サラリーマン、と一言で言っても、その働き方は職場によって千差万別。よく知る友だち、取引先でも、どんな場所で、どんな風に働いているかは意外と知らないものです。ましてや異業種なんて、ほぼ外国。
「NPOって何やってるの?」「ベンチャー企業ってどんな働き方してるの?」そんな疑問をぶつけるべく、DRIVEキャリアで求人募集中の企業さまに、朝から夕方まで、どのように働いているのか取材してみました。第一回は、認定NPO法人金融知力普及協会です。
オフィスの場所は、東京どまん中。窓からは、スカイツリー。
認定NPO法人金融知力普及協会は、子どもから大人まで、全ての人が金融知識を身につけることをお手伝いしている団体です。大人向けには、公正中立にお金のことをわかりやすく伝えるセミナーを開催、子ども向けには、絵本やカードゲームなど、楽しみながらお金のことを学べるコンテンツを提供しています。中でも、高校生が金融知識を学んで競い合う「エコノミクス甲子園」は、毎年全国津々浦々の高校生が参加する一大イベントです。各地の地方銀行と協働して運営し、今年で13年目を迎えます。
オフィスの場所は、東京のど真ん中。地下鉄「日本橋駅」直結、日本橋一丁目ビルディングの16階にあります。同じビルには、メリルリンチ日本証券株式会社、ご近所には、日本銀行や野村証券本店があり、金融業界の拠点が集結しています。重厚なエレベーターを乗り継いでたどり着いた先は、温かみのある色調で彩られた、オフィスがずらりと並ぶ廊下。「認定NPO法人金融知力普及協会」と書かれた扉を開けると、本がたくさんつまった本棚と打ち合わせスペースが目に飛び込んできました。ご訪問した日は、「エコノミクス甲子園」全国大会直前なこともあり、オフィスが普段より雑然としていらっしゃるそうです。オフィスの窓からは、東京スカイツリーが一望できます。
1日の仕事の流れを教えてください
取材に応じてくださったのは、事務局長の鈴木達郎さん。鈴木さんのデスクには大きなパソコンモニターが2台。元エンジニアでいらっしゃったため、パソコンの性能にはこだわりがあるそうで、窓辺には、仕事で使うタブレット(ipad)がズラリと並んでいました。
「1日の仕事の型は、あんまりないんですよね。時期や状況によって変わるんです。ルーティン業務が嫌いって人の方が向いていると思います」と、鈴木さん。年に2回、全国規模のイベントを開催するため、その前後は忙しくなるそうです。1日のスケジュールを伺う前に、まずは1年間の大まかなスケジュールも聞いてみました。
「この他にも、細かな小さな案件があったり、高校から授業に来て欲しいとオファーがあったり、提案資料を出して欲しいと言われたりします。実は、昨日まで沖縄に行ってたんですよ」と、鈴木さんが1枚の新聞記事を見せてくれました。石垣島にある八重山商工高等学校に、金融教育講座の講師として呼ばれたそうで、新聞には、教壇に立つ鈴木さんの様子が掲載されていました。お金の授業は自分の暮らしに役立つことが理解しやすく、高校生は目をキラキラさせて話を聞いてくれるそうです。「世の中の役に立っているな、と感じられる瞬間ですね」と鈴木さんは、話してくれました。
このように、講師のオファーがくれば、沖縄の離島にまで飛んでいくようなワークスタイル。決まった1日の流れは、なかなか切り出しにくいのですが、繁忙期でない時期の、とある1日を鈴木さんにお話し頂きました。
団体の所在地がオフィス街の為、ランチを食べる飲食店は、職場の周辺にたくさんあるそうです。ただ、昼時はどこも混雑。鈴木さんは、お昼の12:00の時間帯をはずして昼食に出かけると言います。お弁当を持参される方は、オフィスでも食べられますし、同じビル内にあるラウンジを利用することも可能です。
また、お話を聞きながら、「大学生のボランティアスタッフが来る」というのは、金融知力普及協会さんならではの特徴のように感じられました。エコノミクス甲子園の全国大会を支えるのは、大学生のボランティア。大会が近づいてくると、大学生と一緒に資料発送や荷物梱包、会議などを行います。
「大学生と、ワイワイご飯食べに行きましょうよ、となったり、カラオケ行ったりすることもありますね。ただ、職員は6時以降は自由なんで、無理して参加する必要は全くないです。小さい組織ですし、社員みんなで幸せになろうよ、という思いでやってます。家庭持っているスタッフは、6時ぴったりで帰りますし。ただ、仕事上、大学生と一緒に動くことは多いので、こういう若い人とのつながりも楽しめると、仕事も楽しくなるんじゃないかと思います」
年に数回しかネクタイを締めない、とも鈴木さんは話してくれました。自然体で仕事を楽しんでいる様子が、お話の端々から伝わってきます。でも、認定NPO法人(公益性があると認められたNPO法人に与えられる称号。NPO法人全体に占める認定NPO法人の割合は2%)を取得していることもあり、理事会の運営や決算、活動報告などの組織運営はきっちり行っています、と教えてくれました。主な収益は、「エコノミクス甲子園」をはじめとする事業への寄附金ですが、その他にもゲームや教材の販売収益、セミナーの受講料などがあります。
最後に一つ、うらやましいお話が。
「最近、このビルにスポーツジムが出来たんですよ。入居している企業は安く使えるんですが、これで自転車で出勤できるな、と思って。ずっと自転車で来たかったんですけど、汗かいてそのまま仕事するの、嫌だなぁと思ってたんですよね。ジムがあったらシャワーを浴びられるので、自転車通勤、やってみたいなと思っています」
もし雨が降ったとしても、オフィスが駅直結のビルの中にあるため、全く濡れずに通勤可能です。晴れたら、自転車で出社して、仕事前にシャワーも浴びられます。都会ならではの恵まれた職場環境と、重厚なビルに似合わぬフランクな社風に魅力を感じました。
<認定NPO法人金融知力普及協会では、ただいま求人募集中です>
- 募集ポジション
営業担当
- 雇用形態
正社員
- 給与
月額25万円~※年齢、スキル等に応じて応相談
- 勤務地
東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目ビルディング(COREDO日本橋)16F
- 応募資格
- 電話やメールでの応対など、基本的なビジネスマナーが身に付いている方。
- ※異業種からの転職歓迎
- ※未経験者歓迎
「認定NPO法人金融知力普及協会」の募集要項の詳細はこちら!
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事務局長/鈴木達郎
97年上智大学比較文化学部卒。外資系経営コンサルティング会社、大手ネット広告代理店などを経て、05年金融知力普及協会。07年4月より事務局長。全国20以上の地方銀行が実施する「全国高校生金融経済クイズ選手権エコノミクス甲子園」やハートフォード生命保険とのコラボレーションで作成した「二つのお財布で考えるセカンドライフのお金ワークブック」などを企画・実現。10年9月には、子ども向けの金融教育本「8歳からお給料袋」を共著で出版している。
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