今週は、「お金」に関するニュースをピックアップ。 格差問題や貧困、そして新しい形の寄付の動きがあります。
フィレンツェ最富裕層、600年前と変わらず
http://jp.wsj.com/articles/SB11031890582215644392604582083742749869910
まずは、格差固定の問題がかなり根深いという調査。 フィレンツェの納税データを調べた結果、600年にわたって富裕層が固定しているという驚きの調査結果です。日本でも、明治の廃刀令以降も、当時の上位に属する士族の子孫はエリート層だという調査があるそうです。階層移動の固定という問題は、解消されるのでしょうか。
遺贈寄付で社会貢献 専門窓口開設の動きも
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160529_13020.html
そんなニュースを受けて注目したいのが、「遺贈寄付」という動き。 故人の遺産を、公益性の高い公共団体に寄付したいという人が増えているそうです。故人、相続人、寄付先の3者の意向を明確にする必要があるなど、難しい手続きもあるなか、相続税の減免などのメリットがある場合もあり、NPOなどではこういった動きを支援する団体が出てきているようです。
貧困の子を救う拠点 日本財団、50億円で100カ所設置
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H6D_T20C16A5CR8000/
さらに、貧困家庭の子供に食事や学習の機会を提供しようという動きも、最近注目を集めてきています。日本財団が50億円の予算をあてた活動に乗り出しました。
ビットコインなど規制する法律の改正案が成立
https://www.youtube.com/watch?v=RcyPWOA4djI
最後に、「ビットコイン」などの仮想通貨の利用拡大や、ブロックチェーンなどのFin-Tech周辺の動きに関係する法律について。 お金は社会の潤滑油、と言われますが、そのどういう経路を通じて流れるのか、今後もウォッチしていきたいですね。
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