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自分らしい仕事を地域でつくる。ローカルベンチャー・ラボ2期生、中間合同ラボレポート

2018.10.30 

8月25日、ローカルベンチャー・ラボ第2期の中間合同ラボが行われました!日本中の各フィールドで学びと実践を深めているメンバー55名、開校式以来の集合です。

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ポスターセッションで各自プランをブラッシュアップ

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会場は、神奈川県の川崎駅からバスで20分の「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」。ローカルベンチャー・ラボの「エリアブランディング&マネジメント」テーマラボにおいて、メンターをつとめる入川秀人さんがデザイン設計・開発に携わったホテルです。今回は特別に場をご提供いただきました。

晴天に恵まれた当日

晴天に恵まれた当日

午前中は、ラボ生による今後のプランのポスターセッションからスタートです。

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1人20分で、これからどんな企みを地域に仕掛けて行きたいのか、それぞれの地域で取り組みを進める同期ラボ生・OBOG・メンターたちとテーブルを囲んでの意見交換。

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話を聞くメンバーは3色の付箋を持って移動します。赤色の付箋は、疑問や意見・いいね!を伝えたいときに、青色の付箋は協力できることを伝えたいときに、黄色はそのほかのことを伝えたいときに使います。

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向き合うフィールドや取り扱うテーマは違えど、ローカルベンチャー・ラボでともに挑戦し学び合う仲間同士、共有する仕事づくりの視点を通して本当に多くの意見が飛び交います。 参加メンターからは「ここまで言い合うんだと正直驚いた」とのコメントも。ラボ生からも、「普段は同じテーマのラボ生たちとばかり話しているから、違うテーマのラボ生とメンタリングし合うと切り込まれ方が違って新鮮」という声が聞こえました。

メンターの事例を体感する

さて、約1時間のポスターセッションを終えてランチタイムへ。食後には、希望者に向けて入川さんによる会場ホテルの特別ツアーが開催されました。

ホテルの向かいに流れる多摩川。東京国際空港がすぐ近くに見える

ホテルの向かいに流れる多摩川。東京国際空港がすぐ近くに見える

「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」は、川崎市と大和ハウス工業株式会社が連携し開発を進めている地区で、入川スタイル&ホールディングス株式会社のプロデュースにより今年の6月にオープンしました。

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最先端のライフサイエンス産業・研究機関が集積する国際戦略拠点として整備が進み、研究機関との連携により新たなイノベーションが生まれている当該地区。2020年度には、「羽田連絡道路」の開通が予定されているのだとか。 ホテルのコンセプトは、“The WAREHOUSE(倉庫)”。京浜工業地帯を抱く川崎の土地の記憶を継承しつつ、地域に新しい流れを生み出すために生まれたホテルです。

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一般的なビジネスホテルと変わらぬ価格帯のまま、宿泊だけでなくサイクリングやランニングといったライフスタイルに合わせた滞在が楽しめます。実際、当日ホテルを訪れていた他のお客さまの様子を見ていると、ロードバイクでの多摩川沿いのサイクリングを楽しまれている方も多くいらっしゃいました。 ほんの15分程度でしたが、「エリアブランディング&マネジメント」テーマラボのメンターの事例を体感できた濃厚な時間でした。

「メンターは課題を解決してくれないよ」

午後は、株式会社エンパブリック代表取締役の広石拓司さんによる、メンタリングを効果的に活用するためのレクチャーからスタートです。

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「様々なメンターと出会っていく中で、改めて自分のしたいことと自分のできることのギャップを見つめて、他者の知見やノウハウをどう生かしていくのかが今日のテーマです」 そう語った広石さんは、「地域の仕事の元手となるのはソーシャルキャピタル。それを構築するための知見を得るための場としても、午後のメンタリングを活用してほしい」と続けます。

