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企業人の挑戦に伴走し、新興国の社会課題解決にもコミットする。NPO法人クロスフィールズで働くということ

2017.04.29 1,491view 

情熱を持ち、プロフェッショナリズムを追及しながら働くことで、新たな価値を創り出す。そんな想いで社会課題解決に取り組むNPO法人クロスフィールズ。企業の社員を新興国のNGOや社会的企業に派遣し、本業で培ったスキルを活かして現地で課題解決に挑む「留職」プログラムを展開しています。

今回は、経営管理統括・法人営業マネージャーの中山慎太郎さんと、プロジェクトマネージャーの西川理菜さんにお話を伺いました。

クロスフィールズ2

>>NPO法人クロスフィールズでは、現在主幹事業の「留職」プログラム等の事業に携わるプロジェクトマネージャーを募集しています。

NPO法人クロスフィールズ

小沼大地、松島由佳の両氏によって2011年に設立されたNPO法人。「社会の未来と組織の未来を切り拓くリーダーを創る」をミッションに掲げ、社会課題の解決と企業のリーダー育成とを同時に実現する「留職」を中心とした事業を展開。

人間臭く働き“カッコイイ大人”になれる、クロスフィールズという舞台

──お二人はなぜクロスフィールズに転職したのでしょうか。

西川理菜さん(以下、西川):学生時代から海外でボランティア活動などを行う中で、ビジネスを通じた社会貢献というアプローチに出会いました。ITを駆使することで社会課題を根本から解決できるのではと考え、新卒でIT企業での営業職になりました。 でも、実際に働き始めてみると、あまりイキイキと働いている人には出会えませんでした。学生時代にインターンをしていたアメリカの企業では、バランスよくやりがいを持ち働いている人が多かったのにと、不思議な感覚を抱きました。日本では見えない枠の中で窮屈に働いている人が多いように感じたんです。

これをきっかけに、社会課題は新興国だけでなく日本にもあると考え、その両方を解決できる仕事はないかと探していたときにクロスフィールズに出会いました。 前職は同僚や顧客にも恵まれ、とても良い経験をさせてもらっていたので、そこを去る哀しさはありましたが、自分が解決したい課題に直接的に関われる機会は掴むしかないと思いました。

もっと人間臭さを感じられる仕事をしたかったことも、転職を決めた大きな理由ですね。ITを活用することでも社会は良くなると思いますが、人と人とのよりリアルな繋がりや感情を個人的には大切にしたかったんです。

実際に加入前にクロスフィールズのメンバーと話してみると、NPOというイメージを裏切られました。ビジネスのバックグラウンドを持つメンバーが、それぞれの「プロフェッショナリズム」と「情熱」を両立して活躍している団体で、良い意味でのプレッシャーがある環境なのではと感じました。

想いを語る中山慎太郎さん(左)と西川理菜さん(右)

想いを語る中山慎太郎さん(左)と西川理菜さん(右)

中山慎太郎さん(以下、中山):加入前は、政府系機関と総合商社で約9年、新興国のインフラ整備に携わりました。転機は東日本大震災の後、仮設住宅で寺子屋の活動に携わったときの経験です。

当時、大規模な新興国向けのインフラ案件の仕事をしていて、それ自体はとても素晴らしい仕事なのですが、自分には何か特別な力があるように勘違いをしていたところがあった気がします。ところが、大災害に見舞われた子どもたちを目の前に、一人の人間としては本当に無力でした。意気消沈していたときに、子どもたちに仕事の話をしてほしいと頼まれ、当時携わっていたペルーでの仕事の話をしました。すると、話を聞いた子どもが目をキラキラさせて、「行ってみたい!」「面白そう!」と言ってくれたのです。

どんな状況でも、新しい世界に対するワクワク感を子どもは持っていることに感動しました。それと同時に、この子たちが「大人になるって楽しそう」と思えるように、イキイキ働いている大人たちを増やすことに関わりたいと強く思うようになったんです。クロスフィールズの取組は、まさにそれができる仕事だと感じ、門を叩きました。

人が秘めている可能性の「種」が芽吹く瞬間に立ち会える仕事

──クロスフィールズではどんな仕事をしているのでしょうか。

中山:クロスフィールズは、「すべての人が『働くこと』を通じて、想い・情熱を実現することのできる世界」と、「企業・行政・NPOがパートナーとなり、次々と社会の課題を解決している世界」という2つのビジョンを掲げています。そのビジョンの実現に向けて基幹事業として取り組んできたのが、日本企業で働く社員を新興国のNGOや社会的企業に派遣し、本業で培ったスキルを発揮して現地に貢献していただく留職プログラムです。

