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「自分たちが考える未来は間違っていなかった」400字から世界を変えるスタートアップ ビジネスコンテストTOKYO STARTUP GATEWAY ファイナリスト10名が語った「TSGって何?」(前編)

2025.06.23 

400字から世界を変えるスタートアップ ビジネスコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY (以下、TSG)」。12回目となる今年は、2025年11月下旬に都内で決勝大会を開催決定。400字でのエントリーは7月6日(日)締切りと、すでに走り出しています。

 

今年のスローガンは、

LAST ONE DREAMING - その夢を、信じ抜け。

 

今記事では、過去最高のエントリー数3,317名を記録した昨年のTOKYO STARTUP GATEWAY2024をピックアップ。12月1日に開催された決勝大会に臨んだファイナリスト10名の声を、2本の連載記事としてご紹介します。

 

「圧倒的に人とのつながりが増えた」奥山星奈さん

「トップバッターで良かったです。みんながステージに立つ様子を見ていたら、あんなふうに堂々とできるかなと心配に思ったので(笑)」と、朗らかに笑ってくれたのは、奥山星奈さんです。

 

奥山 星奈(おくやま せいな)さん

「託児をスタバ感覚に!地域の繋がり #託児所カフェ」

 

<事業内容>

託児所併設のカフェ事業。保育スタッフが常駐し、スタバ感覚で託児が利用可能に。「明日、今日、今から預けたい」に応える、今日頼れる託児所。地域で子育てをサイクルするコミュニティでワンオペ育児を撲滅!

 

<プロフィール>

新経済連盟の事務局勤務を経て、託児所カフェを立ち上げるべく、2024年3月に退職。同年4月から保育学生として通学しながら、8月よりプロトタイプとしてPOPUP託児所を4店舗運営中。年子2児の母。

 

 

「何人かのメンターに何度か話をして意見をもらうなど、決勝大会のステージで緊張をコントロールできるように整えてきました。TSGに応募する方々は、業界も事業の成長段階も人それぞれ違っていて、『こんな連携ができたら面白いね』とイベントを一緒に開催することもできて、圧倒的に人とのつながりが増えました。私にとって財産になっています」

 

 

奥山さんは、決勝大会で、「優秀賞」と「メンバーシップ賞」をW受賞。まぶしい笑顔でコメントを寄せてくれました。

 

「以前から『こういうサービスがあります』と、いろいろな人に事業を説明していたのでですが、どうしてもなかなか振り向いてもらえなくて……。でも、こうやってスポットライトを当てていただくことで、それまでと大きく違う反響を実感できています。ありがたいです」

 

「学生でも大人と関われる機会が多い場」西田翔平さん

西田 翔平 (にしだ しょうへい)さん

「現代に蔓延している孤独感を解消し、人々の心をつなぐデバイス及びモバイルアプリ」

 

<事業内容>

遠くにいる大切な人の心拍や体温、呼吸をリアルタイムで感じることができるぬいぐるみ型デバイスとモバイルアプリを提供。このシステムを通じて、物理的な距離を超えた深い心のつながりを実現し、孤独な心に温もりを届けることを目指す。

 

<プロフィール>

2003年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部在学中。ノルウェーとアメリカでの留学経験があり、日本と海外の両視点を持つ。これまで複数のビジネスコンテストで優勝経験があり、約10社の企業でエンジニアとしての業務経験を持つ。

 

 

「自分のような学生は、『起業したい』と意思を強く持っても、つながりやすいのは同じ学生の方中心になりがちだと思います。でも、TSGは普段なかなか出会える機会のない大人の層の方とも関われる機会が多い、そこが大きな魅力です」

 

「考える未来は間違っていなかったと自信が持てた」鴨志田隼輔さん

鴨志田 隼輔(かもしだ しゅんすけ)さん

「機械×動物による自立農業EDEN構築の第一歩となる動物行動制御デバイス」

 

<事業内容>

機械と動物の力で、人手をかけずに未活用の農地を豊かな農作地に変える。核となる動物の行動制御技術で現代の畜産家の労力を削減し、ひいては農畜産業の在り方を変え、最終的には未来永劫続く農畜産業を実現する。

 

<プロフィール>

会社経営やホップ畑管理の傍ら、実家周辺に広がる荒廃農地の課題を解決するため東大博士課程に進学。農畜産業衰退への憂いから、東大の先生と連携して技術開発し、『食が自立して繁栄し続ける未来』の創造に挑む。

 

 

「僕たちの未来を、自分たちだけが良ければいいとはしたくありませんでした。今回、TSGでは、さまざまな人と話し、意見をもらえたことで、『やっぱり自分たちの考える未来は間違っていなかったかもしれない』と自信が持てました。感謝しています」

 

「自分に無理のないステップアップで先へ進める」片山湧斗さん

片山 湧斗(かたやま ゆうと)さん

「全ての女性が健康的に働ける次世代健康管理ツール」

 

