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新しい取り組みで大事なのは、答えを手放し「真実」を疑ってみること。英国を代表する社会起業家ダーク・ビショフ氏がスタートアップ支援で始めた挑戦への思い

2023.05.22 

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社会課題をビジネスで解決する、つまり「ソーシャルビジネス」は、1990年代頃、英国で始まったといわれています。

 

そんな歴史をもつ英国で代表的な社会起業家の一人が、社会起業家支援機関Hatch Enterprise(ハッチ・エンタープライズ)のCEO 兼 創設者である、Dirk Bischof(ダーク・ビショフ)氏です。

 

ダーク氏は、ロンドンを拠点に、女性、黒人・アジア系移民、障がい者など起業へのハードルが高いとされる層に対してこれまで6,000人以上の起業を支援してきました。誰もが持続可能な事業で社会に影響を与えられる、そんな起業の実現を目指しています。現在も新しいチャレンジを進めるダーク氏に、起業家や事業への思い、英国での仕事観のトレンドなどを伺いました。

 

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Dirk Bischof(ダーク・ビショフ)氏

Hatch Enterprise(ハッチ・エンタープライズ)CEO 兼 創設者

ドイツ出身。起業家人生20年。2004 年以来、持続可能性、職業訓練、起業家精神に焦点を当て、イギリスとヨーロッパで 50 以上のプロジェクト推進に取り組んできた。2013年にHatch Enterpriseを創業。専門領域はアントレプレナーシップ・サステナビリティ・若者の就労支援。日本を愛し、コロナ以前は毎年日本に来て古武道を習得した。自転車通勤者である彼は自転車が大好きで、イギリスと日本を巡る 1,000 マイルのチャリティーライドを行っている。ビジネス研究を伴う社会人類学の学士号、社会人類学の修士号(ゴールドスミス)を修了。妻、子ども3人、愛犬と暮らしている。

LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/dirkbischof/

 

インタビュアー : 山崎光彦(NPO法人ETIC. インターナショナルチーム)

翻訳 : 川島菜穂(NPO法人ETIC. インターナショナルチーム)

社会起業家にとって「必要な3つの支援」を提供する

 

――Hatch Enterprise(ハッチ・エンタープライズ)を設立した理由を教えてください。

 

一番の理由は、自分自身が社会起業家として、ビジネスを立ち上げ、成長させるまでに必要なサポートを得るのが大変だという実感があったからです。経験を積む中でやり方も身についていきましたが、最初のうちはとても難しかった。

 

Hatchの拠点は南ロンドンのブリクストンにありますが、ここはとても多様性に富んだエリアで、地域住民の40%を黒人またはブラウン系の人が占めています。Hatchを創業した2013年頃は、有色人種であり、さらに若者で、社会起業家になりたい人にはまだ多くの課題が立ちはだかっていると感じていました。

 

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Hatch EnterpriseのWEBサイト

 

また、彼らが抱えている問題の背景には多くの共通点がありました。Hatchでは、そこから特に3つの問題点に注目して事業の大きな柱としています。

 

1つめは、必要なサポートにアクセスできること。メンターやコーチ、法律相談など様々で、Hatchではこうした支援を起業家たちがフレキシブルに受けられるようにしています。

 

2つめはコミュニティに気軽に参加できること。起業家として生きることは、とても寂しい道のりを開拓していくことでもあります。夜中、一人でパソコンに向かいながら、何をすればいいのか、どんな行動にどう集中すればいいのか、誰か相談できる相手はいないのかなど、悩みを募らせることも少なくありません。

 

人によっては、周囲から「そんな大変なことは辞めて就職すればいいのに」と言われ、小さな手助けを受けることすら難しい場合もあります。だからこそ、状況や気持ちを分かり合える起業家たちとつながることがとても大事です。

 

3つめは、助成金や融資などファイナンシャルサポートを受けられることです。特に融資については、成長期の起業家に対する資金は社会的にも多いのに、創業期の起業家に対する資金は不足しているのが現状です。

 

私は、そういった偏った支援が新しいアイデアやイノベーションが生まれることを阻害していると考えていました。だから、Hatchとして、2016年頃より創業期からの資金提供をやりたいと思っていました。2020年頃にようやく本格稼働できるまでになり、取り組みを進めています。

起業家たちが持続可能な事業で社会に変化を起こせるように

 

――3つの事業を柱にした支援でどんなことを目指されていますか?

