この夏、リオ・オリンピックの番組を観て、手に汗握った人も多いのではないでしょうか。文章だけではなく視覚にも訴えるテレビ報道は、今も昔もやはり社会への影響が大きいものです。さらにインターネット上の世界の反応やデータ分析など、出来事を様々な角度から見直すことが、豊かなコミュニケーションと社会をつくるのかもしれません。
安倍首相のマリオ姿を世界はどう報じたのか
記事はこちら>>http://toyokeizai.net/articles/-/132735
8月21日に閉幕したリオデジャネイロ・オリンピック。閉会式でのリオから東京への五輪旗引継ぎセレモニーでは、日本の人気キャラクターたちの豪華共演に会場が沸くなか、安倍首相がスーパーマリオのいでたちで土管から出現するというユニークな演出が話題になりました。
国内では批判するメディアもちらほらあったものの、海外では概ね高評価だったようです。前例主義といわれる日本の政治家のトップが、大舞台で型破りなパフォーマンスをしたことは良い傾向かもしれません。日本人がもっと大胆に世界に存在や活動をアピールしていくきっかけになるとよいですね。
"NHK「障害者を感動話に」方程式批判"
記事はこちら>>http://mainichi.jp/articles/20160829/k00/00m/040/091000c
8月28日、日本テレビが、障害者の姿を伝えるチャリティー番組「24時間テレビ」を放映している同時間帯に、NHKは障害者を感動的に報道することの問題点を指摘する番組を企画。 「感動ポルノ」という言葉を提唱し、「障害者は健常者が感動するための道具ではない」と主張した自身も障害者であるジャーナリストのTEDにおける講演などを紹介しました。
障害者と健常者の垣根を超えて率直に語り合う場や機会が今後さらに多く設けていけるといいですね。
「貧困女子高生」に批判・中傷 人権侵害の懸念も
記事はこちら>>http://mainichi.jp/articles/20160825/k00/00m/040/053000c
「かながわ子どもの貧困対策会議」で発言した女子高校生。その体験を扱ったNHKのニュース番組が、インターネット上で「貧困ではない」などの批判を受けて話題になりました。
日本でも6人に1人が該当するといわれている「相対的貧困」。発展途上国に多くみられる、生命を維持できないレベルの「絶対的貧困」とは異なり、周囲と同じ生活水準が保てないというタイプの貧困のことです。飢え死にすることはなくても、子どもはまわりの友人と同じような生活ができないことで精神的に深いダメージを受けます。 困っている人が安心して声をあげ、適切なサポートを受けられるしくみづくりが急がれます。
【トランプVSクリントン】アメリカ大統領選の英語スピーチを分析したら◯◯だった
記事はこちら>>https://www.rarejob.com/englishpath/column/20160823-2/
さて最後はアメリカ大統領制の話題です。7月の各党大会でのヒラリー、トランプ両候補のスピーチ内容について、このニュースクリップでもとりあげてきましたが、それぞれの候補がスピーチで使った単語をワードクラウドにしてみたら、という記事。 トランプ氏のワードクラウドからは、「アメリカ」「もう1度」といった「反動としての自国主義」、そして「テロ」「殺す」というような不安ワードで国内の分断を誘う姿勢が読み取れます。
一方のヒラリー氏が使った言葉は「人々」「権利」という、移民の人権を擁護する主張が伺えるもの。そして「一緒に」「信じる」という、国民の一体感を求める姿勢も読み取れます。最近日本でも、各候補者の発言がワードクラウドで公開されることがよくありますね。様々な場で行われる演説の特徴や主張の概要を一目で掴むのに、有権者にとって今後も役立ちそうなツールです。
それでは、今回はここまで。
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