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“フィレンツェ最富裕層600年前と変わらず”、”遺贈寄付で社会貢献”、”ビットコインが規制される?”、ほか社会政策ニュースクリップ〜6月2週目

2016.06.15 

今週は、「お金」に関するニュースをピックアップ。 格差問題や貧困、そして新しい形の寄付の動きがあります。

フィレンツェ最富裕層、600年前と変わらず

http://jp.wsj.com/articles/SB11031890582215644392604582083742749869910

まずは、格差固定の問題がかなり根深いという調査。 フィレンツェの納税データを調べた結果、600年にわたって富裕層が固定しているという驚きの調査結果です。日本でも、明治の廃刀令以降も、当時の上位に属する士族の子孫はエリート層だという調査があるそうです。階層移動の固定という問題は、解消されるのでしょうか。

遺贈寄付で社会貢献 専門窓口開設の動きも

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160529_13020.html

そんなニュースを受けて注目したいのが、「遺贈寄付」という動き。 故人の遺産を、公益性の高い公共団体に寄付したいという人が増えているそうです。故人、相続人、寄付先の3者の意向を明確にする必要があるなど、難しい手続きもあるなか、相続税の減免などのメリットがある場合もあり、NPOなどではこういった動きを支援する団体が出てきているようです。

貧困の子を救う拠点 日本財団、50億円で100カ所設置

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H6D_T20C16A5CR8000/

さらに、貧困家庭の子供に食事や学習の機会を提供しようという動きも、最近注目を集めてきています。日本財団が50億円の予算をあてた活動に乗り出しました。

ビットコインなど規制する法律の改正案が成立

https://www.youtube.com/watch?v=RcyPWOA4djI

最後に、「ビットコイン」などの仮想通貨の利用拡大や、ブロックチェーンなどのFin-Tech周辺の動きに関係する法律について。 お金は社会の潤滑油、と言われますが、そのどういう経路を通じて流れるのか、今後もウォッチしていきたいですね。

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服部 美咲

1983年群馬生まれ。慶應義塾大学文学部教育学専攻修了。農と教育に関心を持ち、オーガニックシンポジウムなどにも参加する。学生時代から、四国遍路や熊野古道めぐりを経て、インドネシアやブータンを訪れ、「幸せな生き方とは何か」と模索する。現在は塾講師をする傍ら、フリーライターとして活動。読書と日本酒、猫をこよなく愛する。