 

私たちが目指すゴールは、十分な支援が受けられていない起業家に、①ビジネスを創り、②事業をスタートさせ、③事業を成長させるために必要な支援を提供することで、起業家たちが持続可能な事業で社会に変化を起こしていくことです。

 

とはいえ、創業時はHatch(孵化する)という名前の通り、卵からひな鳥が生まれて育っていくようにスタート地点手前の起業家ばかりを支援していたので、収益的に厳しく、事業を継続させるのにとても苦労しました。

 

それでも、どうせなら事業を大きくしようと、支援対象を1人から2人と増やしていくうちに10人、100人、1,000人と起業家が育っていきました。その過程では、南ロンドンという土地柄もあって、女性や移民でNon-Techの起業家がHatchに多く集まるようになっていきました。彼らは学位を持たないことで、地元で低価格の支援が気軽に受けられるHatchのサポートがとても重要だったのです。

 

――これまでどんな起業家が生まれましたか?

 

マリアは、最初のインキュベーターの卒業生です。若者の政治参画を促すインフォグラフィックを作る事業で起業しました。文字ばかりの堅い資料ではなく、視覚的にわかりやすい手法で民主主義を表現し、選挙制度について若者が理解し、行動につながるようなサポートを行っています。現在、世界保健機関(WHO)やスターバックスのような大きな組織とも仕事をしています(参照:Big Mouth Gets)。

 

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Hatchから生まれた女性の起業家たち(提供 : ダーク・ビショフ氏)

 

また、エマニュエラは、ロンドンの低所得地域の若者を対象とした舞台芸術カンパニーを経営しています。低所得の若者にヒップホップやモダンダンス、バレエなどのクラスを提供し、卒業生はロイヤルオペラや国立劇場で活躍するなど素晴らしいアーティストに成長しています(参照: Neon Performing Arts)。

 

エマニュエラの活動で目を引くのは、多くの子どもが学校の成績を向上させたことです。規則正しい生活習慣も含めて体系化された学びから良い教育を受けられるようにしたことで、卒業生は注目を集めたり、素晴らしいパフォーマンスを見せたり活躍しています。

起業家のロールモデルとなった2人の人物

 

――Hatchでは多くの起業家を育ててきましたが、ダーク氏自身が社会起業家を目指したのはなぜですか? 起業家に関心を持ち始めたきっかけから教えてください。

 

私が最初に大きな影響を受けたのは、父です。私にとって初めて出会った、起業家のロールモデルでした。

 

私が生まれたのは東ドイツにある20,000人くらいの小さな町で、ベルリンの壁崩壊以降は半分の1万人くらいまで人口が減りました。なぜなら、みんな仕事がなくなって町を去って行ったのです。

 

そんな不安定な社会情勢の中、失業者の一人だった父が機械工学の会社を立ち上げました。雇用を提供する会社もなく、経済危機や雇用問題で多くの家族が苦しんでいた時代に、とても身近な人がゼロからビジネスを起こす姿は私の心に強く残りました。

 

お父様

起業したダーク氏の父 (提供 : ダーク・ビショフ氏)

 

父は起業後、会社の業績を上げていき、1人、2人、3人、5人とスタッフを増やしました。父の会社は、失業していた人に対して雇用を生み出し、財政的な安定をもたらすことで、地域やコミュニティの再生に貢献をしていました。

 

当時、私は12歳くらいで、父の工場の機械の掃除や床磨きなど仕事を手伝っていました。父を見ていたことで、被雇用者と起業家の関係についてもすぐ理解できるようになりました。

 

社会起業家の存在を知ったのは20代前半にロンドンへ渡ってからで、ホームレスの人々のために働く慈善団体で働いたのがきっかけです。

 

――なぜロンドンへ渡り、ホームレスを支援する団体で働いたのですか?

