標。チームでそれを徹底的に話しあうことが、良い出会いにつながる
元々は効率化のために、DRIVEキャリアに一本化したのですが、それが結果としてよかったと思っています。
私たちは、募集ページの原稿をつくることに、かなり熱量をかけました。それを練るプロセスの中で、どんな人と働きたいかが明確になっていきました。募集開始のタイミングで、どんな人と仲間になりたいかを描き切ることは、良い出会いのための一番の肝だと思っています。
「自分たちは今回どんな人に参画してほしいのか?」
「それはなにを成し遂げるためなのか?」
「新しい人を迎えて、どんなチームでありたいのか?」
これらを丁寧に議論しました。理想像にすぎないし、人と出会う中で変わっていくけど、こんなチームでありたいという前提がきちんとあることが大事だと思います。それがあれば、理想像とは違う人が来ても、「この方なら、他の役割で活躍してもらえるかも」「絶対に譲れない価値観が共有できているので、お互い成長できそう」と面接を進めながら、軸がブレずに柔軟に判断ができるようになっていきます。
要件を練った上で、募集ページの言葉を磨いていったので、「この言葉を読んでピンと来た人に来てほしい!」と思えるようなページが完成しました。
自団体のホームページでは事業の紹介や、テーマに関心のあるみなさんへのメッセージを発信しているので、共に働く人へ向けたメッセージはそれほど発信していません。その部分を、DRIVEキャリアの募集ページに想いを込めて書けたので、このページは「ReBitの採用ページ」という位置づけにできたと思っています。
今でも、自分が事業や今後の組織について考えるときに、時々このページに立ち戻ることもあります。
イベント開催時のスタッフ集合写真
中島さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。メンバーの関係性が良いReBitさんならではの工夫がたくさん伺えました。
また、今回 採用されたDRIVEキャリアを通して採用されたスタッフの井澤さんにもインタビューをしています。採用される側の視点も知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
認定NPO法人ReBitでは、新たな人材募集も開始しています。もし関心のある方は、こちらをチェックしてみてください。
■認定NPO法人ReBitに関するそのほかの記事はこちら
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