「地域」にとって、「地域の者」にとって、「地域を訪れる者」にとって、宿屋とはどのような場所でしょうか? いま街に必要なものは何なのか、考え続ける者たちの新たな取組みが山梨県の富士吉田市ではじまりました。
取組むのは、hostel&salon SARUYA(2015年7月1日(水)オープン予定)を立ち上げた3人の移住者です。 hostel&salon SARUYAは、訪れた者が街に関わり、宿泊できる、「街の玄関」となる宿屋です。
クラウドファンディングがつなぐもの
「街を新陳代謝する宿。」とは、彼らがクラウドファンディングサイトMakuakeにて用いた言葉。新鮮な刺激(人・活動)を街のなかに流し続けて、どんどん新しい人や活動を生み出すことをその意としています。2015年5月18日に告知され、10日足らずで目標金額に達し、今では更なる支援を受け付けているところです(2015年6月30日締切)。
hostel&salon SARUYAのメンバー(左より、赤松、八木、野口、敬称略)
このようなWeb、ソーシャルメディアを活用した資金調達は近年多くの取組みで活用されていますが、この支援に対するリターンにも、彼らの取組みに対する姿勢が表れています。
メンバーの一人・赤松さんは、地域おこし協力隊として山梨県の富士吉田市に入り、空き家・空地対策に取組んでいます。今回のリターンでは、これまでに住居、コワーキングスペース、催しの場、シェアハウス、マッサージ店として活用されているそれらの元空き家を活躍させるかたちで、開業したマッサージ店で受けられるマッサージ、新たに開く宿屋でのイベント開催権、一日看板娘&看板息子といったものが準備されています。
このような、富士吉田市を訪れ、「彼らの取組みが生みだすもの」を体験できるというリターンから、「支援を通してより関係を深めたい、新しい動きが生まれるはずだ」という彼らの思いが伝わってきます。
コワーキングスペースなどとして活用される「ハモニカ横丁」の様子
「SARUYAは、この街でやってみたいことができる宿です。」
これまでの地域おこし協力隊の取り組みの中では、空き家の改修を通して地域の工務店や高校との連携が生まれ、企画した祭りの実施を通して地元の機屋や若者との関係が築かれ、今ではその繋がりから空き農地の活用やイベントの企画が生まれています。今回新たに取組む宿屋SARUYAは、「街が宿屋を面白くする。宿屋が街を面白くする。」をコンセプトに、街や街の人との関わり合いの中で面白くなる宿屋です。(赤松)
これは、SARUYAを立ち上げた三人、地域おこし協力隊として活動していた赤松さん、デザイナーとして移住してきた八木さん、自然と人の中で自分らしく暮らしていきたいと移住を決めた野口さんの、これまでの取組みを繋ぐ場所であり、考え続けたことを現実にする場所であり、考えてもいなかったような面白さが生まれる場所です。
また、地域を訪ねるということが、今よりももっとわくわくする、力が湧き立つような日々となることを想像させてくれます。
ハモニカ横丁元気祭り2015
2015年7月1日にオープン予定のhostel&salon SARUYAでは、農業体験、空き家改修によるアジトづくり、イベント企画が体験でき、7月4日(土)にはオープニングイベントが開催されます。ぜひ、足をお運びください。「関わることを良しとする場所が街にある」ただそれだけで、街の様子はずいぶんと変わりそうです。
SARUYAは、この街でやってみたいことができる宿です。
住所 山梨県富士吉田市下吉田3-6-26
連絡先 info@saruya-hostel.com
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