 

私は父からエンジニアになってほしいと言われ、一度、金属工学の見習いとして働いたことがあります。しかし、3年半働いて自分には向いていないとわかり、辞めました。

 

地元から離れたいと思った時、失業中の若者で、専門職の人(訓練された/資格を持った)が、欧州連合、ドイツのジョブセンターから生活費を得ながら、ロンドンへ行き、非営利組織で職場実習をする機会が生まれたのです。

 

ロンドンでは、一緒に渡った12人全員が違う選択をしましたが、私は金属工学以外のことなら何でもよく、CEOと一緒に働けるホームレス支援団体を選びました。「普通の仕事」をしている人たちができないことだと思ったのです。私はCEOがどのように働いているのかを知りたくて、CEOであるダニー氏のそばでお茶出しや秘書的な仕事、プロジェクト推進などいろいろな仕事をしました。

 

ダニー氏と働いた経験は、英国のチャリティ(非営利)セクターとソーシャルビジネスセクターの両方を理解するのにも役に立ちました。一方で、CEOが20~25人のチームメンバーを抱え、100万ポンドの組織を運営しているのを見たことで大きな気づきを得ました。私は、組織を運営することと、大きな社会問題に取り組むために前向きなことをすることの組み合わせが好きでした。

 

また、社会起業家が社会や環境に良い変化をもたらせる存在だと知ったことで、私自身も、「アントレプレナーになりたい」と思うようになりました。やがて、その思いが「自分の人生」になるのです。

 

私が最初に立ち上げたソーシャルビジネスでは、統一後の旧東ドイツで、仕事がなく、親から求められる仕事に就くことに抵抗を感じる若者たちを英国に招き、自分がどんなことをやりたいかを見つけることをサポートしていました。

 

若者たちの就業支援は15年くらい続けて、1,000人くらいを支援したと思います。

英国で働く人たちが仕事に求めているものとは?

 

――英国では今、仕事に対するどんな考え方がトレンドになっているのでしょうか。

 

大企業が雇用を提供するという考え方は、英国ではもうほとんど存在しません。「生きがい」を求めて自営業者や起業家になることを目指す人が多いです。彼らは、自分の人生の目的と、お金を稼ぐこと、さらには社会に良い事業を起こすことのバランスを取ることを最も重視しています。企業で安定的な職を持つより、自分自身の人生を自分でコントロールできる働き方が、近年、英国で好まれていると感じています。

 

私自身、雇用されていたのは4年間ほどでした。それ以降はずっと起業家です。今は自分の会社に雇われている立場ですが、それでも自分が良いと思うサービスやプロダクトを市場に提供していくうえでコントロールの権限をもてる立場にあると思っています。

アンコンシャスバイアスが起こす構造的不均衡

 

Hatch創業からの10年間、社会的事業の市場をみてきた中で言えるのは、起業家向けの支援は増えている傾向にあることです。

 

一方で、近年、英国のスタートアップ業界で言われているのは、「メンタリングは十分にある、でも資金が足りていない」ということ。支援は十分すぎるくらいあるのに、お金がないんです。だからこそ、Hatchは問題の本質に取り組むために、資金提供をメニューの一つとして提供しています。

 

ソーシャルセクター特有の問題点としては、黒人の人たちが取り組む組織は、白人が経営する組織と同じくらいの資金が得られないと言われていることです。この問題には、社会がもつアンコンシャスバイアスが影響していると認識しています。

 

私自身は女性ではないし、黒人でもありません。しかし、自分自身がこれまでに協働してきた起業家たちの経験や多くのリサーチから、ソーシャルセクターにすらアンコンシャスバイアスによる不均衡があるといえると思っています。

 

市場で多くを占める事業は、白人の男性や女性が経営者です。でも、本当に資金が必要な組織の多くは黒人たちがリードしている組織です。自分たちが気づけていないアンコンシャスバイアスのせいで、多くの組織が資金を得られないという課題に直面している恐れがあります。

 