私は2014年12月に、留職プログラムを実施するプロジェクトマネージャー(PM)として参画しました。その後、留職事業の統括を経て、今年1月からは財務・総務・法務・人事を含む組織全体の経営管理と、企業にプログラムの価値を伝え、導入を検討していただく法人営業を担当しています。

西川:私は現在、PMとして主に留職プログラムの企画・運営を担っていますが、留職以外のプロジェクトも担当しています。クロスフィールズでは、社会課題を解決する事業アイデアを考えるワークショップ企業の経営幹部向けのフィールドスタディ、さらには、より正面からNGOや社会的企業を支援する事業も展開し始めています。

PMは、こうした留職以外の様々な事業でも最前線でプロジェクトを推進しています。

留職先のメンバーと、現地視察に来られた企業事務局の方と共に(西川)

留職先のメンバーと、現地視察に来られた企業事務局の方と共に(西川)

──クロスフィールズで仕事をしていて魅力に感じることはなんですか。

中山:人の可能性の種が芽吹くプロセスに、「伴走者」として携われることですね。芽吹いた種からどんな花が咲くのか、未来の可能性を感じながら夢を見られる仕事ができます。留職者は所属企業の看板を外して社会課題現場に飛び込み、自分の持てる力を全て出しきり実践することで、自ら学びをつかみとっていきます。そこには多種多様で一般化できない、その人にしかできない輝きを放つ学びがあり、そのプロセスに関われることは、私にとって本当に大きなやりがいです。

西川:同感です。加えて、普通に生活していたら出会わない人たちが出会うことで化学反応が起き、何か新しいものが生まれる。このワクワク感はたまりませんし、それをプロデュースできたとき、自分たちにしかできない価値を提供していると感じます。担当プロジェクトの協業先の団体の方に「絶対出会わなかったであろう素晴らしい出会いをくれて感謝している」と言われた時は感無量でした。そうした「まだ見ぬ出会い」を提供できることが、クロスフィールズの価値だと思います。

留職者の同行中に、現地の子どもと一緒に(中山)

留職者の同行中に、現地の子どもと一緒に(中山)

出会いでしか人は変わらない。その出会いを提供できる喜び

──刺激的な世界ですね。企業とNPOのマッチングはどのようにしていますか。

西川:留職者のスキルや希望と、団体側の課題やニーズを突き合わせ、価値を最大化できるマッチングを常に考えています。PMは実際に現地のNPOを訪れて現地の人たちと会話をしながら協働関係を築きます。

「この人がこの団体でこの業務をすると、おもしろいことが起きるかもしれない」という想像力を働かせて楽しんでいます。

中山:参加者によってはこちらが提案するマッチングにピンとこない方もいますが、そうした際にはきちんと「なぜその人・団体を結び付けるのか」ということを説明して、最終的には納得いただいた上で派遣します。先ほど西川が言っていた「まだ見ぬ出会い」を創りだすためには、この部分の架け橋・通訳を丁寧に行って双方の納得感を醸成することが非常に重要で、そこがPMの腕の見せ所でもあります。

留職プログラムの協働先のリーダーと打ち合わせをする留職者

留職プログラムの協働先のリーダーと打ち合わせをする留職者

──留職プログラムの展開で、どのような変化が起きているでしょうか。

中山:たとえば留職者が留職先と現地法人をつなぐことで活動を拡大している事例もあります。団体のリーダーに触発された留職者が、その熱を現地法人の方々に伝える形で橋渡しすることで、さらなる化学反応が起きることもあります。これも夢のある話だと思っています。

西川:プログラムを運営する企業の人事担当者の側の価値観が大きく変わることもあります。人事サイドは実際には現地に行かないケースも多く、当事者意識を持ちづらいことが多いのですが、留職派遣期間中に現地視察に行かれて価値観が本当にガラッと変わることがあるんです。それによって企業側での留職プログラムやNPOへの見方が変わることもあります。やはり出会いでしか人は変わらないと思いますし、その出会いを提供できることは嬉しいですね。

キャリアデザインは自分の在り方次第。NPOでの仕事は価値観も変える

──NPOで働くことに不安はありましたか。

中山: NPOに転職するとキャリアが分断しないか、自分も加入前はそんな不安がありました。ただ、ここでキャリアを積んでみて実感するのは、自分の在り方次第でキャリアはデザインできるということです。クロスフィールズに入ってからの時間で、誰に対しても胸を張れるくらいの濃密な経験を積み、これまでのキャリアで一番成長している自負もあります。

