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#ローカルベンチャー

「企業社員として町役場の新規事業に携わり、移住」―地域での働き方図鑑vol.2

2014.11.05 

日本各地のいわゆる“地域”で働く、ということが注目を集めている昨今。ETIC.でも、「地域イノベーター留学」や「右腕派遣プログラム」など、地域との関わり方を考えるプログラムを実施していますが、地域での働き方はさまざま。前回(地域での働き方図鑑 vol.1)に引き続き、地域での多様な働き方をご紹介したいと思います。

民間企業から、町役場の新規事業に派遣

今回ご紹介するのは、民間の立場から行政の中に入り込んで事業を進めている、株式会社シーズ総合政策研究所の藤原祐介さん。島根県出身で、大学卒業後はアフリカでホテルの運営を手掛けるムパタ・インタナショナルに入社しました。

アフリカの環境スクールの企画・運営等に携わった後、日本の田舎を活用したクリエイティブな仕事に興味を持った藤原さんは、株式会社シーズ総合政策研究所に転職し、長野県や福岡県、島根県の企業でブランディングやプロダクト開発などを手掛けます。

その後、平成23年から島根県美郷町が新しく立ち上げる「みさとカレッジ」運営事務局に派遣されたことをきっかけに美郷町に移住。美郷町役場で「みさとカレッジ」のゼロからの立ち上げ準備、構築を担ってきました。現在は、起業コンテスト並び各種講座等、カレッジ全体の支援業務を外部事務局員として携わっています。 地域での働き方図鑑vol.2

写真:島根県美郷町で実施されている「みさとカレッジ」の様子

受け入れ自治体に、連携体制があってこそ

行政と民間の行き来は難しそうに感じますが、藤原さんのように自身の経験やスキルを活かして、民間企業から行政の中に入っていくことも可能です。

もちろん、受け入れる側の自治体が民間と連携するための受け皿を持っていることも重要なポイントになるでしょう。お互いに役割分担をしながら、地域をより良くしていくという目標に向かっていくことが出来れば相乗効果も期待できるはずです。

藤原さんは、自分の経験を踏まえて、「都会から田舎へ移るとなると、価値観や生活感が大きく違うので、とてもハードルが高く感じられます。だから、もっと若い人の目線での田舎暮らしの楽しさを、目に見える形で伝えていきたいんです」と言います。

「まちづくり」というと、どうしても行政が主導だと思われがちですが、身軽に動ける民間企業としての強みも生かしながら、今後も地域での事業を展開していきたいとのこと。このような働き方ができる環境が増えていけば、地域が変わる可能性も高まっていくのではないでしょうか。

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長谷川 奈月

NPO法人ETIC. チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト事務局・コーディネーター。1982年青森生まれ札幌育ち。札幌にて大学在学時から大学生と地域の企業をつなぐインターンシップのコーディネーターを経験。ETIC.参画後は、チャレンジ・コミュニティ・プロジェクトの企画運営や、将来地域で仕事を創りたいと考える東京在住若手社会人向けプログラム「地域イノベーター養成アカデミー」の立ち上げ、運営を担当。東京に来てからは、仕事の合間にさまざまなジャンルのライブと舞台を観に行くことが楽しみのひとつ。

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