大事なのは、当事者の経験を大事にすることです。例えば、多くのカンファレンスでジェンダー平等を題材にした話がされていますが、登壇者が全員男性という場面もよくあることです。今、多くの人がこうした問題に気づき、社会全体・システムレベルで取り組もうと動き始めています。

 

新しい取り組みでは、すでに知っている答えを手放す

 

――Hatchのプログラムは、起業家に合わせて作られた印象があります。起業家たちを大事に思う気持ちも伝わってきます。

 

Hatchのプログラム参加者の80%は女性です。今後は10年間の経験をもとに、よりこうした層に働きかけようと思っていますし、実績が口コミで広がるかたちで参加者も増えてきています。

 

Hatchでは、チームの多様性も大事にしています。Hatchで働くメンバーも30%は起業家です。さらに80%は女性です。フルタイムだけではなく、週3、4日のペースで働いている人もいます。Hatchで平日の5日働きながら週末に起業家人生を歩んでいる人もいます。

 

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Hatchで働くメンバーたち(提供 : ダーク・ビショフ氏)

 

サイドビジネスとして取り組んできたものが少しずつ本業になっていくパターンもあるし、いろいろな働き方を組織が取り入れることで、新しい取り組みを始めようとする時、課題への着眼点に対しても勘が働きます。何が問題なのか、どうすれば起業家の本質的な問題を理解できるのか。こうした視点から、起業家たちとプログラムを一緒に作っていくことで、起業家にとって本当に意味のあるものへ近づけることができると思っています。

 

例えば、女性起業家に向けたプログラム作りでは、女性が抱えている責任や社会的役割、子どものことや両親のことなど、様々な背景への理解が大事になります。コロナ禍ではオンラインで支援を提供するようになりましたが、女性起業家にとってはありがたいことでもありました。対面での研修をなくしたことで自宅にいながら最適な支援を受けられ、移動のための経費やベビーシッター代を払う必要もなくなりました。

 

一方で、女性の中には、夜のネットワーキングイベントには対面で参加したいという声もありました。積極的に声を出してもらうことで様々な課題に気づき、取り組めているとも感じています。同時にそれ以外にも、まだまだ支援者として意識を向けなければならない課題はあると思うので、今後も声を聴いていきたいと思っています。

 

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Hatchのアクセラレーターたち。2019年 Google Academyにて(提供 : ダーク・ビショフ氏)

 

また、Hatchでは、起業家の10~15%が障がい当事者です。彼らには、彼らが受けやすい形でのプログラムを提供しています。例えば、Zoomでの研修は、目視が困難な起業家のためにスクリーンに映っている誰かの姿を言葉で描写したり、何が起きているのかを説明したり、彼らが充実感を得られるような工夫をしています。

 

こんなふうに、Hatchでは自分たち自身が相対するパートナーや顧客のニーズに合わせてよりインクルーシブに対応できるようなトレーニングをしています。きっと、こうした経験の積み重ねから、多くの人が、Hatchは起業家を大事にしながら質の高いプログラムを提供していると信頼してくれているのだと思います。

 

これまでの経験から言えること。それは、新しい取り組みを始め、続けていくうえで大事なのは、すでに知っている答えを手放してみることです。過去10年でも50年でも、信じていた真実を疑ってみることだと思います。

 

自分自身のことも疑わなければなりません。勝手なバイアスをもっていないかどうか。

 

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ダーク氏とインタビュアーの山崎。ダーク氏は質問一つひとつに真摯に答えてくれた。

写真は取材後に訪れた神社で。とても気さくな人柄が伝わってくる

 

誰かと対話がしたいなら、相手に知りたいことを直接聞いて、話を聞きましょう。同じテーブルについて、一緒にプロセスを創るのです。

 

彼らの感じていること、願うこと、彼らが経験したストーリーが、自分たちが新たに取り組もうとしている活動の一部となります。

 

だから、Hatchでは、すべての起業家に対して、必ず質問をしてプログラムを改善するようにしています。必ずしもうまくいくわけではありません。何度もトライして、微修正していくうちに本当に価値のあるプログラムへとなっていくのです。