<事業内容>

PMS、不妊、更年期といった女性ホルモンが関係した健康問題に対して、センサーと連動したスマホアプリを活用。自宅で簡単にホルモンバランスをモニタリングし、健康管理ができるフェムテック事業として展開。

 

<プロフィール>

東京大学医学部5年。母親が子宮体癌、卵巣摘出後の更年期障害で苦しむ姿を見て、女性の健康課題解決を人生の使命とする。将来は産婦人科医として医療×起業で多くの女性が健康的に生活できる社会の実現を目指す。

 

 

「TSGの良さは、まず1つ、400字からエントリーできること。僕自身、そこから少しずつ無理のない範囲でステップアップしながら、自分の事業をブラッシュアップできたことがすごく良かったです。最初は誰とつながればいいのか全然分からなかったのですが、審査が進むにつれて、横のつながりがとても広がりました。最後はお互いに研鑽しあえる関係性を実感できる、仲間やライバルができたことが本当に良かったです」

 

「多様なアウトプットの機会が成長を後押し」引野麻祐さん

引野 麻祐(ひきの まゆ)さん

「インクルーシブデザインと機能で耳栓の概念を変える」

 

<事業内容>

オシャレをしてライブハウスに行きたい人や、音が多い場所での接客業、また、聴覚が過敏な人など多様な背景をもつ人々に対し、日常に溶け込むデザインと機能で新たな耳栓の価値を提供する。

 

<プロフィール>

持病をもつ家庭経験から医療系企業に入社。医療者・患者とのコミュニケーションを通し、1年目で医療メディアを立ち上げ、経営企画室所属兼地域活性化起業人にて活動中。小さな変化で大きなイノベーションを目指す。

 

 

「一番ありがたかったのは、アクセラレーションプログラムで、月1回、挑戦者みんなと集まる機会があったこと、3人1組のピアチームメンバーで話し合いができる機会があったことです。また、それだけではなく、メンターに自分の話を聞いてもらってさまざまな意見をもらう機会があったり、いろいろなアウトプットの機会があったり、自分の成長に大きくつながりました。さまざまな立場からの意見に触れたことで、自分の中で有意義な整理が進み、6ヵ月後の決勝大会までに自分は何を目指したいのか、ゴールを見定めることができました」

 


 

<TOKYO STARTUP GATEWAY2024 ファイナリスト10名>

今井 善太郎(いまい ぜんたろう)さん『ゲーミフィケーションで偽情報に対抗「Ray’s Blog – レイのブログ」』(最優秀賞)

奥山 星奈(おくやま せいな)さん「託児をスタバ感覚に!地域の繋がり #託児所カフェ」(優秀賞・メンバーシップ賞)

外所 祐香(とどころ ゆか)さん「生成AIと人の繋がりで、自己実現を習慣化するパーソナルアシスタント“ikigAI”」(優秀賞)

折井 茜(おりい あかね)さん「農産物の廃棄等を利用した香りによる空間演出・ブランディング」(Tokyo innovation賞)

西田 翔平(にしだ しょうへい)さん「現代に蔓延している孤独感を解消し、人々の心をつなぐデバイス及びモバイルアプリ」

鴨志田 隼輔(かもしだ しゅんすけ)さん「機械×動物による自立農業EDEN構築の第一歩となる動物行動制御デバイス」

片山 湧斗(かたやま ゆうと)さん「全ての女性が健康的に働ける次世代健康管理ツール」

引野 麻祐(ひきの まゆ)さん「インクルーシブデザインと機能で耳栓の概念を変える」

勝俣 敬寛(かつまた たかひろ)さん「超高齢化社会の医療人材不足をAIを用いた医療教育改革で解決する」

北川 あみ(きたがわ あみ)さん「質の高い医療者を育成!AIシミュレーターで自宅で医療現場を体験・学習。」

 


 

前編では、「TSG2024」の決勝ステージに上がった、当日のファイナリスト10名のうち5名の声をご紹介しました。記事から今年の「TSG2025」に興味・関心を持たれた方は、公式サイトより詳細を確認・お申込みください。

 

後編はこちらからご覧ください

 


 

TOKYO STARTUP GATEWAY 2025 公式サイトはこちらから

https://tsg.metro.tokyo.lg.jp/2025/

 

【TSG2024】THE FINAL ダイジェストムービーはこちらから

 

「TOKYO STARTUP GATEWAY」特集記事はこちら

https://drive.media/special/33745

 

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たかなし まき

愛媛県生まれ。松山東雲短期大学英文科を卒業後、企業勤務を経て上京。業界紙記者、海外ガイドブック編集、美容誌編集を経てフリーランスへ。子育て、働く女性をテーマに企画・取材・執筆する中、2011年、東日本大震災後に参画した「東京里帰りプロジェクト」広報チームをきっかけにNPO法人ETIC.の仕事に携わるように。現在はDRIVEキャリア事務局、DRIVE編集部を通して、社会をよりよくするために活動する方々をかげながら応援しつつフリーライターとしても活動中。いろいろな人と関わりながら新しい発見をすること、わくわくすること、伝えることが好き。

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