そして、社会起業家や地域に根づく起業が陥りやすい難しさを 1)現状への対応に陥りがち、2)現場の解決モデル確立の前に先を急ぐ、3)対象者・地域に変化が起きるステップが不明瞭、4)必要なリソース・ノウハウの不足……などと挙げながら(胸に刺さる!)、「これらの課題をメンターが解決してくれるんじゃないか? と思っているとしたら、残念でした。そんなわけはありません。基本的にメンターとは、物好きな人たちで、自分の関心・好奇心から参加しています。そしてメンターは、自分の経験や知っているモデルに基づいて話すため、その提案は古いものになりがちです」と一刀両断。

ただ一方で、関心を持って最後まで話を聞いてくれる人物として、メンターは「自分とは異なるコンテクストの人と、どのように問題意識を分かち合えるのか?」、つまりはソーシャルキャピタルを構築するための試行錯誤の最適な相手だと広石さんは語ります。 だからこそ、「わかってくれた/くれない」「いいアドバイスをくれた/くれない」に惑わされず、自己開示をし、誰にも理解されなさそうなこと・本当に考えていることを話すことで、「自分だからこそのユニークな問題意識」をより明確にしていって欲しいと続ける広石さん。

「あなたは、あなたにしかできない、自分の人生に基づいた自分の人生を豊かにする事業に取り組もうとしているはずです。だからこそ、誰かの問題意識・皆が納得する問題意識ではなくて、あなたのユニークな問題意識を見出すことが大切なんです」

理解されないことに恐れを感じる人も多いはず。けれど、「他者の経験や知識・ネットワークを使いこなさなければ、事業の成功まで遠回りになる。理解し得ない他者との繋がりと、助けは不可欠」と語る広石さん。

「そのために何ができるのか考えながら、今日という時間を使いこなしてみてください」。そうレクチャーを締めくくりました。

濃厚な学びの時間。個別メンタリング、20分×25ブース

メンタリングへの心構えを得て、ついにメインディッシュ・個別メンタリングタイムに突入です。総勢35名のメンター・25ブースで、1人20分のメンタリングが5ターム行われました。

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「アプリは本当につくりたい? それとも、他に選択肢がないと思っているから?」「“私だからこの事業ができる”というポイントはどこ?」「ライトなところからやってみて、本当に必要か考えたら?」 そんな会話が各ブースから聞こえてきます。ラボ生の中には、活路を見出したように緩んだ表情を見せている人もいれば、厳しく難しい表情でときには涙をみせている人も。 学びの折り返し地点でもあるこのメンタリング。ここから12月までの跳躍を、メンターたちはそれぞれに期待し、楽しみにしているようでした。

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「人にわかってもらえそうなものにしがちだけれど、自分にとって一番大切なことを言い続ける、創る。そうじゃないと、聞いている側もミスリードします。いつだって、自分にとって一番正しい問いを解いていってほしい」

メンタリング終了後、改めてそう語ってくれた広石さん。

「ローカルベンチャーに意味があるとしたら、地域の中で自分の体ひとつで働くということです。だから、“自分を損なわない”ということを意識してください。みなさんが一番充実していて楽しそうだから、ハッピーそうに見えるから、人が付いてきて事業が成功します」

それが結果として、いい社会をつくる。ソーシャルビジネスにとってそういう流れがとても大切だと、広石さんは締めくくりました。 

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次に全員が揃う、12月のデモデイへ向けて

最後は、チームで1日の振り返りをしてチェックアウトです。

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ファシリテーター・メンターとチームで机を囲んで、ともに学び合うラボ生たちと今日の学びを率直に語り合います。

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真剣に一人の言葉に耳を傾けているチームに、ファシリテーターのフィードバックに思いを巡らせている様子のチームや、誰かが笑いを誘ったのか皆が笑顔で笑い合っているチームも。活気と充足感で溢れた、あたたかなフロアの空気感が印象的でした。

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(おまけ:夜の懇親会では、全員が力を出し切った様子で清々しい表情のラボ生たちでした!)

special thanks 釜石チームの皆さん

special thanks 釜石チームの皆さん

この記事を書いたユーザー

桐田理恵

桐田理恵

1986年生まれ、茨城県育ち。医学書専門出版社にて企画・編集職の経験を経てから、2015年よりDRIVE編集部の担当としてNPO法人ETIC.に参画。2017年からはフリーランスのライターとして活動している。

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