VC投資を受ける黒人女性は全体の0.2%という事実を前に

 

――現在、最も力を入れている事業について教えてください。

 

最も重視しているのは、起業家へのファイナンスサポートです。

 

Hatchでは、昨年、ハッチ・ファンドを立ち上げ、起業家に対して助成金または融資を提供しています。こうした基金は、Hatchのパートナー企業から支援されているもので、企業は助成・融資のほかにHatchのプログラム自体のスポンサーになっています。

 

起業家がアイデアを形にして成長させていくためには、資金が大きな課題となります。英国では、ベンチャーキャピタル(VC)投資を受ける黒人女性は、全体でたったの0.2%です。女性に限っても5~8%で、一般的に投資先の多くが40~50代の白人男性です。

 

こうした状況は、より良いアイデアが失われることにつながるだけではなく、イノベーティブなプロダクトやサービスが創出されることへのハードルにもなります。お金がないだけでアイデアが実現できないというなら、もっと資金を起業家に提供しよう、こうした構造的な不均衡を解消していこうと取り組んできました。

 

ハッチ・ファンドの立ち上げまでに5年かかってしまいましたが、女性であれ、移民であれ、今は多くの企業がこうしたマイノリティへの資金提供に動き始めています。ソーシャルローンもとても注目を集めていて、それは多くの人が気候変動やサステナビリティ、物価高騰など様々な社会問題を目の前に、新しい資源の可能性に資金を投資していきたいと思いをもって取り組んでいるからにほかなりません。

多くの企業と協働できる理由

 

――ハッチ・ファンドの特長を教えてください。

 

現在の取り組みでは、アイデアステージには500~2,500ポンド、スタートアップステージで2,500~10,000ポンド、グロースまたはアクセラレーターステージで10,000ポンドの助成金と同時に、50,000ポンドの融資が受けられるようにしています。いうならば10,000〜50,000ポンドのパッケージです。

※10,000ポンド=約170万円(2023/05/16現在)

 

多くの財団や企業と協働で行っていますが、ベースには、Hatchが起業家との関係性をしっかり築いていること、より良いサポートを提供していることが社会で評価されていることがあると思っています。

 

多くの企業は地域還元やCSRの観点から寄付してくれるだけでなく、企業財団の形をとって資金も提供してくれています。企業財団の場合、「財団」とはいえ、企業利益が原資ではあります。

 

また、慈善財団の場合は、純粋な寄付が財源になります。個人富裕層、例えば経営者や何か次世代のために寄付したいような人たちも資金提供者として投資してくれています。

起業家は実践者であり専門家として市場をつくる

 

――最後に、Hatchが大切にしている価値観について教えてください。

 

起業家との関係性です。透明性があること、フィードバックをもらえる関係であることを大事にしています。起業家がプログラムについて気づいたことがあれば、Hatchに伝えてもらう、そのハードルもなくすようにしています。

 

透明性もとても大事で、Hatchでは社内でスタッフの給与を公開し、また規定や財務を起業家とすべて共有しています。そうすることで、より良い理解が得られていると思っています。

 

それに起業家や企業と連携すること、実践すること、学ぶこと。気候変動、インクルージョン、エクイティ、どんな課題でも、起業家は実践者であり専門家として市場をつくる役割を担い、社会に影響を与える存在だと考えています。

 

――ありがとうございました。

 

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***

 

<ダーク氏が最近読んで印象に残った2冊>

・Nassim Nicholas Taleb Antifragile: Things That Gain from Disorder(邦題「反脆弱性」)

・Oliver Bergman Four Thousand Weeks: Time Management for Mortals(邦題「限りある時間の使い方」)

 

 

この記事を書いたユーザー
たかなし まき

たかなし まき

1971年愛媛県生まれ。松山東雲短期大学英文科卒業後、地元の企業に就職。その後上京し、業界新聞社、編集プロダクション、美容出版社を経てフリーランスへ。いろいろな人と関わりながら新しい発見をすること、わくわくすること、伝えることが好き。

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