卒業したメンバーも、海外のビジネススクールやデザインスクールに留学したり、起業したり、逆に大企業に戻った人もいます。また、私のようにクロスフィールズの中で職種転換したり、マネジメントへステップアップしたり、多様な選択肢があります。キャリアは自分自身で描くものだと考えられるようになってから、自分の将来についてもより自由な発想ができるようになりました。

西川:日本では、NPOは聖人の集まりと認識されがちです。海外だとキャリアの選択肢として当然のようにNPOが含まれますが、日本だと特殊な世界という感覚が多い点は変えていかなければいけない課題ですし、クロスフィールズが率先して変える役目を果たさなければならないと感じています。

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未完成な組織だからこそ、ともに組織をつくる「支え合い」ができる人と働きたい

──今後、クロスフィールズを発展させていくためにはどんな人と働きたいですか。

西川:ルーチンワークをいかに早くこなすかより、主体的に新しいものを創れる人素直に相手の感情などに寄り添って共感できる人は楽しんで仕事ができると思います。

中山:前向きに考えられることは大事かもしれません。未来に向けて可能性を感じながら仕事ができる職場ですが、まだまだこれからの未完成な組織であることも事実です。あるものから前に進めていこう、なければ自分が提案して変えようとする人と一緒に働いていきたいです。

また、この小さな団体では支え合いが欠かせません。苦手なところは補い合い助け合い、得意なところを活かし合い、皆で力を合わせて総合力で強いパフォーマンスを出していこうという考え方は、この組織で働く上では一番大切だと思います。

西川:むしろたくさんある組織の穴を果敢に埋める人に来てもらいたいですね。また、現在は女性比率が高いのですが、視点に偏りが出てしまわないよう、男性スタッフが増えてくれると嬉しいです(笑)。もちろん女性も大歓迎です!

集合写真

スタッフの集合写真

クロスフィールズで働くことで、あるがままの自分に自信を持てるようになった

──クロスフィールズで働くことで生活が変わったと思うことはありますか。

中山:以前はトライアスロンなど、体を鍛えて自分の可能性を追求することに熱中していましたが、今は少し趣向が変わり、オフはサーフィンやヨガをしています。今思えば、以前は仕事の中で自分の可能性を追求しきれておらず、オフに「自分の可能性」を追求したかったのかもしれません。今は仕事で常に可能性を追求しているので、オフには違う方向に進みたくなったのだと思います。とくにマネジメントに関わるようになってからは、気合と根性で力任せにぶつかるのではなく、しなやかさをもって対応することの必要性を感じることが多いので、その影響かもしれませんね。

西川:私もクロスフィールズに入って変わりました。表現することが昔から好きで、趣味で絵を描いているんですが、今まではそれを人にいうことへの恥ずかしさがあったんです。でもここで働いている人は仕事以外にもライフワークのようなものをもっていて、それを素直に表現していたので、個性を出すということへの恥ずかしさがなくなったんです。

自分を作る必要もないし、ありのままの自分を認めてもらえるので楽になりました。そんな中で、クリエイティブなことをもっと素直に追求していきたいと感じ、1年間デザインスクールに通いました。

中山:西川は、入った当初と比べてすごく成長したよね。たぶん、あるがままの自分に自信を持てるようになったからなんでしょうね。仕事や社会と対峙したとき、加入当初よりもフルスロットルで力を出せるようになり、周りにもポジティブな影響を与えるようになったと思います。

西川:気負うことなく自分を出せるようになったのは、いい影響を受けた結果ですね。

──素敵な変化ですね。今後、どうしていきたいという希望はありますか。

中山:今は変化の流れが速く、激しい時代です。時代の流れにアンテナを立て、流れを捉えて事業を描くことは重要ですが、その上で、時には流れに逆行してでも貫くべきところを持つことで、いつの時代にも芯に残るような価値を出していくこと大切だと思います。今まさに、両方のバランスをどう取って進んでいくかを組織内で議論しています。

西川:変化についていくことも大事ですが、変化を生み出す側に常に立っていたいです。常に変化を創り出して社会に還元していく団体であるためには、自分たちも変化を恐れずにチャレンジし続ける組織でありたいです。

クロスフィールズの求人

現在(2017年4月)求人中の、クロスフィールズのお仕事はこちら。

>>企業と社会課題の現場に橋をかけ、未来を切り拓く仕事です NPO法人クロスフィールズ

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この記事を書いたユーザー

中林 智

中林 智

1981年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。自由学園卒業後、金融コンサルタントとしてリスク分析の仕事に従事。中堅出版社に転職、編集者を経てフリーランスに転向。ライター兼編集者として活動。「人に楽しんでもらえる辞書づくり」をライフワークとする。趣味は楽器演奏。

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