鳥取県で江戸時代から愛される「とうふちくわ」。その名の通り7割の木綿豆腐に3割の白身魚のすり身が混ぜられた“ちくわ”です。鳥取でも東部地方を中心に親しまれているそう。
見た目はというと、いつもの「ちくわ」とは少し違って、豆腐をそのまま竹に巻き付けたような形をしています。大きさは、魚肉ソーセージ2本分といったところ。
「なぜ豆腐をわざわざちくわに?」「ボロボロこぼれそう」というのが普通の反応ですが、調べてみると豆腐とちくわがコラボした経緯は鳥取ならでは、とっても美味しい立派なちくわらしいのです。
とはいえ、百聞は一見にしかず。NPO法人ETIC.で地域の面白い中小企業さんと東京の若者をつなぐため日々全国を飛び回り、地域の食文化を愛する豊留と柴沼がお取り寄せして、そのお味をしっかり確かめてみましたー!
さてまずは、届いた商品はこんな感じ。
「創業慶応元年」の一文が堂々と。慶応元年といえば西郷どんが39歳で3度目の奥さんをもらった年だそうですが、当時の鳥取は日本全国でも13番目に大きな都市であったそうで、「ちむら」が創業した元魚町はそんな当時の鳥取で最も地価の高い一番の繁華街だったそうです。
けれど、当時の鳥取県は漁港の整備が遅れて、魚はとっても貴重な高級品でした。一方で、陸地には豊かな山村。大豆栽培が盛んだったことから、元魚町でも豆腐屋が多くあったそうです。そこで、鳥取藩主の池田光仲公が、高価だった魚ではなく、安価に栄養を摂取できるよう豆腐食を勧めたことが、後にとうふちくわを生み出す始まりとなったそうな。
今回頼んだ商品は「とうふちくわお試しセット(14本入)」期間限定送料無料で2,500円
中身を確認してみると…
- とうふちくわ蒸し(真っ白な蒸されたちくわ)3本
- とうふちくわ焼き(プレーンを焼いたもの)3本
- ねぎとうふ2本
- 生姜とうふ2本
- 鳥取和牛とうふちくわ2本
- カレーとうふ2本
カレーの黄色がすごい存在感。鳥取和牛は地元の有名老舗「たくみ割烹」の手作り「鳥取和牛しぐれ煮」を贅沢に混ぜ合わせたそう。
とりあえず食べやすいように小さく切ってから、いざ参らん!
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まずはプレーンから。もぐっ。
- 豊留
- 「うまい!一番味の印象が強いのはやっぱりとうふ。魚肉も入ってるから、その味もするけど。食感は魚肉ソーセージに近いかな。大きさも厚みもあるから、すごいボリュームある」
- 柴沼
- 「そしたら私、生姜味を食べてみます。ちむらさん推薦、わさび醤油をつけて!」
- 豊留
- 「どう?生姜味」
- 柴沼
- 「これ生姜じゃなくてプレーンですね…。生姜の味も食感もないです」
- 豊留
- 「ええっ。どうりでさっき食べたやつ、生姜の繊維っぽいものがあるなぁって思ってた」
- 柴沼
- 「なんで気づかないの!?(笑)」
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と、食レポが成立しない二人は置いておいて、具がしっかり見える、和牛はこんな感じ↓
こちらはネギ↓
さっきの失態を払しょくすべく、ネギ味のレポートに挑戦!
- 豊留
- 「お!すごい!冷奴食べてるみたい。居酒屋さんのお通しとかに出てきそうな感じ。ごま油が少し入ってて、中華風味だ」
今度は真面目に食レポができた豊留。ねぎどうふが一番気に入ったよう。モグモグ食べながら、何やらひらめいたようすで…!?
- 豊留
- 「とうふちくわって大豆×魚肉で、低カロリーかつ高タンパクな食品なんだよね?食材だけで見たら、トレーニング後のプロテインにピッタリじゃん!」
大学はアメリカにスポーツ留学をして、広大なUSAに散らばったコーチたちにネット上で競り落とされていた彼女。過去には米軍勧誘のはがきを受け取ったこともあるスポーツマンだからこその発想です。
対する柴沼も、北海道で酪農を学び、つい最近まで牧場でハードな毎日を送っていた女性。その握力は日本女性の平均値を軽く上回るという噂。
見つめ合う二人……。「よし!やるか!」
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オシャレなオフィスで女子力満載の食レポには惨敗の二人でしたが、それならば得意のスポーツで、“「とうふちくわ」は、運動後のプロテインに最適なのか!?”を検証すべく、さっそく自転車を持ち出して実践してみることに。
一見シュールですが、こうやってみると伝統食もスタイリッシュですね!
肝心の運動後ですが、ボリュームがある食品なので、腹持ちも良く、快適にスポーツを楽しみながら「とうふちくわ」をいただくことができました!
どの地域にも、もちろんあなたの地元にもある、住民から愛され続ける懐かしい味。伝統を守り続ける老舗企業と今を生きる私たちは、新しい関わり方を考えながら昔懐かしい日本の暮らしを未来に繋げていくことができるのかもしれませんね。この企業の新しい愛されスタイルは、今年度実施される地域イノベーター留学にて発掘されます。こうご期待ください!
NPO法人ETIC. チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト 事務局/豊留 侑莉佳
東京都出身。都内私立高を卒業後、1年間の準備期間を経てアメリカへ留学。帰国後は婚活パーティー事業に従事。より地域を創世させるための業務に携わりたいと感じ、2015年にETIC.へ参画。
NPO法人ETIC. チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト 事務局/柴沼 奏
帯広畜産大学草地畜産専修科卒業、北海道立農業大学校研究科を経て酪農家へ。2015年5月よりETIC.に参画
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